↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
20/20

MN1 ファイル20220401・20220403・20220409

同日、午前2時14分45秒コロム連邦第二都市「アーノム」ヘルド・マリス司令部セクタ−302第二統合作戦室


ヘルド・マリスという組織の総括を務める司令部 その地下セクタ−302にある人物が訪れていた


牛島「・・・待ちましたよ。」


ある1人の長老が入ってくる 名を


牛島「セイ・ヒーストラトクさん。」


ヒーストラトク「・・・ヘルド・マリスか。いい名前の組織じゃないか」


牛島「・・・まずはお座りになって 話はそれからです。」


ヒーストラトクはゆっくり腰を下ろす。年齢95歳のその体はすでに悲鳴をあげていた


ヒーストラトク「それで、何の用かな?隠居中の私を呼び出して」


牛島「・・あなたは、あの日々を知っている。67年前のあの日々を」


ヒーストラトク「・・・ははっ。なるほど そういうことか、EMIを潰すためにわざわざ私の証言を欲するか。」


牛島「すでに大多数の創設関係者が存在を隠蔽されています。尻尾を掴めたのはあなただけ」


牛島は穏やかだが、どこか必死な声で尋ねる


牛島「あなたが証言すれば、EMIは世間から信用を失い倒産する。それにあなたー」


ヒーストラトク「証言する気はない。」


時間が止まったような感覚だった。時計が秒針を刻む音だけが部屋に響く


牛島「・・・え?」


ヒーストラトク「私はな、期待しているんだ。EMIに」


牛島「・・・な、何を、言っているんです?あのライに、悪魔にどう期待しろっていうんです!?」


ヒーストラトク「私は悪魔に魂を売ってみたい。彼ならこの世界をやり直すことができる。」


牛島「やり・・・直す?何を言って・・」


ヒーストラトク「すまないね。独り言だ」


立ち上がり出口へ向かう


ヒーストラトク「話はそれだけだろう?では私はこれで」


牛島はただ立ち尽くすことしかできなかった。ヒーストラトクが去った後の作戦室には静けさだけが残されていた


牛島「世界を・・・やり直すって・・・どういうことだよ・・・」


———

Second Break!


