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【127万PV突破】 運と賢さしか上がらない俺は、なんと勇者の物資補給係に任命されました。  作者: 虫松
『魔王と勇者の継承者(デュアル・ヘリテイジ)ダイ・マオウの大冒険』

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1826/1905

第8話 光の爆発と崩壊

巨人の心臓部がついに限界を超えた。


ドォォォォォォンッ!!!ドォォォォォォンッ!!!ドォォォォォォンッ!!!


地下世界そのものが絶叫したかのような振動が走る。


氷壁はひび割れ、天井から巨大な氷塊が落下。

青白い光が渦を描きながら世界を塗り潰していく。


囚人たちは耳を塞ぎ、ルアーナは膝をついた。


ルアーナ

「こ、これが……巨人の“死”のエネルギー……!?」


リュカは震える声で叫ぶ。


リュカ

「先生は!?どこ!?先生ッ!!」


心臓の光の中心に立つのはアイゼンハワード。


老人の身には余るほど巨大な魔力が、

杖を通して心臓部へと叩き込まれていた。


アイゼンハワード

「さぁて……あとひと押しか……

ここで死ぬのも悪くないか!!」


心臓部が悲鳴を上げる。


青白い脈動が不規則になり、

まるで巨人そのものが苦しんでいるようだった。


突如、黒い霧が渦を巻き……


死神が、ゆらりとアイゼンハワードの背後に立った。


影は光に焼かれ黒煙を上げながらも、

どこか嬉しそうに肩を揺らしている。


死神

「死ぬなよ?

お前の“死”は……もっと美しくしてやるんだから……

イヒヒヒヒ……」


アイゼンハワードは苦笑した。

「頼むから後ろで不吉な笑い声出すんじゃねぇ……

集中できんわ……!」


死神は肩をすくめる。

「じゃあ……手伝って“やる”よ。

珍しいだろ?

死神が命拾いのお手伝いなんてさぁ……イヒヒヒ」


黒い影が大きく膨れ上がり、

光の奔流へ突っ込んだ。


光(巨人の生命力)

対

影(死神の力)。


二つは激しくぶつかり合い、

衝撃波となって収容地全体を揺らす。


ズガァァァァァァァン!!


氷の大地全体が波打った。


死神の影が光を“食い”、

爆発の中心エネルギーを強制的にねじ曲げていく。


アイゼンハワードは最後の魔力を込め、杖を振り下ろした。


アイゼンハワード

「――これでトドメだァッ!!」


心臓部が砕け散り、

光が裂け、破片となって四散する。


巨人の全身にあたる氷壁が震え、

洞窟中に低い悲鳴のような音が響いた。


巨人の絶叫が、凍てつく大地を震わせる。


天井が崩れ、地面に大きな亀裂が走る。


ルアーナ

「封印は成功した……!

でも、このままだと全域が――崩れる!!」


リュカ

「先生ッ!!先生はどこ!?生きてるの!?」


氷の谷を覆う光が弱まり、

代わりに黒い影が静かに消えていく。


死神の声が、遠くから響いた。

「じいさんは……まだ死なせんよ……

最後の死に場所は……もっと綺麗じゃないとねェ……

イヒヒヒヒヒ……」


黒い霧がスッと消えた。


爆発の中心にいたはずのアイゼンハワード――

その姿がどこにもない。


リュカ

「……先生……?」


ルアーナ

「どうして……消えて……?」


バルゴさえ、静かに呟いた。


バルゴ

「……音が……消えた。

あの老人の“心音”も……」


氷の大地は崩壊を始め、

囚人たちは脱出へと走り出す。


だが、彼らの頭には一つの疑念があった。

アイゼンハワードは死んだのか。


それとも。


死神が連れて行った“別の場所”で、

まだ生きているのか。


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