MN1 ファイル20220318・20220321
———EMI所属総合病院B棟2階205号室———
看護師「レイ・コール・アントニー様 面会のお時間です」
扉が開く
レイ「父さん。」
コール「メーデニコンか 久しぶりだな」
レイは父であるレイ・コール・アントニーの病室を訪れた
レイ「10日も経ってないよ」
コール「そうだっけか ははは・・・」
レイ「体調はどう?」
レイは父の手を握る
コール「ああ、依然として特に病状も悪化せず特に病状が良くなることもない。」
レイ「早く元気になってね。体調が良くなったらサンドラ王国の光る砂浜を見にいこう」
コール「なんだそれは 発光する砂か?」
少しコールは目を輝かせる
レイ「いやイルミネーションで」
コールはちょっと不機嫌な顔になる
コール「ふん くだらんな」
レイ「そうだよね・・・ごめん」
2人ともだまりしばらくしてコールが話し始める
コール「……なあレイ」
レイ「なに?」
コール「人間ってさ、案外あっさり終わるもんだな」
レイ「急にどうしたの」
コール「いや、ここにいると分かる。昨日まで元気だったやつが、今日はもういない」
コールは天井を見つめる
コール「大層なこと考えて生きてきたつもりだったが……結局、何も残せてない気がしてな」
レイ「そんなことないよ」
コール「そう思えるのは、生きてる側だけだ」
少し間が空く
コール「お前は……後悔の少ない生き方をしろ。俺みたいになるな」
レイは考えたが、よくわからないままだった
レイ「そういえば 今日から休暇でまたダベンに行くんだけど何か欲しい?」
コール「あーそうだなあ・・・・有名な餅があっただろう」
レイ「カリンペイ餅のこと?」
コール「あーそうだな。あれは大学生以降食ってなくてな・・・」
2人は束の間の会話を楽しんでレイは休暇へ出かけた
ーダベン私立ガンタ高等学校ー
トリスカ帝国ダペン市
EMI社から最も近い都市でEMI社員の憩いの場となっている。
先生「じゃあグーアンタ 次の文章を読みなさい」
先生は生徒に指示する
生徒「はい。紀元0年頃に第一次世界大戦が発生しさらに大陸南部ではウルティア連邦が誕生しました」
先生「その通り、ですがこの第一次世界大戦は現在では架空神話のものとして扱われており・・・」
ブルルウウウ・・・
先生の説明を窓の外から聞こえるスポーツカーの音が阻害する
生徒1「え?何々」
生徒2「何あのカッケースポーツカー!」
窓側の生徒たちが写真を撮り始めたり見惚れ始める
先生「はいはい授業に戻るわよ!」
スポーツカーに乗っていたのはレイだった
レイ「さて、今日は映画みて お土産買って 水族館行くんだぞー・・・!」
レイは内心ワクワクしながら車を走らせる 伊達と通話しながら
伊達『水族館に1人で行く人がいますか?普通彼女彼氏や親と行くでしょう』
レイ「失礼だなあ 俺はここに勤めてるだけで普通の会社入ってたらモテモテだったもん!」
伊達『まあ別に否定はしませんよ?ですがだったらEMIに入らず普通の会社に行けばよかったんじゃ・・・・』
レイ「当時はバイトクビになって路頭を彷徨ってたところをライ社長に拾われたからなあ」
ナビ『そこの交差点を右です』
レイはハンドルを右に切りながら話す
伊達『で、その夢で見た第二のMN ゼニスですが・・・』
レイ「何かあったか?」
伊達『なぜあなたの着ているMNがレイっていうか知ってます?』
レイ「俺に名前合わせるため?」
ナビ『500m先左方向です』
伊達『そうですね これは社長の意向ですがそう行くとゼニスも本名の可能性があります。』
レイ「そこまで真似るか?」
伊達『あくまで仮説ですがね それに・・・』
レイ「それに?」
レイは左にハンドルを切る
伊達『なんでもないです。じゃあ、今日の休暇楽しんで』
レイ「おう!」
通話が切れる
———EMI地下一階研究室にて———
伊達「ほんとに自由な人だ・・・・」
PCにはゼニス・アイロニー・クルートと名前と写真 過去の経歴が出ている
伊達「流石に嘘・・・ですよね 先輩」
伊達はゼニスの顔写真を心配そうに見つめていた
———ダペン映画館Bシアター———
女優「あなたとともにならどこへだって」
男優「ああ・・・行こう!」
モニターにTHE ENDの文字が出てくる
客1「あんまだったくね?」
客2「2の方が良かったよなー」
レイ(これシリーズ最高傑作じゃね?)
