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僕が妹に転生したら皇太子の婚約者にされました  作者: とらまる
エンゲル王国編
137/350

殿下と私 2

「次!」

「殿下…。もう今日の分はありません。ちなみにすでに一週間分の仕事がほぼ終わっています。」

「じゃあ他に何か仕事を作ればいい。」


リネア様がいなくなってからというもの、殿下は仕事に没頭するようになった。

以前の殿下に戻ってしまったような雰囲気だ…。

リネア様の事を考えると辛いのだろう。


リネア様はクリスマス休暇に一時帰国したままこちらに戻ることなくいなくなってしまった。

あまりその話をしたがらなかったがヴィルフリート様と婚約して、何故かエンゲル王国にロマノ兄弟と行ってしまったらしい。私でも訳がわからないのだ、殿下はもっと納得できないだろう。



リネア様といる時の殿下は本当に幸せそうだった。

片思いから一年後ようやく両思いになれて留学の延長も決まった矢先の話だ。

殿下の幸せがずっと続けばいいと思っていた。

なのに、何故こんなことに…。



リスラ共和国とスモーランドの違法取引は相変わらず続いている。一時の勢いより少し落ち着いた様子もあるが相変わらずフェルセン侯爵からも商品が入荷する度連絡がある。

こちらの国で手引きしている者達もだいぶ掴めてきたが、まだどのように解決していくか決まらない。


「ゲオルグ…」

「はい」

「ジェット機の手配はいくらくらいの費用と時間を要するか調べてくれないか?」

「…はい?」


「ジェット機だ。借りるにはいくらかかるか知りたい。」

「殿下?」


「仕事が一段落したらエンゲル王国に一月程いってみようと思う。できれば4月に。」

「…リネア様に会いに?」

「そうだ。」



「しかしリネア様はもう…」

ヴィルフリート様の婚約者だ…とは言いにくい。


「…まだ婚約者だ。しかも正式に発表されてない上に男の方に彼女まで押し掛けている状態だ。俺が諦める理由が見つからない。」

物凄くポジティブだ…。

「ヴィルフリートがリネアと遅かれ早かれ婚約することは分かっていた話だ。ミハイルに連れていかれた事の方が問題だと思ってる。だから俺はリネアに会いに行く。」


「分かりました。すぐに調べてみます。」

「頼む。」


「殿下…ロマーナ王国から縁談の話が来たという噂は本当ですか?」

「本当だ。リネアがいなくなった途端、同情したルドがいきなり話をもってきた。」

「…どうされたのですか?」

「断ったに決まっているだろう。いい迷惑だ。」


リネア様がいなくなってからもロマーナ王国のルドルフ様とランク王国のルイーズ様とは定期的に交流をしているらしい。

特にルイーズ様とは話も合うらしく度々二人で出かけているのだとか。


4月に…リネア様の15歳の誕生日に合わせるつもりだな。

なんとか間に合うよう私も手伝うとしよう。




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