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アルカナの魔導書を求めて  作者: 小比類 巻
4/7

EP.4 クエストカウンター

ふかふかのベッドで眠りにつき、そして目を覚ます。

ぽかぽかとした暖かい日差しが入り込む。

眩しい。

自分のことを起こしに来る母親はここにはいないし、朝のあのいい香りもしてこない。

眠気で重い体をゆっくりと起こし、目をこする。

「おはよう」

スライムは声をかける

「おはよ〜…」

ベッドからでて洗面所で顔を洗う。

水の冷たさにぼやっとした意識がはっきりとしてくる。

「さあ、頑張ってクエストを受けに行こうか」

スライムを連れて宿から出発する。

目的地はここからすぐ近くのギルドから出されているクエストカウンターである。

併設された大きな酒場があるおかけで昼夜問わずギルドの建物には人がいて賑やからしい。

その酒場とは違う入口からクエストカウンターのある入り口に入りそこへ向かう。

「ようこそお越しくださいました」

カウンターの受付嬢は言う。

「本日はクエストのお探しですか?」

「はい」

「そうですね〜…」

その女性は少し表情を暗くした。

どうやらここから西にある森の中にゴブリンがかなり大きい巣を作ったらしい。

それを追い払うため人を集めているらしいのだが誰も集まらないらしい。

人が集まるまで宿の面倒も見るし報酬も弾むとのことだった。

だが違和感を覚えた。

たかがゴブリンの制圧クエストにしては高い報酬がかけられているのに人が集まらないことが明らかにおかしい。

「何故ゴブリンの制圧にそこまで人が集まらないんですか?」

受付嬢は暗い声で答えた。

「東の森を迷いの森と呼ぶのはご存知ですか?」

受付嬢は続ける。

「あの森の奥は濃い霧がでるんです。そうするとそれなりの冒険者でも遭難したりなんてことがざらにあるんです。」

「……私でいいのならやってみます」

「いいんですか!?ありがとうございます!」

受付嬢は羽ペンと紙を取り出した。

「このクエスト受注書にサインをお願いします」

言われたように受注書にサインをしてペンと紙を返した。

「クエスト受注ありがとうございます!」

周りの冒険者が話を聞いていたのかヒソヒソと話し始める

「おいおい、あいつ迷いの森のクエスト受けやがったぞ」

「どうせあいつも帰ってこなくなるさ」

少し嫌な気分になりながらも気がついていないふりをする。

「ちょっと、何か言い返してやりなよ」

スライムは不満げにぷるぷるとしながら言う。

「どうせ言ったところで面倒なことになるだけだよ」

少し顔をしかめる。

「それより朝食をどこかで済ませようか、お腹がすいたよ」

お腹を擦りながら言った。

「それはそうだけど…」

「いいから、行くよ」

私はそのスライムを抱き抱えて一度クエストカウンターをあとにした。

腹が減っては戦はできぬ。

とにかく空腹を満たすために食堂へ私達は向かうのだった。


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