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アナザーアイ  作者: 匿名S
【WEE編】
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82/83

錆びた鏡

いつ頃か考えなくなった。


自分の善悪についてだ。


ただ目の前の敵を狩る日々に嫌気がした。


-----------


村正「まったく、危ないところだったな」


不知火「死ぬかと思った」


鈴木「..あぁ、全身火傷だらけだ..」


そこに二人の男が現れる。


霊秋「このままではお前たちでこの地を突破することは出来ない..」


鈴木「お前は!!」


不知火「なんでこの地に!?」


霊秋「ゾンビはある程度一掃したからな、お前らの支援に来た。」


鈴木「どうやったらもっと強くなれる?」


霊秋「俺の能力を使えばお前等の力は格段に上昇する。」


鈴木「お前の能力?」


霊秋「霊操だ。」


霊秋「やったほうが早いな」


霊秋は霊力を練り上げ、能力を使用する。


霊秋:能力 【霊操】


霊秋「口寄せ!【織田信長】」


霊秋は雰囲気が変わり別人のように話し始める。


織田「!!..俺は生きているのか..早く俺をニグラの元へ..」


不知火「あなたは!?」


霊秋「...魂変!!憑依!!」


霊秋は意識を取り戻し鈴木に触れ霊力を流す。


霊秋の霊力から魂が流れ出し鈴木の肉体を乗っ取る。


織田「..なんだ、身体が乗り移って」


不知火「何やってんだ!霊秋。」


霊秋「いや、問題ない。こいつは生前、雷の能力者だった。つまりこいつの経験を鈴木の肉体に覚えさせれば自ずと強くなる。」


不知火「つっても、強いのか?こいつ」


織田「なるほど、事情は察した。この身体の主を強くすればいいわけか。」


不知火「よし、じゃあ能力ありで模擬戦と行こう」


織田「良いだろう。」


霊秋「おい、アンタ刀は!?」


織田は居合の構えを取る。


霊秋「まあ、いいか。初め!」


不知火「(刀無しで居合?)」


不知火は炎で大剣を作り突進する。


織田「(疾風雷刃(しっぷうらいば))」


織田は雷で刃を成形し雷の斬撃を作り出し、不知火へとその強靭を向ける。


不知火「..!!」


不知火は驚きながらも炎の大剣でそれを受け流す。


不知火は反撃しようとするが..


そこに織田の姿は無かった。


不知火「どこ行った..!?」


織田「雷刀!」


織田は雷で刀を作り背後から不知火に刃を突き立てた。


不知火「強すぎだろ..」


織田「悪いが大人げないほうなんじゃ」


不知火「(だが、とんでもない速度だぜ、自分が出した斬撃よりも速く俺の背後に回るなんて..)」


織田「さて..では剣術の修行もしたいんじゃが」


霊秋「これを使ってくれ」


霊秋が太刀を渡す


織田「良質なものとは言えないが、構わないか」


織田「極装..」


織田「稲妻流特殊奥義」


織田「【雷神神武一閃光】!!」


不知火「【火神:業火】」


織田&不知火「神纏(かみまつり)」


霊秋は二人の戦いに笑みを浮かべ、羽化に愉悦を覚えた。


両者は神の力を身に纏い、人智を超えた動きで技を放つ。


-----------


数日後、門番の前に二人の能力者が立ちふさがる。


酷い話じゃないか、錆びた鏡が目の前にある。


自身の写し身を超え前に進まなければならない。


鈴村「以前は我が身可愛さで逃げたと言うのに、よく恥ずかし気もなく来れたものだ。」


鈴村が鈴木へと突進し超至近距離で雷撃を放つ。


鈴村「ボルト・ショック極」


鈴木はその高電圧の攻撃を食らったかと思えば


その瞬間、背後から雷撃を加える。


鈴木「幻雷火箭(げんらいかせん)」


鈴村「!!」


鈴木「遅すぎるぜ,,」


鈴木「雷の速度は光速の二分の一にまで達する。


今の俺はその速度をほぼ100%再現できる。」


-----------


不知火「お前の相手は俺がするぜ」


炎崎「神纏(かみまつり)」


不知火「フレイム・ブレード」


炎崎「そんなモノで俺を切れると思っているのか..」


炎崎は【極火虚炎】の名を冠する、紫に輝く炎を顕現させ不知火の炎の剣をも焼き尽くした。


炎崎「この炎の前ではお前の炎は無力だ!!」


炎崎「終わらせてやる、これから貴様らが進む地獄を」


炎崎は心臓に手を当て一刀を引き抜く━━


不知火「何だ、ソレは」


炎崎「炎の能力者が扱うことのできる。最期の技だ。」


【心灯(しんとう)】炎の能力者が最期に自身を燃料に力を閉じ込めた刀を作り出したモノ。


その際、固有能力が付与されるが、その力は作り出すまで能力者自身にも分からない。


炎崎「俺の心灯(しんとう)の能力(チカラ)は極火虚炎(ごっかきょえん)を刀の中に閉じ込める


というモノだ。」


不知火「火神...」


不知火は自らの炎で神を顕現させようとするが炎は極火虚炎(ごっかきょえん)の前に無力であった。


不知火「わりぃ、優雷。しくじっちまった」


天命を終え、生命活動の一切が終わりを迎えようとした其の刹那。


「【雷神神武一閃光】!!」


亜光速の雷撃が総てを震わせる。


鈴木「お前が泣き言を吐くなんて珍しいじゃねぇか」


不知火「優雷!!」


-----------


鈴木「神纏(かみまつり):紫電(しでん)」


鈴村「消えた..なぜこんな短期間で」


鈴木の速度は亜光速をも追い抜き、人間の神経伝達の速度を優に超えていた。


姿を捉えることは困難となり、万物はその者に対し


全くの無力であった。


鈴木「ボルト・ショック」


鈴木は自身の未来を乗り越え、その姿に終止符を撃った。


鈴村「鳴承廻器(めいしょうかいき)」


鈴木は鈴村の放った雷撃により精神世界へと誘われる


鈴村「私は貴様が道を踏み間違えた可能性の一つだ。」


男はただ失った。自身の名を知る全てを失っても尚


闘う事を辞めることは許されなかった。


魂の炎を失っても、戦いは終わらない、この世から悪が消えない限り


やがて自身の存在を疑うようになるまで、そう時間は掛からなかった。


自身の周りの人を失い、それ以上に多くを救った。


名を知る者はこの世には居らず、無銘の英雄がここに誕生した。


ただ静かにその雷鳴は成り続ける。


鈴木「あぁ、アンタは戦ったんだな。引き継いだ意志を絶やさぬように」


鈴村「この力をお前に託す。」


鈴村「お前が救え」


-----------


炎崎は最後の力を振り絞り【心灯(しんとう)】で不知火を穿つ。


不知火「..」


心灯(しんとう)の自身の炎を刀の中に閉じ込める用法は


本来【心灯(しんとう)】に元々備わっている初期効果であり固有能力ではない


炎崎の【心灯(しんとう)】の真の能力は「力を継承する」ことであり、


その炎は常に次のモノに


燃え尽きることは無く、ただ少しずつ強力に


蛍火は死の刹那にこそ輝く


不知火「終わったな。」


鈴木「あぁ、悪い気分じゃない。」


不知火「俺らも行こう、この世界を」


鈴木&不知火「救うために」


-----------


ニグラ「影に飲まれたというのに、それすら超えてくるとは」


ニグラ「さぁ、私が生み出した罪に終止符を撃とうじゃないか..来い!能力者共!!」


ニグラ・サタン 能力:【七つの大罪】


続く..

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