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ネガティブな俺、異世界転生して食通になる  作者: ちかず
第2章 キーナン国
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カルエラ村で炊き出し中

翌日から、周辺の村の捜索。

森には、異常が見つからないらしいけど、小さな村が沢山あるからあちこちの村の探検してます。


やっぱり、この森ヤバイよ。

お化け屋敷の村ばっかりで、まだキーナンの人に出会わないから。


「もう少し奥に、カルエラと言う少し大きな村落があります。そこなら。。。」

さすが、ゼッヘル。商人だね〜。

村へいくと、いました!第一村人発見!

なんかやつれてない?

「あなた方は、どちらからおいでになった?」

と、第一村人。

「我々は、サラディーナから山越えして来た商人ですがこの辺りの村は、どうしたのですか?」

俯く村人。

「ほんの少し前に、この辺り一帯で井戸の枯れる事態が起きました。ほんに、突然です。

仕方なく、あちらへこちらへと身を寄せているうちに、ここら一帯は皆んな、カルエラ村に身を寄せております。ですから、食料も足りず皆飢えて困っている次第です。」

悲しげだな。

。。。

よし、俺いい事思いついた!

「俺たち、いっぱい食料持ってるから大丈夫だよ。皆んなに配るぐらいあるしさ。

ほら、皆んな呼んできて。」

俺は大きな声で言ったよ。

男泣きか。

辛かったんだね。。。

ちょびっともらい泣きして、後ろを振り返ると

あれ?またヘルベルトがため息ついてる。

どーして?

「圭殿、これらは売り物では?」

遠慮がちなゼッヘルの言葉。

よし、困った時のドルタンドだ。

「困った時はお互いさまだよ。ねっ、ドルタンド。」

ドルタンドの大笑い。

「ハハハ。皆、圭にやられたの。

大事なのは人の命。当たり前だが、つい先ばかり見ておるのかも知らん。

ヘルベルト。気持ちよくお配りしなさい。

圭!言ったからには、調理の手伝いじゃぞ。」

あー、そう来たか。やっぱりドルタンド。

侮りがたし。。。

それからは、超大忙し。

炊き出しって、テレビで見たけどやるとなると大変。おっきな鍋は、かき混ぜるだけでも疲れる。

配ったのは、ラランとチーストの実を煮てスープに。そして、サカナンの実と干しキノコの炒め物。

ヘルベルトは、さすがの腕前。

あの総料理長には、負けるけどね。

村には思ったよりも沢山の人がいたみたい。

ゼッヘルやマーリエがお配りしています。

フーだけは、1人で森の調査に。

異変の元を探すらしい。


昼頃から始まった炊き出しは、終わる頃には夕方になった。

ようやく、お役目終了。

綺麗な夕焼けだ。

俺は、近くの岩に腰掛けてつい、歌ってた。

某アニメの主題歌。

いや、アニメオタクじゃないよ。。。

そしたら、いつの間にか近くにベルがいた。

ベルも歌ってる。すっげー、めちゃ上手い。

♪♪♪〜

2人で声を合わせて歌い出したら楽しくてなった。

♪♪♪~

何?誰か叫んでない?

「大変だー、大変だー。」

結構、すごい騒だ。

慌てて、大騒ぎの元に走る。

すでに、人だかりになってた。

ざわざわすごい興奮してる人ばかりだ。


「圭!こっちに来い。」

ヘルベルトに呼ばれて近づくと井戸の近くだった。(ちなみにここの井戸は枯れてません。)


おっ?何これ?

井戸から水が溢れてます。

井戸が泉に変化中か?

うん?俺のズボンを誰かが引っ張っるよ。

見るとベル。

「あのね、圭と僕の歌で精霊が集まったの。

喜んだから、水が溢れたの。」

歌?あのカラオケ50点必死の俺の歌の事?

えー、そりゃないでしょ。

ヘルベルトも目が点だもん。

「圭の歌は、魔力が溢れてるから。元気が出るの。僕のは、秘密。」

ベル。それ、そこまで言っちゃダメなヤツ。

ほら、お姉ちゃんが涙目よ。

村人たちは、大騒ぎであまり聞こえてないかも。

たぶん。。。希望的観測ですけど。


それから、村長さんにめっちゃ御礼言われてなんか疲れました。

取り敢えず、本日は村長さんの家に泊まります。

やったね、ベッドですー。



ー別視点の呟きー

村人に紛れて大変なものを目撃した。

これでは、あの方の心配も理解できる。

取り敢えず、報告を。



ドルタンドの目が、ヘルベルトに向く。

ヘルベルトは、静かに頷いた。



「お父様、お母様。どうかベルと私を御守りください。」小さな祈り。。。

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