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凌辱天使―使徒の戯れ

 意識が戻ると、俺の体の上に全裸の明菜が乗っていた。腰に馬乗りにまたがって、俺の顔を見下ろして薄気味悪い笑みを浮かべている。逃げようとしても体が麻痺して動かない。まるで自分の身体ではないようにさえ思える。そう、目の前の明菜に肉体を奪われ乗っ取られているような感覚だ。俺は、瑠奈のなんたらバリアの中で対峙した時の事、そして、話しの内容を思い出して背筋が凍るような恐怖を覚えた。月の女が文字通り男を喰らう場面が俺の脳裏に見たことのあるかのような既視感としてまざまざと浮かんでいる。まるで、今、その現場に居合せているかのように。


 「あらあら、もう気付いちゃいましたか。残念。もう少しマドきゅんの体で遊んでいたかったのに、これも公務だから仕方ありませんね。大した収穫はありませんでしたけど、それも想定の範囲内。あれだけ大掛かりに世間を賑わせておいて、ただの囮だなんてね。上の者はがっかりするかもだけど、私的には大満足。だって、私、個人的にマドきゅんと、これがやってみたかったんです」


 と、俺の顔のすぐそばで目を細めて思い切り甘い猫撫で声の明菜。


 「あなたたちの言葉では、セックスって言うんでしょ。んふふ。人間臭くて、陳腐な言葉だけど、嫌いじゃないわ」


 麻痺した俺の体のうち分身だけが別の意思を持った生き物のように明菜の体の中ではち切れそうなほど勃起していた。そして、それは俺の脳に鮮明な圧迫感と肉体が捩れるように軋む感触を容赦なく送り込んでくる。


 「マドきゅん、可愛い顔して、生殖器だけは凄く立派に発達してるから、私の中に入れるの苦労したんですよ。ああ、私の子宮がマドきゅんと直に繋がって圧し潰されちゃうなんて、夢みたい。ねえ、感じるでしょ、マドきゅん。私の内蔵のうねりと鼓動まで」


 そう感極まったように言う明菜の体内でいまや別の生物と化した分身に絡み付いてうごめく脈動のような感覚に、俺は思わず低いうめき声を漏らしてしまった。感じると言うより、行為から受ける知覚に近い。


 「マドきゅんの内蔵も見てみたいわ。きっと、凄く綺麗なはらわたよね。こんな可愛い顔をしてるんだから。んふふ」


 明菜は残忍そうな笑みを浮かべて、生身の俺だった物?をしっかり咥え込んだまま腰を上下に振り動かしている。


 「安心して。私、熱烈なファンとして、マドきゅんのDNAにも興味があるのよ。だから、ちゃんと満足させてあげる。しっかり中で出してくださいね。こんなに可愛いアイドルのDNA、安城美嘉に独り占めされるの、ファンとして許せないんです。ねえ、マドきゅん、そのくらい、私、あなたの魅力にメロメロなのよ。分かってもらえたかしら。推しに体を貫かれてこんな事してるなんて、まるで、けがわらしい女神みたいに感じちゃいそうで背徳的、ゾクゾクしちゃうわ。んふふ。サンプル採集のついでだなんて無粋な行為じゃないんですよ。地球人が好きな肉体の繋がりを純粋に楽しんでいるんですからね」


 腰を上下に跳ねるように振り続ける明菜の下で、俺の体はまだ痺れて自由に動かすことが出来ない。ただされるがままで、脳を溶かしてしまいそうな冷酷な快感を心ならずも憶えてしまう。


 俺の目の前では、明菜の乳房が激しく揺れている。しっかり丸く整った形の二つの山が激しい揺れと自重に変形を繰り返す刺激的な光景が俺の脳裏に刻み込まれてゆく。俺は抗うことの出来ない快感に溺れながら本能的なカタルシスをこらえるのに必死だった。


 「マドきゅんの感じてる顔も凄く可愛い。もっと早くこうすればよかったわ。それなのに、元老院のお偉いさんたちときたら、頭が固いんだから。これ以上騒ぎが大きくなって、取り返しのつかない事態になる前に現場判断で動いたんだけど、正解みたい。ねえ、マドきゅん、私の体、楽しんでくれてるみたいで嬉しい。んふふ。私、感じているふり、得意なんですよ。あはんっ! なんて」


