プロローグ 休暇の旅へ
飛行機のエンジン音がゆるやかに響く中、カズヤとアイゼンハワードは窓際の席に座っていた。
「ふぅ、久しぶりの南の島だな。天気も良さそうだし、思いっきり休めそうだ」
アイゼンは肩にもたれ、窓の外の青空を見つめながら軽く微笑む。南国の太陽を想像して、すでに心はリゾート気分だ。
カズヤは小さく肩をすくめる。
「まあ、俺も久々に仕事を忘れられると思うと、少し気が楽だ」
アイゼンは窓の外の水平線を指差して言う。
「海の色もきれいだ。泳ぐのもいいし、昼寝でもするか。久々にのんびりできそうだな」
カズヤは苦笑しながらも頷いた。
「うん、たまには何も考えずに過ごすのも悪くない」
機内を見渡すと、他にも数名の乗客が目に入る。
レベッカ・スミス(科学者):生物学者で無人島の植生や生態系に興味を持つ。冷静だが観察眼が鋭い。
マルコ・フェルナンデス(スペイン/元軍人):防衛コンサルタント。過去の戦闘経験から危険察知能力に優れる。
エリーナ・チェン(ジャーナリスト):国際ニュースの記者。何でも記録し、真相を追求する好奇心旺盛な性格。
ソフィア・モレノ(メキシコ/医師):医療班担当。冷静で理性的、緊急時の判断力に長ける。
マリア・ゴンザレス(アルゼンチン/ジャーナリスト):記録・取材担当。強気で正義感が強い。
オスカー・チャン(香港/海洋学者):島の周囲の潮流・生物を研究。冷静だが臆病。
ハンナ・キム(韓国/登山家):地形確認と安全ルート確保担当。体力と判断力に優れる。
エヴァ・シュミット(ドイツ/医師):応急処置と衛生管理を担当。現実主義者。
ルーカス・ベントレー(イギリス/投資家):冷徹で自己中心的。物資管理を担当。
ダニエル・オーウェン(オーストラリア/エンジニア):装備修理・防衛線設置を担当。実務派。
カタリナ・ヴォルコワ(ロシア/起業家):資金提供者の一人。冷静だが計算高い。
リディア・フォスター(アメリカ/心理学者):生存者たちの精神状態を観察。幻覚の兆候を最初に指摘。
アントニオ・サントス(ブラジル/シェフ):食料調理・配給担当。陽気だがプレッシャーに弱い。
ナディア・カーン(パキスタン/ITエンジニア):通信機器・データ解析担当。理知的だが内向的。
レイチェル・スミス(イギリス/生物学者):海洋・陸上生態系を観察。冷静で洞察力に優れる。
さらにその他の乗客もさまざまな職業や背景を持ち、全員で合わせて15人ほど。だが、彼らがこの旅で一堂に会したのは偶然ではない。無人島という特異な環境で、個々の能力や性格が生死を分けることになるのだ。
窓の外には穏やかな青い海と空が広がり、機内には休暇を楽しむ旅行者の軽やかな会話が漂う。しかし、アイゼンに恨みを抱く者の計略は、静かに、しかし確実に二人を“悪魔の島”へと誘い込もうとしていた。
アイゼンは窓の外に視線を向けず、カズヤに小声で告げる。
「…なんか、航路がおかしくないか?」
平穏な休暇のはずの旅は、静かに、しかし確実に“悪魔の島”で待ち受ける罠へと踏み込むことになった。