見えない斬撃がルシファーの体を切り裂く


ルシファー「ふっ。」


レイ「チッ!浅い・・・!」


ゼニス「レイ!」


尻尾に叩きつけられそうになったレイだが、ゼニスがグラップルガンをレイの背面装甲につけ引き寄せたことでなんとか回避し、そしてゼニスはレイを蹴り上げる


ゼニス「いけっ!」


レイ「あーあーもっと丁重に扱えってのー!」


そのままルシファーに勢いよくキックする


ルシファー「チッ・・・」


ゼニス「・・・あいつ、回復しやがった。」


レイ「チーター型に かなり時間をかけてしまった。冷凍弾は効くだろうが、とにかく隙なく攻撃を仕掛け続ける必要がある。」


ゼニス「何か手は?」


レイ「悪知恵とチームワーク。イヌ、準備しろ」


Handが応じて左肩から展開される


イヌ「了解、指示を」


レイ「学習反芻モード起動。やつの今までの行動パターンから次の手を予測、解析 アシストしろ。」


イヌ「了解しました。」


ルシファー「こそこそしやがってえ!」


尻尾を振り下ろすがゼニスがチェンソーで切断する


レイ「いくぜえええ!」


キャタピラを装備し、地面を駆ける


ルシファー「舐めるなああ!」


尻尾を振り、地面を抉る


レイ「ナチュラルに外しやがってこの———」


だが抉れた地面から飛び出すように蜘蛛型トークがやってくる


ゼニス「くもっ!?」


レイ「ひゃっはあ!」


蜘蛛型トークをキャタピラで踏みつけ、緑色の血が仮面にかかる


レイ「なあルシファー、お前はなぜトークを使役できる?」


ルシファーは少し息が上がっていた 先ほど受けた冷凍弾をまだ分解できてはいなかったからだ


ルシファー「使役・・・?違う、彼らが守ってくれる ただそれだけのことさ。」


ゼニス「明確な主従関係かそれともトークにも社会という構造があるのか?」


レイ「・・・お前、本当に何者だ?」


ルシファー「・・・ふっ。」


乾いた笑いだった。壮絶な過去を思い出させられたものだけ出せる 絶望の、そして怒りの笑いが


ルシファー「君たちは知らない。勝手にこんな知識を植え付けられて 世界のためだの、馬鹿馬鹿しいお題目のためにこき使われてきて・・・僕は僕だ。僕でよかった」


尻尾がさらに身体中から生える


ルシファー「もう後悔はない。なぜなら慣れたから」


レイ「長話のところすまないな。」


突如シールドを射出しルシファーの頭にぶつけ、そこにゼニスがチェンソーで抉っていく。


両者ともにMチャージャーの左上のボタンを押してD-Breaker、ブレイカ−305にエネルギーを送っていく


「Third Break!」


「Destroy・Engage」


ブレイカ−305に火花が散り、最大回転数に到達したチェンソーがルシファーの腹を容赦なく抉りThird Breakによる刺突で頭部を破壊する


ルシファーは頭がなく、腹を深く割かれた状態になり、よろめく


ルシファー「・・・ふうん。」


ルシファーは全てを諦めたような声のまま立ち上がり再生を始める


レイ「させるか!」


First Breakで感電させそこにゼニスがキックを浴びせる


ルシファー「そうか、人類というのは確かに、こういう種だったな。くだらない 種」


キックしてきたゼニスの足を掴みそのまま放り投げる


ゼニス「がはっ!」


レイ「ゼニスっ!」


ルシファー「やはりだ、やはりだMNレイ 俺はお前を消さなければならない。」


数えきれないほど尻尾が生えてくる


ルシファー「遊びは終わりだ。もう、どれだけ来ても お前を殺す。」


ゼニス「・・・やっちゃいけなかっただろ。今の」


パグ2「Cポイント設置完了」


パグ3「Bポイントもだ!」


パグ4「A、完了」