レイは少し涙を流した
———ダペン商店街———
おばちゃん店員「はい、カリンペイ餅五個1500円ね ありがとうございましたー」
レイ「ありがとうございましたー」
レイは餅を購入し水族館へ行こうと歩き始めた
レイ「よーし新コーナーの深海ザメコーナーを遊び尽くすぞー・・・!」
女性「きゃー!誰か!誰かあ!」
レイ「あ?」
正面から鞄を奪った仮面を被った男が迫ってきてる
男「どけどけ!死にたいのか!」
レイは迫ってきた男を投げ飛ばし、腕を固定する
男「くそ!おーい!」
レイ「お前何叫んで・・・!」
向こう側からもう1人の男が銃を構えて迫っていた
男2「動くなよ・・・」
男1「はあ・・・はあ・・・・助かるぜ」
レイ「チッ!」
男を肉壁にしようと体勢をとる
男1「俺ごとうっちまえ!」
男2「あいよ」
引き金を引こうとした瞬間
男2「うっ!?」
後ろからゼニスが男2にタックルし怯んだ隙に銃を蹴り飛ばし、同じく腕を固定する
男2「うっ離せよ!」
レイ「・・・」
ゼニス「危なかったな ちゃんと周囲を見てから行動しろよ」
レイ「周りなんか見てる暇ないよ」
ゼニス「ハハッ・・・とにかく今は」
レイ「ああ こいつらを警察に突き出す」
2人は男2人を立ち上がらせ連行する
女性「すいません荷物を・・・」
ゼニス「足元にー!」
女性の足元にはいつの間にか荷物があった
女性「ありがとうございます!」
女性は礼をした。
警察に連行し、事情を説明していた頃には夕方になっていた。
レイ「時間かかりましたね もう4時か」
ゼニス「予定ほぼ潰れちまった この後あなたは」
レイ「僕は、水族館に行くつもりでしたが 遅いんでもう帰りますよ」
ゼニス「そうですか。僕もこの後」
とその時
グウウウウウ・・・
2人とも腹がなった
レイ「飯食べます?」
ゼニス「ですね」
彼らは近くのレストランに移動した
レイ・ゼニス「犯罪者逮捕乾杯!」
2人はビールを飲む
レイ「くううううう!いいことした後のビールは格別だ!」
ゼニス「ほんっとに!」
2人ともビールを味わう
レイ「いやあそれにしてもあの無駄のない動き 格闘家かなんかやってんの?」
ゼニス「テコンドーを4年 空手を5年習ってた」
レイ「今は?」
ゼニス「今は“普通の会社“で働いてるよ」
ゼニスは枝豆をつまみながら答える
ゼニス「あなたは見たところかなりいい装飾品をしてるな そのネックレス、カパルパのブランド品だろ?」
レイ「ん?あー・・・」
レイは少し嘘を考えながら答える
レイ「まあ、投資で稼いでるって感じかな」
ゼニス「そういや名前を聞いてなかったな。あなたは?」
レイ「僕はレイ・メーデニコン 君は・・・」
ゼニスは梅干しを食っていた手を止めて言う
ゼニス「ゼニス、ゼニス・アイロニー・クルート」
レイ「!?」
レイは一瞬箸を止める
レイ(ゼニス・・・ってあのときタウムが言ってた)
ゼニス「・・・?どうした 顔がこわばっているぞ」
レイ「ん?ああごめんちょっと考えてた」
レイ(だが、こんな優しい青年がそんなわけないか・・・)
———3時間後———
ゼニス「それで上司がさーうるさいんだよねー」
レイ「それブラックってやつじゃないの?」
ゼニス「訴えたいんだけどねー。あーあ 気分転換に山登りしたいよー」
2人はまあまあ酔っていた
レイ「山登り好きなの?」
ゼニス「ああ、4ヶ月も登ってないけど前はハンメルブル山に登ったよ」
レイ「ああ知ってる!あの最近流れ星が綺麗って言われてる山頂が」
2人が会話を楽しんでいた時、レイの電話が鳴る
レイ「っと。ごめん」
レイは着信ボタンを押す
レイ「はい。」
ライ『俺だ』
レイ「社長さん」
ライ『休暇はどうだ?』
レイ「ああ、まあぼちぼちかな 気になることはあるが」
ライ『気になること?まあいい それで例の君が夢見た第二のMNの話だが』
レイ「ゼニスがどうした?」
ゼニス「ん?俺?」
レイ「あー違う違う んで?それがどうした」
ライ『その存在を確かめたいためにも 今度出撃する時からカメラをつけてもらいたい』
レイ「ああ、そう言うことね 構わないよ」
ライ『頼む』
通話が切れる
ゼニス「ヤッベ もう8時?」
レイ「俺もホテルチェックインしなきゃ じゃ今日はここでお開きで」
ゼニス「俺会計してくるよ」
レイ「いやいや俺出すよ」
互いにどっちが奢るか論争が始まる
ゼニス「いや俺出す 流石にこんなに飲んだのに払わないなんてありえないからさ」
