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【127万PV突破】 運と賢さしか上がらない俺は、なんと勇者の物資補給係に任命されました。  作者: 虫松
『魔王と勇者の継承者(デュアル・ヘリテイジ)ダイ・マオウの大冒険』

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第14話 核兵器前での戦闘 中盤・終盤

制御室 ― カウントダウン 5分40秒


赤い警報灯が激しく明滅し、核兵器の制御装置は冷酷に時を刻む。

ゼフィルが腕を組み、鋼の瞳で告げる。


「私の駒たちよ。最後の舞台を飾れ。」


ヴォルフガング、ルシアン、イヴァン、オットー。

彼らは立ち上がり、それぞれの標的を再び狙う。


だが―ジャスパーたちは背中を合わせ、短く頷き合った。


「ここで終わらせる!」


戦闘①:ジャスパー vs ヴォルフガング


ナイフが閃き、ジャスパーの喉元を狙う。

だがその瞬間、セリーヌの銃弾が弾道を逸らす。


「援護は任せて!」

「助かった、セリーヌ!」


ジャスパーはヴォルフガングの腕を掴み、逆に制御盤へ叩きつける。

火花が散り、暗殺者が歯を食いしばる。


「二度も死から逃げられると思うな!」

渾身の右拳がヴォルフガングの顎を打ち抜く。


戦闘②:セリーヌ vs ルシアン


ルシアンは冷笑しながら新たな弾丸を込める。

「私を撃てるか、セリーヌ?」


セリーヌは迷いを飲み込むように瞳を閉じ再び開いた。

「撃てる。私は、あんたを超えるためにここにいる!」


その瞬間、カテリーナが背後からイヴァンを投げ飛ばし、ルシアンの狙撃姿勢を崩す。

わずかな揺らぎにセリーヌの弾丸が突き刺さり、ルシアンの銃を吹き飛ばした。


「……成長したな。」

恩師はそう呟き、膝をついた。


戦闘③:カテリーナ vs イヴァン


イヴァンは怒号と共に立ち上がる。

「小娘がッ!」


巨腕が振り下ろされるが、その軌道をアイゼンハワードが閃光弾で逸らす。

「隙は作ったぞ、カテリーナ!」


「了解!」


カテリーナは床を蹴り、イヴァンの背後へ回り込む。

彼の巨体を利用したジャーマンスープレックスが炸裂。

轟音と共に床が割れ、巨漢が呻き声を上げた。


「これが女戦士の戦い方よ!」


戦闘④:アイゼンハワード vs オットー


オットーは最後の端末を操作し、制御室のドアを閉じて脱出を阻む。

「同志よ、ここで共に朽ち果てるがいい。」


だがアイゼンハワードはゆっくり立ち上がる。

白髪の老将の目は、鋭く若き日と変わらぬ光を宿していた。


「私は命をかける。だが世界を、共に死なせはせん!」


彼は転がる銃を拾い、正確に撃ち抜く。

銃弾がオットーの端末を破壊し、システムを逆流させる。

火花が走り、オットーは後方へ吹き飛んだ。




仲間たちの敵を退けた4人。

だがゼフィルは一歩も動かず、ただ冷たく笑っていた。


「見事だ。だがここからが真の試練だ。」


彼は制御装置の端末に指を伸ばす。

「3分30秒。」


赤いカウントが進む。

そしてゼフィルはゆらりと上着を脱ぎ、黒い戦闘スーツの姿を晒した。


「君たちの力を、すべてこの私で試してみろ。」


制御室全体が爆発寸前の緊張に包まれる。

4人は銃と拳を構え、同時に声を上げた。


「これで決着だ!」


制御室 ― カウントダウン 3分30秒


赤い警報灯が血のように明滅し、機械音声が無情に響く。

「残り時間、3分30秒。」


ゼフィルが黒い戦闘スーツに身を包み、静かに歩を進める。

鋼の瞳が4人を順に射抜き、笑みを浮かべた。


「君たちの力を計算し尽くした。結論は一つだ勝つのは私だ。」


彼の動きは一閃。

次の瞬間、ジャスパーの銃が弾かれ、セリーヌの狙撃銃のスコープが砕かれる。

人間の反応速度を凌駕する動きに、空気が張り裂ける。


ジャスパーがナイフを抜き、低く呟く。

「計算ばかりで動く奴に負けるかよ!」


突進するが、ゼフィルは背後へと回り込み、刃を握った腕をねじり上げる。

「君は感情で動く。その愚かさが死を呼ぶ。」


ジャスパーの頬に血が走る。


セリーヌはすぐに動き、破壊された銃を捨て、拳銃を抜いた。

「なら、その計算を狂わせる!」


彼女は制御室の鏡面パネルを撃ち、反射弾を作り出す。

跳ね返った弾丸がゼフィルの肩を掠め、彼の表情が僅かに動いた。


「……面白い。」


隙を突き、カテリーナが叫ぶ。

「隙ありッ!」


旋風のような蹴りをゼフィルに叩き込む。

だがゼフィルは受け止め、逆にカテリーナを壁に投げつけた。


「力任せでは届かぬ。」


咳き込みながらも、カテリーナは立ち上がる。

「まだ終わってない……!」


ゼフィルが止めを刺そうとした瞬間、

アイゼンハワードが手榴弾を転がす。


「分散だ! 一斉に叩け!」


爆発の閃光がゼフィルの視界を奪う。


その刹那


ジャスパーがナイフでゼフィルの腕を切り裂き、


セリーヌの銃弾が足を貫き、


カテリーナの膝蹴りが鳩尾にめり込む。


ゼフィルが苦悶の声を漏らした。


「残り時間、1分!」


ゼフィルはなおも立ち上がる。

「君たちの必死は、美しいが無駄だ。」


だが4人は背中を合わせ、声を揃えた。

「無駄じゃない。あきらめない未来のために!」


ジャスパーが正面から牽制し、


セリーヌが弾道を読んで狙撃し、


カテリーナが高速の蹴撃で隙を作り、


アイゼンハワードが制御装置にアクセスして解除コードを打ち込む。


「残り時間 10秒 停止。」


無機質な声と共に、赤い警報灯が消えた。


ゼフィルは血に濡れながらも笑った。

「……なるほど。これが“連携”か。」


彼の体が崩れ落ちる。

ジャスパーが銃を向けたが、セリーヌが静かに首を振った。

「もう戦えない。私たちの勝ちよ。」


ゼフィルは最後に天井を仰ぎ、呟いた。

「次の時代で……また会おう。」

そのまま、彼は動かなくなった。


制御室に静寂が戻る。

カウントダウンは止まり、世界は救われた。


ジャスパーが深く息を吐き、仲間たちを見る。

「終わったな。」


セリーヌが微笑む。

「ええ、でもこれからが始まりよ。」


カテリーナは壁にもたれ、苦笑しながら。

「まずは休ませて。全身痛いんだから。」


アイゼンハワードは静かに頷き、

「だが確かに……勝利は我らのものだ。」


4人は互いに肩を叩き合い、血に濡れた制御室を後にする。

その背中には、燃え尽きぬ闘志と、未来への確かな光が宿っていた。


ついに、赤いレッドウルフの陰謀は打ち砕かれた。

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