表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
安心できる帰り道  作者: たい


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/22

安心して眠れる夜

第22話は、“安心して休める家族の夜”をテーマに描きました。


今回は、


* 育児と寝不足

* 夜勤で疲れる悠斗

* 「無理をしない」夫婦の形

* 夜のおむつも含めた“安心優先”


を中心に描いています。


このシリーズではずっと、


「安心できる場所」


を大切にしてきました。


そして今、

その安心感は、


“家族みんなが無理をせず眠れること”


へ繋がっています。


穏やかな家族の夜を、楽しんでもらえたら嬉しいです。

初夏の夜。


窓の外では、少し暖かい風が揺れていた。


悠真はベビーベッドの中で、小さな寝息を立てている。


奈々はソファへ倒れ込むように座りながら、大きく息を吐いた。


「……つかれたぁ……。」


悠斗が苦笑いする。


「今日はかなり限界そう。」


「悠真くん元気すぎる……。」


奈々は半分閉じかけた目で笑った。



最近の悠真は、かなり活動的になってきていた。


夜中に起きることもある。


泣く日もある。


笑う日もある。


その全部が愛しかった。


でも当然、二人ともかなり寝不足だった。



悠斗はキッチンから飲み物を持ってきながら、小さく笑う。


「奈々ちゃん今日何回欠伸した?」


「覚えてない……。」


奈々は完全に眠そうだった。


悠斗も、交番勤務でかなり疲れている。


夜勤。


巡回。


書類仕事。


気を張る時間が多い。


だからこそ、家へ帰ると一気に力が抜けていた。



奈々は小さく悠真を見る。


「……安心して寝てる。」


悠斗も静かに頷いた。


「うん。」


その寝顔を見ていると、

不思議と疲れが少し軽くなる。


奈々は小さく笑う。


「……悠真くん、安心するとすぐ寝るね。」


悠斗が吹き出した。


「奈々ちゃんに似た。」


「またそれ。」


二人とも小さく笑う。


その空気はかなり穏やかだった。



しばらくして。


奈々は眠そうに立ち上がる。


「……もう寝るぅ。」


「限界じゃん。」


「限界です。」


奈々はかなり素直だった。



寝室。


柔らかい照明。


静かな空気。


悠斗は引き出しを開けながら、小さく息を吐く。


そこには、夜用のおむつ。


奈々が小さく笑った。


「……もう完全に夜の安心セットだね。」


悠斗も苦笑いする。


「ちゃんと寝たいから。」


その声はかなり自然だった。


恥ずかしいというより、


“ちゃんと休むため”


という感覚。



奈々もベッドへ座りながら、小さく呟く。


「……なんか夫婦そろって安心優先だね。」


悠斗が吹き出す。


「今さら?」


奈々も笑った。


でも、その空気がかなり二人らしかった。


昔は、


“ちゃんとしなきゃ”

“迷惑かけないようにしなきゃ”


を優先していた。


でも今は違う。


無理をしない。


安心して眠れることを大切にする。


それが、この家の自然な形になっていた。



奈々は少し照れながら笑う。


「……わたしも最近、夜はかなり安心優先。」


出産してから、

奈々の身体はかなり変わった。


夜泣き。


授乳。


寝不足。


そして、安心すると一気に力が抜ける。


だから最近は、

奈々も夜用のおむつを使うことが増えていた。


無理して我慢するより、

ちゃんと休む。


悠真のためにも、

自分が倒れないことを優先する。


それが今の奈々には大切だった。



悠斗はそんな奈々を見ながら、優しく笑う。


「奈々ちゃん、最近ほんと頑張ってる。」


奈々は少し照れながら肩をすくめた。


「お母さんって大変。」


「うん。」


悠斗も静かに頷く。


交番勤務で疲れて帰ってきても、

奈々が夜中に何度も起きているのを知っていた。


だからこそ、

無理してほしくなかった。



布団へ入る。


暖かい毛布。


静かな寝室。


隣のベビーベッドからは、悠真の小さな寝息。


奈々は悠斗へ寄りかかりながら、小さく笑う。


「……なんか落ち着く。」


悠斗も静かに頷いた。


「うん。」


安心できる部屋。


安心できる家族。


そして、


“無理しなくていい夜”。



奈々は半分眠りながら、小さく呟く。


「……こういうの、昔は想像してなかった。」


「何が?」


「ちゃんと安心して寝られる家。」


悠斗は少しだけ目を細める。


昔の二人は、

不安にならないように頑張っていた。


でも今は違う。


安心できる。


帰れる場所がある。


そのことが、何より大きかった。



奈々は眠そうに笑った。


「……おやすみ。」


悠斗も小さく笑う。


「おやすみ。」


その時。


隣から、悠真の小さな寝息が聞こえる。


二人は顔を見合わせて、静かに笑った。


暖かい夜。


安心できる家。


三人の“帰り道”は、

今日も穏やかに続いていく。

第22話「安心して眠れる夜」を読んでいただき、ありがとうございました。


今回は、


“頑張りすぎない家族”


をテーマに描きました。


育児も、

仕事も、

毎日はかなり大変です。


だからこそ、


「ちゃんと休む」

「安心して眠る」


ことを大切にする二人を描いています。


また今回は、


夜のおむつも、


“恥ずかしいもの”

ではなく、


“安心して眠るための選択”


として描いています。


昔から、

安心すると力が抜ける二人。


その空気が今では、

家族全体を包むようになっているのかもしれません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