レイ「ハナから遊ぶつもりなんて1ミリもねーよおおお!」


イヌ「警告、新たな尻尾が接近」


レイ「わかってる!」


ゼニス「レイ、これを!」


ゼニスはブレイカー305を投げ渡す


レイ「よっしゃあ!」


Mチャージャーのボタンを全て押し飛び上がる


ルシファー「・・・」


ただ黙って尻尾をレイめがけて振り下ろす


だがそれより先にD-Breakerとブレイカー305の刃が両腕を切断しさらにルシファーをキックで吹き飛ばした


ルシファー「チッ・・・・」


橋の高架下の電柱にぶつかり振動で周囲に散乱していた鉄板が震える


レイ「ふう・・・ふう・・・」


ゼニス「まだだ!」


レイ「ああっ!」


ブレイカー305をゼニスに投げ渡し見事ゼニスはキャッチする


ゼニス「はあっ!」


ルシファーの左肩を抉りそのまま高架橋の柱に殴り飛ばす


ルシファーはただただ黙っていた 静かな怒りだった


パグ4「起爆っ!」


そしてその柱が爆発し爆炎がルシファーを包んだ。かつて高速道路の支柱として使われていた鉄鋼がえぐれ柱が一本一本と崩れていった


ルシファー「何っ!?」


レイ「よくやってくれたミロシア!もう帰れ!」


ミロシアは爆破ボタンから手を離しよろけながら本社に帰還する


一方爆炎に包まれたままのルシファーは周囲を警戒していた


ルシファー「出てこいよレイぃぃぃぃいいい!」


そう叫んだ刹那横から飛び蹴りが飛んできた Mチャージャーで強化されたゼニスのキックがルシファーを吹き飛ばす


ゼニス「俺がいるだろうがっ!」


ルシファーは農場のトラクターに激突するがすぐ立て直し触手でトラクターをゼニスに投げ飛ばす


ゼニスのエキスパンションフォン『Build Barricade』


一枚のバリケードが出現しトラクターを弾き返す


パグ3「止まった!」


橋の上からスナイパーライフルを構えていたサイザは引き金を引いた 弾薬は「特殊生物兵器冷凍弾」

MPMEDに搭載された冷凍弾と同種だがラプアマグナム専用に作られた二発しかない冷凍弾だった


ルシファーの左肩に命中し冷気がまたルシファーを襲う


ルシファー「ガッ・・・ちくしょうっ!」


そしてゼニスとレイはその隙を見逃さず格闘戦を仕掛けルシファーを地面にめり込ませる


レイ「リグっ!」


ルシファーはその掛け声だけで何がくるか理解していた 避けたかった、が体は動かなかった


ルシファー「人間、人間人間人間っ!」


その時柱の陰からリグがグレネードランチャーと火炎放射器を構え現れる


パグ2「あっためてやるクソ野郎」


爆風と炎がルシファーの体を包みもがき苦しむ。


ルシファー「ガッ・・・再生が・・・追いつかないっ!」


イヌがルシファーの頭を掴み持ち上げる


レイ「やるぞ!ゼニス!」


ゼニス「わかっているっ!」


ゼニスはMチャージャーの右下のボタンを押し右足にエネルギーを溜めて飛び上がる


イヌはルシファーを宙に放り投げレイもまた飛び上がる


レイ「夢に見た同時キックを食いやがれええええ!」


2人はキックの体勢に入り同時にルシファーの頭と腹を貫通しようとする


———その時


ルシファーが内部から爆発し、レイは小麦畑の方へ、ゼニスは倉庫の方に吹き飛ばされた


パグ3「なっ!?」


パグ2「隊長っ!?」


レイが吹き飛ばされた方へリグは走り出した、だがその時首に麻酔弾を撃ち込まれた。リグは人形のように崩れ落ちた


パグ3「2!?おい、どうしtー」


サイザも麻酔弾を打ち込まれ崩れ落ちた


500m先の小さなアパートの瓦礫の山 その上に1人の少女が立っていた。タクティカルベストだけを身につけ狙撃銃を構えた白髪のショートボブに光がない赤い目をした少女が


