メチュバ
「俺が…あいつの子ども?」
東郷先生と先輩が黙って頷いた。
「えーと、今された話をまとめると、世界は複数ありそれぞれに運命というものが決まってて、それに背くようなことをしたらシュバルツに殺されるが、シュバルツを殺すと俺も死ぬ。そのシュバルツはループの度に力が強まっていく矛盾とかが集まった存在で、俺はその一部。あの、言ってて意味が分からないのですが。」
先輩が俺の肩を掴む。
「甲聖君、これまでのことを振り返ってみて?今までまともに納得できることなんてあった?説明されても分からないような急展開の連続だったでしょ?」
図星だった。ずっと感じていて、けど考えないようにしてたことを言われてしまった。
「…くっっ。確かにそうですけど!…てか、すべての発端とも言える先輩が言っちゃいます?それ。」
「うん。言う。大事なことだから。さっき言ったでしょ?ゴールの世界線を早く見つける方法があるかもって。」
「あぁ、確かに言ってましたね。結局のところ何なんです?」
「それはね…甲聖君がシュバルツの気配を感じ取れるようになればいいんだよ。そして、その気配を感じない世界線にループしちゃえばいい。」
誇らしげに微笑んでいる先輩を呆気にとられて見ることしかできなかった。
「いや、気配なんて感じたこともないですし、第一、俺、ループ先選べないですよ?」
「知ってるよ?でもさ、このカオス具合、甲聖君がいきなり特殊能力に目覚めてもおかしくなくない?」




