側近達と<確>のミル 1
すいません、投稿が遅くなりました。
無事、大改修が終ったので投稿を再開します。これからも「花の乙女」を宜しくお願いします。
まずわたくしに紹介されたのは表向きは筆頭侍女候補のリィリエル・ルーツェルティア男爵令嬢です。
表向きというのは、彼女が暗器使いだからです。
わたくしには、貴族の専属侍女が居ないので一緒に働いていただく貴族は爵位が低い家の第二子以降から絞っていただきました。
もちろん、ミルの素行調査も行われていますから、気に入りさえすれば採用は直ぐに出来ます。
「わたくし、公爵家に雇って頂けるのですか?」
「公爵家というより、わたくしが雇うといいますか、側近に召し上げるというのが正しいです。」
「ローゼシア様の側近になれるのですか!?」
「ええ。わたくし、側近を揃えなくてはならないのですけれど、我が家の周りの者達は、平民に理解がなくて………。わたくしの侍女は平民なので、平民に理解がある方を探しているのです。」
わたくしは、一呼吸してから問い掛けました。
「ルーツェルティア男爵領では領主一族と平民との距離が近いと伺いました。貴女はわたくしのところで働きたいかしら?」
「是非、ローゼシア様のもとで働かせてくださいませ!」
「決まりですね。<印>を。」
「ありがとうございます!」
次に紹介されたのは、専属騎士候補のナスティアーナ・ザールッツォ令嬢と同じく専属騎士として側近に取り立てるハルティナート・ザールッツォ子爵令息です。この二人は年子の姉弟で、弓使いの姉と剣使いの弟です。
ザールッツォ子爵家には、もう一人ご令嬢がいらっしゃるのでお二人ともわたくしの側近に召し上げてしまおうというのです。
「騎士、ナスティアーナ・ザールッツォはロージス公爵家令嬢、ローゼシア・レティ・ロージスに我が弓を捧げる。」
「騎士、ハルティナート・ザールッツォはロージス公爵家令嬢、ローゼシア・レティ・ロージスに我が剣を捧げる。」
いきなり、騎士の誓いを立てられました。
「あ、あの。いきなり誓いを立てられても………」
「やっぱり………ナートが誓えって言うから………」
「はぁ?姉貴がそうしようって言ったんだろ?」
「そこまで。仲が宜しいのは良く分かりましたから、ここでケンカ為さらないでくださいませ。」
「あっ。失礼致しました。ほら、ナートも。」
「うちの姉貴が失礼致しました。」
「だ~か~らぁ。」
「くすっ。貴方達面白いわ。これからも宜しくお願い致しますね。」
「「え?あ、はいっ!」」
3番目に紹介されたのは、薬師のフレミィーです。彼は平民ですが、薬の知識が飛び抜けていてわたくしが側近にしなければ、宮廷薬剤師になるところだそうです。
「貴方がフレミィー老師ね?」
「如何にも。わしがフレミィーじゃ。」
「90歳とお伺いしたのですが………。」
不思議な話し方の少年は15歳程に見えます。
「確かに、わしは90歳のおじぃじゃよ。昔薬の調合に失敗して、老けなくなったのじゃ。それから、病で死ぬことも無くなった。」
「それなら成功なのではないですか?」
「考えてみぃ。親しい者達は先立ってゆき、独り取り残されて行くのじゃ。寂しいからの、だぁれもこの薬は欲しがらなくてのぅ。」
「なるほど。ですが、その経験があるからこそわたくしには必要ですわ。年長者の知恵は侮れませんから。」
わたくしには必用不可欠と言っても構わない位です。わたくしがこれから公爵令嬢として動くのなら、常識ある大人が欲しいところです。
「それにわたくしの力で言葉通り、永遠に眠らせることも出来ますし。」
「んむ?わしは死ねるのかのぅ。」
「いえ、ある植物にある胞子に人を眠らせる効果があるのです。その胞子は本来なら不眠症の方に処方される薬なのです。ご存じありませんか?」
彼なら知っているだろうと確信しています。なにしろ、巷では不老の賢者と呼ばれているそうですから。
「ああ、スリーフィア草か。だが、あれだと寝れても精々1日程じゃろうて。」
「わたくし、【花の乙女】でしてよ。植物の力を増幅させるならこれ以上の適任者はリアを除いて居ないでしょう。」
「姉妹愛じゃのう。姉のことは信頼しておるようじゃ。良いことじゃ。ふむ。主の側近とやらになってやるかのぅ。」
「本当ですか?ありがとうございます。」
これで4人ですわね。次の方は………




