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750cc鉱泉。

タクミ「この掘っ建て小屋が神さんが作った神の湯です。」





ナツミ「うわ~~~ちゃんと暖簾が下がってる。」





神の湯は神さんが山から沢水を引いて作った鉱泉だ。





入口には募金箱のような箱が置いてある。





汚い殴り書きでこう書いてある。





お金持ち300円。年寄、子供50円。貧乏人出世払い!!





黙って出てくればタダなんだけど・・・この募金箱にはいつもけっこう小銭が入ってる。





それを回収してくるもも僕の仕事。





地元の人が気を遣って千円札を入れてくれることも珍しくない。





一応、男。女。入口は別。脱衣所も別。でも湯船は一つ。湯船はなんと4メートルほどの小型漁船。





特筆すべき点は750ccのバイクのエンジン2基を使ってお湯を沸かしている。





ラジエターのような装置を作ってそこに沢水を循環させることによって加熱している。





燃料のガソリンは無くなると気が付いた人が入れていくという善意で運営されているのだ。





そのために来た人が自分の車からガソリンを取れるように、灯油ちゅぽちゅぽが置いてある。





漁船の脇に唐突に突き出ているバイクのハンドルとグリップの下にあるセルを回した。





「ブオーン!!」





今日もHONDAの湯沸かし器エンジンは調子がいい。





排気は掘っ建て小屋の外まで伸びたエキゾーストパイプで排出している。





なんとサイレンサーはUSヨシムラ!!





エンジンを吹かすこと30分ぬるめながら入れる温度だ。





タクミ「ナツさん先に入って下さい!!」





ナツミ「たくちゃん覗いちゃだめだぞ~~~!!」





ナツミ「いいって言ったら入って来ていいからね~~~!!」





どういう事なんだろう・・・・。





僕は蚊に食われながら外で15分ほど立っていた。





ナツミ「たくちゃ~~~んどうぞ~~~!!」





僕は裸になり風呂の引き戸を開けた。





うわ・・・。





ナツミ「もう体は洗い終わったから。」





バスタオルを巻いたナツさんが漁船の湯船に入っていた。





僕は大事な部分をタオルで隠しながら一つしかないシャワーのとこでナツさんに背を向けた。





完全に僕は子供扱いだ。





僕だったら何も出来ないって事が見透かされている。





僕は無言でヘチマのタワシで体を洗う。





洗い終わったけど湯船の方を向けない。





そんな事はお構いなしにナツさんは歌っている「♪ありの~~ままの~~~~・・・・」





タクミ「あの・・・・僕も入っていいですか?」





ナツミ「入っておいでよ。じゃあいいって言うまで目を閉じててあげるから!」





僕は決死の覚悟で漁船湯船に片足を突っ込んだ。





大事なとこをタオルで隠して・・・・。





そして肩まで湯につかった。





タクミ「OKです・・・・。」





僕は船尾の方にいるナツさんに半身の構えで船首で湯につかった。





・・・・・。





・・・・・。





・・・・・・。





沈黙。





ナツミ「たくちゃんはずっとまえからここにいるの?」





タクミ「はい・・・・」





ナツミ「ナツ・・・ナツもしばらくここに置いてもらえるかな・・・?」





タクミ「え・・・・!!」





タクミ「たぶん・・・大丈夫だけど・・・・。」





ナツミ「よかった・・・・・。」





タクミ「帰らなくて大丈夫なんですか?」





ナツミ「私・・・帰るとこホントはもう無いんだ・・・・。」





!!。

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