卒業試験!!
「卒業試けん!」
神さん験…書けてないし…!
これは・・・!
タクミへ
やっと行くのか!
オマエが旅に出るバイクはこの中にある!
一台ここから作るのだ!!
by神さん
…!!
タクミ「ナツミさん…このガラクタの山からバイク1台作るのが卒業試験だって…」
「え~!楽しそうナツも手伝う~!」
僕はエンジンの山を見つめながら立ち尽くした。
ナツミ「さっそくやろうータクちゃんエンジンどれにするー?」
ナツミ「これとかどう~?」
タクミ「ナツさんそれ…洗車機の残骸です。」
僕は途方も無い気持ちになっていた。
この残骸の様なガラクタの山からバイクを1台造りあげるなんて…
ナツミ「タクちゃんファーイト♡」
もう、他人事だと思って。
とにかく、一台作らないとだけど…。
この中で、すぐ動きそうなエンジンどれだろ…。
どれも錆びてたり、オイルが漏れてたり…。
でっかいエンジンだと難しそうだし…。
ナツミ「なんかさあ~タクちゃんてさ…じれったいよね。ナツがさ選んであげようか?」
ナツミ「これ可愛いよ赤いエンジン!」
ホンダ XLR250初期型かあ…。
…。
悪くないけど…。
フレームが無いかも…。
そうだ!
フレームだよ。
先にフレームなんだ!
タクミ「エンジンは後にします。まず書類付きのフレームを探します。それが無いと登録できないんです…」
僕は長々と説明した。
ナツミ「タクちゃんその話しって最後まで聞か無いとダメ?」
ナツミ「持って来たオヤツでもたーべよっと。タクちゃんも一緒に食べる?」
出発前からこんなだしナツミさんと北海道へ行けるんだろうか…
でもナツミさんのそう言うとこ…無邪気なとこ…
この気持ちって何だろう…。
ナツミさんは呑気にお菓子を食べ出した。
3輪車のタイヤでカラーコーン並べて輪投げを始めて笑ってるよ…
その笑顔を見ていると不思議と焦る気持ちが少しずつ消えて行く。
もしかしてこの気持ちが…。
「好き?」
ナツミ「タクちゃん今なんか言った?」
タクミ「何も言って無いです。」
うわ…へんな汗出て来た。
僕は額から流れる汗をウエスで拭き取った。
うわっ!油まみれのウエスだった…。
ナツミ「キャハハー!タクちゃん何やってんのオデコ真っ黒だよー!」
ナツミさんはスイッチが入ったみたいに、ずっと笑ってる。
よし!やるぞ!1台必ず完成させてやる!!