確かにゼニスはビールを15本ほど飲んでいた
レイ「じゃあ頼むよ 悪いね」
ゼニス「お会計お願いします」
店員「21500円になります。」
ゼニスは財布を開き、お札を出す その中で レイは20年ほど前の家族写真を見た
レイ「・・・」
ゼニス「ありがとうございましたーごちそうさまでーす」
2人は店を出た
レイ「じゃ、俺ホテル行かなきゃだから」
ゼニス「うん。またいつか会えたら」
レイ「じゃあなー!」
2人はレストランで別れた
車に戻り、ホテルへ向かうレイはあの写真を思い出した
レイ「仮にエルメスのと繋がっていたら・・・ゼニスは本当に・・・」
信号が青になっているのに気づかず後ろからクラクションを鳴らされる
レイ「まあ、まさか・・・ね」
車は再び加速する
to be continued・・・
・用語解説「エムソムルティア大陸」
本作の舞台。エルメスを囲むようにできた円形の大陸。主な国家は以下の通り
コロム連邦共和国
中央大洋の北端、大きな国家&連邦制、強力な中央政府と地方自治がバランスよく取られている。中規模の海軍、情報戦に強み。経済: 資源が限られており、主に技術開発と貿易が中心。EMIからの借金で困窮中
コロム連邦は大洋自由連合の中心的存在。現在EMIからの借金で財政的に困窮しているが、連合内での調整役として積極的に外交を行い、トリスカ帝国やサンドラ王国と強力な貿易ルートを築いている。連合内でのバランスを取るため、各国との調整を行っている。
トリスカ帝国
大洋の南東部の広大な島々帝政、皇帝が絶対的権力を持つ。海軍を中心に非常に強力、帝国海軍は連合内で最強
海産物、鉱産資源、貿易が中心
トリスカ帝国は強大な軍事力を誇り、海上覇権を強く意識している。海上安全保障が最優先課題であり、他国との海洋ルートの確保に力を入れている。コロム連邦やウルティア連邦との経済的な関係を重要視しつつ、軍事的には非常に強硬な姿勢を崩さない。
ウルティア連邦
大洋の西端 大きな陸地と広大な森林・河川を有する連邦制、各州に大きな自治権。軽装備の陸軍、防衛重視。農業と林業が中心。最近は技術と観光業も急成長
ウルティア連邦は大洋自由連合内で中立的な立場を取ることが多く、外交面では穏健派。農業や林業を中心に強固な経済基盤を持ち、特に木材や鉱物資源の輸出をしている。サンドラ王国やアストリア共和国との貿易関係に依存しているが、連合内での平和維持に大きな役割を果たしている。
サンドラ王国
大洋の南西部、砂漠と山岳地帯、絶対王政が支配。強力な陸軍、防衛力が充実鉱物資源と交易路、特に貴金属や珍しい鉱石が重要
サンドラ王国は、鉱物資源と交易を主軸とした経済を誇る。軍事的には非常に強力であり、陸上戦力においては連合内でもトップクラス。コロム連邦と貿易上の関係が深い一方で、軍事的には自国の独立性を維持しようとしており、連合内での軍事力行使には慎重。
シャン・ド・ヴォール
大洋の北西部 山岳地帯と森林が豊かな地域軍事政権、革命的な思想に基づく支配&最新鋭の兵器を持ち、軍事技術に強み&製造業、兵器と重工業が主要産業。シャン・ド・ヴォールは強力な軍事力と先進的な兵器を有し、連合内では「軍事力の提供者」としての地位を築いている。その兵器や技術は他国にとっても非常に重要な取引対象であり、シャン・ド・ヴォールはその技術を通じて他国との影響力を強化している。外交面では非常に冷徹で、他国の干渉を避けつつ自国の利益を最大化しようとしている。
アストリア共和国
大洋の東部、広大な平原と海岸線を有する国。大統領制の民主主義。軽武装の海軍と空軍を持つ
農業と製造業、観光業が急成長。アストリア共和国は比較的新しい国で、民主主義を基盤としている。その外交姿勢は開かれており、他国との協力を重視していますが、軍事的には控えめで、経済面ではコロム連邦やウルティアとの貿易に依存している。技術と情報産業が急成長しており、連合内での外交的役割を強化している。
ヴァルドリア王国
大洋の北東部、険しい山岳と冷涼な気候の地域 王政、王家による長年の支配、陸軍と特殊部隊に特化。特産品として薬草、特殊な金属資源、精緻な工芸品
ヴァルドリア王国は薬草や金属資源を供給する重要な国。王国自体は非常に保守的であり、外交政策も慎重を期しているが、連合内での立場は強固。経済的には、貴金属や薬草の供給先として他国にとって重要な存在です。
私の計画において最も邪魔な存在達。