少女「対象の沈静化を確認。」


無線に手を当てた その相手はリカオンだった


リカオン「これでルシファーは終わりだ、帰投しろ」


少女「了解、帰投します」


チリとなってエルメスから退散した


————

レイ「な、なんだ・・・・?爆発した・・・のか?」


残り滞在可能時間は7分22秒 どうやら6分ほど意識を失っていたようだ 小麦畑の中に突っ込んだレイは目を覚ましD-Breakerで周囲を切り裂き視界を確保する


レイ「自爆・・・なのか?ゼニスは?」


その時、前方の小麦が薙ぎ払われ血を垂らしながらも再生しかけ、触手を一本しか生やせないほど弱っていたルシファーが姿を現した


ルシファー「・・・ヴァヴィルドめ、気色の悪いことをする」


レイ「まだ終わらないみたいだな・・・・!」


2人はゆっくり歩き出し、いつか走り殴り合い始めた


レイ「がっ!ぐっ!」


ルシファー「うああああああっ!」


レイの装甲に徐々にヒビが入り始めルシファーの肉が潰れる音が周囲に響く


ルシファー「ぐうっ!」


触手でレイを掴み取り腕でイヌの配線を引きちぎる


レイ「イヌっ!この、クソがっ!ぐっ」


ルシファーの腹を蹴るがルシファーは苦い表情でそれを耐え抜きレイを小麦畑沿いの道路に投げ飛ばす


レイ「あっ・・うう・・・・」


ルシファーは即座に蹴り飛ばし蹴り飛ばし、触手で投げ飛ばしレイの装甲は徐々に削れていった


そしてレイは最終的にかつて教会があった場所の前まで投げ飛ばされる


溶けたまま固まった鐘の残骸に背中を打ちそのままずるずると倒れ込む


レイ「こんな・・・ところで」


ルシファーはおぼつかない足取りでレイに近づく


ルシファー「なあレイ、自分が何者かについて考えたことがあるか?・・・ないだろ。可哀想なやつだ、お前は」


鉤爪状に触手を変形させる


ルシファー「もう・・・これで終わる・・・これで終わる・・・・終わらせたい」


その時、横からバイクの音と共に仮面が割れたゼニスがチェンソーを抜き放ちながらルシファーに飛びかかった


ゼニス「グッ・・・ああああああああああっ!」


ルシファー「邪魔だ・・・邪魔だ邪魔だ邪魔だっ!」


ルシファーはゼニスの顔面を執拗に狙うがゼニスも負けじとチェンソーでガードしながら切り掛かる


レイ「動け・・・体・・・動け・・・・」


レイはよろけながらも立ち上がり、膝をつく


レイ「動け・・・・動け・・・」


その時、瓦礫の中に埋もれた一本の剣が目に入る 錆びてはいるがまだ使える


レイは迷いなく走り出しそれを取る


———その瞬間、レイに記憶が流れてくる


・・・あの宮殿だった 前にも見たあの宮殿 日が差し込み、衣に身を包んだ2人の男が自分に 玉座に座った自分に迫ってくる


男1「我が王に相応しい・・・剣でございます」


その記憶が流れてきた瞬間レイは剣を構え走り出した


ルシファーはちょうどゼニスを掴み投げ飛ばした。


ゼニスは走ってくるレイを見て咄嗟にグラップルガンをレイの胸部装甲に命中させ引き寄せた ほんの少し、半歩先へ


ゼニス「やれえええええええええっ!」


その半歩がルシファーの隙間を埋めた


レイ「うおおおおおおおおおっ!」


斜めに体を切り裂いた


ルシファー「あ、あ、あああああああああ!」


今まで出したことがない声でルシファーが苦しみ始めた


その隙を見逃さずレイは夢中で切っていった


ルシファーはバラバラになるがまだ息があった。レイは頭部に覆い被さるように立ち剣を突き立てる


レイ「コード・・・コードを教えろ」


ルシファーは恐怖で頭部が震えていた 口が何かを言おうとして震える レイにではない、レイが持つ剣に畏怖して


レイ「答えろおっ!」


しばらくの沈黙が続いた そしてルシファーが口を開く


ルシファー「・・・ない、さ」


完全なる静寂が戦場を支配した レイは剣を持つ手の震えが止まり頭が一瞬真っ白になった


レイ「・・・ない?」


ルシファー「ただの都市伝説さ、どこにもない。そんなものは」


レイ「嘘をつくなっ!確かにある!お前の体のどこかにっ!」


ルシファー「おかしいと思わないか?なぜお前なんだ。なぜお前らなんだ。」


レイ「・・・何?」


ルシファー「核のコードなんていう世界を崩壊させかねないものを、なぜお前ら5人がその任務を受け持ったのか」


レイ「しらをきるなっ!いいから言え!」


ルシファー「ないと言っているだろう!」


再生しようとして、できなかった。


