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「お前もループしてるのか!?」
俺の驚きに対し、隆二は何も気にせずにあっけらかんとしている。
「お前もって…どういうことだ??」
まさかこいつも先輩のことが好きなのか…?いや、そんなはずは…。
「隆二、お前、先輩のこと…す、好きだったりするか?」
「は、はあ?急に何言ってんだよ。一体何の話を──。」
「大切なことなんだ!お前、今日を繰り返してるんだろ?先輩への好意がトリガー…っていうか足枷になってて…。」
「なるほど、先輩がパラレルワールドを移動する時に、先輩に対する好意が邪魔をする。そして俺はこの世界に閉じ込められている、ということだね。」
「そうそう、その通り──は?」
な、なんでこいつ全部知ってるんだ!?
「なんで知ってるのかって顔だな。じゃ、教えてあげよう。」
隆二の顔が風船のように膨らむ。
パンッ!!!
紙吹雪と共に隆二の顔は弾け飛んだ。
目の前にいたのは隆二、ではなく先輩だった。
「驚いた?この世界ではこんなこともできるんだよ。」
目を細めて笑う先輩。やっぱり可愛い。
「せ、先輩!どこ行ってたんですか~。探したんですよ。」
「いやあ、ごめんね。じゃあ死んでね~。」
手際よく銃を構える先輩。見慣れた光景だ。
しかし、今日はいつもとは違った。先輩の後ろ、少し遠くに黒い何かが見える。
人…なのか?
人影に見えたそれは、こちらに近づいても色を変えることがない。真っ黒な人の形をした物体だ。
人じゃない。なんだこいつは。
俺は、先輩の肩越しで、それから目を離せないでいた。
赤い。
真っ赤な鮮血が、あたりに飛び散る。
貫かれた先輩の体は力なく倒れた。




