<確>の報告
――― シア。売ってきた。
白銀の髪の少女がわたくしに言いました。
「速かったですね。ミル、お帰りなさい。」
わたくしは笑顔で返します。
「っ。た、ただいま。シア。」
まるで想像していなかった返事なのでしょうか?目を見開きながら返事をしてくれました。
「殿下に売ってきたぞ。何か苦笑いしてたけど。」
「きっとわたくしの意図に気がついて下さったのでしょう。」
「ふーん。以心伝心ってやつか。まぁアタシにはかんけーないことだ。ところで、どんな情報にすんのか決まったか?」
それについてはこの半日をかけて考えました。
「ええ。貴女の居住環境についてです。」
「はぁ!?」
すっとんきょうな声が返ってきます。
「ですから情報屋<確>のミルの居住環境です。」
「いや言い直さなくていい。てゆーかなんで?殿下の様子とかコラリア公爵令嬢の失態とか他にもいろいろあるだろう?」
凄い勢いですね。驚きました。内容にもですけれど。
「?どうして、ですか?」
「そう。なんで?」
「雇用主が被雇用者を比護するのは当然のことでしょう?」
そしてとわたくしは続けます。
「そのためには相手を知ることが必要なのです。まぁわたくしは被雇用者のプライベートも必要だと思っていますので今必要なことしかお聞き致しませんけれど。」
「なっ。マジか………。しゃーないなぁ約束しちまったし、今から話してやるよ。」
そうしてわたくしに居住環境について話してくださいました。
ーーーーーーーーー
「わたくし決めました。ミルにはきちんとした家に住んでいただきます!」
「はぁ!?」
本日二度目のすっとんきょうな声です。
「アタシの家が不満だったのか?」
「ええ。貴女は今わたくしの<印>を持っているでしょう。つまりロージス公爵家の使いとしての能力があるのです。」
「そーゆーことか。誘拐や脅迫なんかを防ぎたいちゅーこった。」
「ええ。そういうことです。」
それにわたくしはミルのことを気に入っています。そうでなければ今まで誰にも渡して来なかった<印>を渡しません。こちらはお伝えしませんけれど。
「で、どんな家にすりゃいいんだ?」
「家はこちらで用意致しますわ。不動産に伝がありますので。」
「分かった。」
「それまでは屋敷の部屋をお貸ししますので荷物をまとめておいて下さいませ。」
「アタシこの屋敷に滞在すんの!?」
「はい。よろしくお願いいたしますわね。」
「マジか…。まぁいっか貴族の屋敷に滞在した感想の情報を売れるしな。ニシシシ。」
「間違ってもこの屋敷の構造を売っては行けませんよ。」
「ああ。それは売ねーよ。聖子殿下に喧嘩売りたくないかんな。情報売っても喧嘩は売るなってね。」
殿下に喧嘩を売るとはどういうことでしょうか?と思っていますと、これはとミルは続けました。
「情報屋のオキテだ。アタシはオキテは破らない。あ、でも殿下にお嬢の部屋の位置くらいなら売るかもしれんよ。ニシシ。」
中途半端な投稿になってしまったので
追記しました。