ルシファー「・・・結局俺たちはキャラなんだ」


レイ「・・・」


レイはずっと、何を言っているのかわからないという顔をしていた


ルシファーは乾いた笑いを出す


ルシファー「この壮大な物語の・・・舞台装置なんだ・・・・笑えると思わねえか?」


そしてチリとなって体が消滅していった。


レイ「逃げた・・・いや、消滅?」


ゼニスはよろよろと立ち上がりながらやってきた


ゼニス「奴が・・・死んだのか?」


レイはズルズルと倒れ込む


レイ「どういうことだよ・・・・」


剣が手から落ちて足が笑い始めていた


レイ「・・・帰投、するぞ。」


残り滞在可能時間は3分11秒 もう時間がなかった


伊達『サイザさんとリグさんが・・・眠っています 麻酔弾を撃たれた痕跡があります』


ゼニス「麻酔だんだ・・・?誰がそんなことを?」


誰にもわからなかった。全てが頭の中で宙ぶらりんのまま2人はエルメスから帰投していった


———同時刻

ヴァヴィルドは研究室にて部下から報告書を受け取った 書類の表紙には小さく

「ルシファー消滅」


ヴァヴィルド「・・・そうか。」


はあとため息をついた だがそのため息は怒りではなく呆れのため息だった


ヴァヴィルド「もう少し抵抗できると思ったのですが・・・期待はずれですね」


薄い笑みを貼り付けたまま部下に耳打ちした。部下は軽く頭を下げその場を後にした


ヴァヴィルド「厄介な存在ですね。MNは、人であるが故か 技術であるが故か・・・」


その時、ヴァヴィルドの携帯に着信が入った わかっていたようにヴァヴィルドはスマホを取り出し着信に応じた


ヴァヴィルド「リカオンさん。」


リカオン「ルシファーが消えてくれたか」


ヴァヴィルド「ええ、ちょうどいいタイミングです。・・・それでフェーズ2に入りますか」


リカオン「あっちの戦線投入も準備ができそうということだ。」


ヴァヴィルド「束の間の休息ですね。彼が死ねば」


研究所のラジオから無線が鳴る


「速報です、たった今 ROEの本社ビルが倒壊しました。原因は地下サーバーの火災と見られていますが周囲には大洋自由連合の軍用機が飛んでいるのを近隣の住人が目撃し・・・・」


———サンドラ王国 サバナ高原2−2−0 ROE本社ビル

ビルはほとんど倒壊していた。かつてあったモニュメントは戦車の砲弾で破壊され上階はヘリの爆撃で破壊された


ヘリコプターパイロット「34階、制圧完了。」


地上部隊「ハンス・ニケーネを20階の階段にて発見、射殺する」


ハンスは必死に抵抗し3人撃ち殺したがピストルの弾は尽きた。壁際に追い詰められズルズルと倒れる


ハンス「後悔するぞ・・後悔するぞヴァヴィルド!お前の所業も、私の所業も決して許されてはいけないっ!」


ヴァヴィルドはリカオンとの通話片手に研究所から無線で語りかける


ヴァヴィルド「急に正義感が強くなりましたねハンスさん。過去を悔いたって今は今ですが・・・」


ハンス「悔いてなんかない!私はもう受け入れた!ゼニスが私をそうしてくれた・・・!」


ヴァヴィルドは鼻で笑った


ヴァヴィルド「彼女を実験体4号としてエルメスに残らせたのは誰ですか?」


沈黙が階段に落ちた 炎が燃え盛る音と灰の匂いが鼻先を掠めるだけだった


ハンス「私だ・・・!それは私の責任だ!」


ヴァヴィルド「では彼女を弔ってあげましょう。あなたの死で」


ハンスは頭を撃ち抜かれ、倒れ、指先がぴくりと動き、そして動かなくなった


地上部隊「・・・帰投する。」


兵士たちは回収用のヘリが待つ中庭へと素早く降りていった・・・・


ヴァヴィルド「で、リカオンさん。Halo Forceへ連絡は?」


リカオン「必要ない、奴らも知っているだろう。あのMNの重要性を」


ヴァヴィルドは少し安心したように息をついた


ヴァヴィルド「・・・まあ、流石にそうですか」


ヴァヴィルドは適当に電話を切り椅子に腰掛ける


ヴァヴィルド「・・・リンクス・ハーネス」


口の中で転がすようにその名前を呟き笑みが一段と深くなった。モニターにはHalo Forceからの資料が映し出されていた


「特殊変異体テラー」と

———2日後 4月3日

レイたちは心の中に残る疑問を押し込めたまま自分たちの人生を生きていた


2日前にてパグ隊は解散。ライの命令だった 唐突だったが核コードが偽物と判断された以上、この部隊に存在意義はなかったからだ。強く反発したのはサイザとゼニスだった だが聞き入れてもらえなかった。