 そう言って、明菜は演技とも思えない甘美な喘ぎ声を出して俺の上で背中を仰け反らせた。そして、両手を俺の両手としっかり繋ぎ合わせて、より激しい上下動で弾む息と共に互いの体を揺さぶっている。そして、まるで本当に感じているように悲鳴に近いけたたましい喘ぎ声を響かせ続ける。こんな状況でも男としての俺は、明菜の中で、精を抜き取られるように絶頂に達してしまった。男の呻き声をあげ、荒い呼吸に肩と背中をびくびく震わせながら。


 「ちゃんと撮れた?」


 明菜は俺の上にまたがって、ゆっくり腰を回して振り続けながら、傍らに立ったままの男からカメラを受け取り、写真を確認しているようだ。そうしながら、男のリズムの余韻をお腹の中で感じているのか、俺の分身を咥え込んだままの明菜のお尻がふるふる震えている。麻痺が少しずつ解けてきた俺の手はそれを直に感じていた。そして、明菜が血の通った肉体であることに驚きのようなものを覚えた。


 「すごく良く撮れてるわ。特に、この写真。んふふ。マドきゅんと私がこんな事したなんて、本当に夢のようだわ。ねえ、マドきゅんも、見てくださいな。私たちが情熱的に愛し合う姿」


 そう言って明菜が俺の目の前に突き付けた液晶画面には、俺と彼女の男と女として交わりが映し出されている。


 「あんたたち、使徒だろ。俺をどうする気だ?」


 俺はようやく言葉を発した。


 「やだ、マドきゅんってば、まだ、何かして欲しいんですか? さすが、男の子、積極的。んふふ。今日は、これでおしまいなのです。後は、聖都警察に戻って、神無月亜夢の事情聴取の報告書を作成するだけ。心配しなくても、現地の警察なんかにはマドきゅんに手を出させませんよ。邪魔にしかならないので」


 甘ったるい猫撫で声の明菜は、にっこりと他愛なさそうな笑みを見せた。全裸で俺の腰の上にまたがったまま。


 「マドきゅん、この写真を公開されたくなかったら、今日の事、口外しちゃ駄目ですよ。私たちだけの秘密ってこと。マドきゅんと私、お互いに肉体で分かり合った仲なんですから。地球人の言葉を借りると、もう他人じゃないってことね。んふふ。これからも仲良くしましょうね」


 そう言って、前屈みで顔を近付けて、俺の頬を撫でる明菜。俺は首を横に傾けて、彼女の唇を避けた。


 「そうやって睨んでる顔も可愛いわ。マドきゅん、反抗的な態度を見せようとしても体は思い切り正直なんだもん。んふふ。私、お腹の中をマドきゅんで満たされるの癖になりそう。あ、でも、本当に食べちゃったりはしないから、安心してくださいね。地球でそういうことすると後始末がなにかと面倒なの。えへへっ」


 茶目っ気のある笑顔で舌をペロっと覗かせて冗談っぽく言ってるけど、全く冗談になってないよ。と身の毛のよだつ恐怖を感じる俺。


 月の好色家と呼ばれる美少女について瑠奈が語った言葉が俺の脳裏に反響していた。その一方で、目の前にある明菜の形の良い乳房がつい目に入ってしまう。俺の視線を意識したように、明菜は俺の腰に擦り付けたままのお尻を振って、聞えよがしに女の喘ぎ声を出した。


 「それに、G案件指定対象が蒸発したりしたらそれなりに大変なの。私、元老院に目をつけられて執行者のねちっこい尋問を受けるのまっぴらごめんだもん。んふふ。マドきゅん、そんな嫌そうな顔しても、私のお腹の中ですっかり大きくなってる。また私が欲しいのね。体は正直なんだから、拒もうとしても無駄なのよ。ちゃんとキスをしながらもう一度体で語り合いましょ。憧れの推しからこんなに積極的に体を求められるなんて、私、嬉しくて、本気で感じちゃいそう。うんんんっ……」


 体が男として反応してしまっている俺は、未だに体の自由がきかないまま明菜に唇を奪われ、甘く危険な香りがする舌を絡ませ合っていた。俺の腰の上で艶めかしく上下する明菜のお尻を両手で掴んで、その柔らかい女の子の肌の感触を覚えながら。


次回:体で築く信頼関係【BL】


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