レイとゼニスはバディとして新たな部隊「MN部隊」を結成された。安直な名前だがわかりやすいことこの上なかった


その夜、モールにてレイとゼニスは酒を飲み合っていた


レイ「・・・赤い複眼の、MNレイか」


ゼニス「ああ、俺が農村まで辿り着き、家族を探したが誰もいなかった そして倒れた俺を見下ろして、そのまま去っていった」


周囲のEMI兵士たちの騒ぎ声に掻き消されるほど小さな声だった


レイ「・・・だが、社長はMNは去年開発されたものと言っている。だとしたらそれは幻覚の類なんじゃないか?」


ゼニス「ありえない、それにお前 まだあの社長の言葉を信用するのか?」


レイはビールを一杯飲み干す


レイ「あのライ社長だぞ?社長が嘘をつくはずがないだろ。」


ゼニス「そもそも今回の隊の解散についても急すぎる。核コードが偽物なんて断定されてないのに・・・・」



レイ「いいや偽物だ。そもそもルシファーが死ぬほど俺たちの技術が進化しているが証明されたんだ。必ず敵は先手を打ってくるだろう。だが何もしてこない つまりは打つ手がない 手出しができないんだよ」


ゼニス「だがそれは・・・逆も然りだろう。打つ手があるから逆に何も手を出してこないんだ」


レイは肩をすくめ枝豆を食べ始める


レイ「どちらにせよ敵は殺すだけだ 関係ない。俺は戦い続ける 企業のために」


ゼニス「・・・」


ゼニスは少し苛立っていたが怒りをぶつける理由もなく黙々とポテトを食べ始めた


そしてモールから少し離れた空を一機のプロペラ機が飛んでいた


ミロシア「・・・父さん、俺はやったよ」


遺骨の粉が入った瓶のキャップを開け、空へ振り撒いた。灰は空へ舞いそして消えた。


ミロシアは満足そうにそれを眺めていた。


なぜか腕は完治していた


世界を救うミッションはこれにて終了した。













だがおそらくは


これは世界を救うミッションと称した


ただのおあそ—————


Once it’s over



・情勢解説

EMI 健在

ROE 壊滅

大洋自由連合 ヘルド・マリスと協力体制

ヘルド・マリス 大洋自由連合と協力体制


レイ・メーデニコン 健在

ゼニス・アイロニー・クルート ROE離脱後EMIに所属。健在



























4月9日ヴァルドリア王国 東雲町

かつて350年前にあった中華文化という文化の街並みを再現した風俗街の一角 その一室では水音と妖艶な声が響き渡り、そして静寂が訪れた


リンクス「お客様・・・気持ちよかったですかにゃ?」


リンクスは着物をはだけさせ、ツインテールが解けたまま黄色い鋭い瞳で猫のように富豪の足元に縋りよる


客1「ああ、とてもよかったよ またくるよ」


引き戸を開けそのまま去っていく 去っていくのを確認した後リンクスは舌打ちを漏らした


リンクス「・・あー、最悪 あいつゴム突き破ったわ・・・ちっせえくせに量多いしよ」


その時奥からオーナーがやってくる


オーナー「また避妊失敗かい?ピルはあるよ」


リンクス「とっととよこせ あー・・・にっが」


ペッペと舌を出しながら苦い顔をする その時着信が入る


リンクス「・・あ?社長?」


だるそうにしながら通信回線を開く


???「時が来た 出撃しろ」


リンクスは普段着に着替えながら少し驚いた顔をする


リンクス「前言っていたフェーズ2・・・なんだっけバイハル・トリュグル?」


???「お前の体内制御 完璧だ。戦闘にも支障はない レッドフレイムはなるべく使うなよ」


リンクス「りょーかい。なんで使っちゃダメなのかは知らんけど」


リンクスはロッカーから自分の荷物を取りながらメガネをかけ外に出る。4月の陽気は夜になれば冷え込む。リンクスは少し身震いした


???「ついたら連絡しろ。私が直々に説明する・・・」


リンクス「はいはい、ばいばい社長さん」


通信を切って手をポケットに突っ込む


リンクス「・・・MNレイ ね」


リンクスはそのまま人混みに消えていった


The End

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。