キーナンへ到着。。。でも。。。
山越えは、吹雪と魔獣の連続。
俺は、する事もないからのんびりと馬車でピー子と遊んでたら。。。。
ドルタンドから、課題が出た。
えー、俺宿題とか忘れていく派なのに。。。
課題:魔力についての勉強でした。
先生は、なんとドルタンド。ヘルベルトは雪牛の扱いで多忙らしい。
「よいか。まずは、魔力の系統から説明じゃ。
魔力の系統は、5種類ある。
地系。空系。水系。火系。雷系の5種類じゃが、雷系は非常に珍しくあまりおらん。
よくおるのが、水系と火系じゃな。
それとは別に、精霊系もあるがこれは特定の条件が必要となる。その条件とは、己の血統にエルフの先祖がおる事。まぁ、エルフの血に反応して扱える魔力と言うものだ。
それぞれの魔力は、大体4段階にレベル分けがあり、最終レベルの魔術は扱える者はほんに限られる。魔力量も多くなければ出来んが、魔術の扱いが難しいからの。
圭はの。まだどの系統かは不明だが魔力量だけは絶対的な量じゃ。
本来なら最終レベルでもおかしくない。
よいか、この最終レベルは威力が絶大なのでな。
使う場所と時を選ぶ。わかっておるか?圭?」
おっと、ちょっと難しいとすぐ睡魔が。。。
でも、ちょっと理解。
魔力って、憧れてたけど練習、練習言われたのは正直めんどくてさー。
危ないのか。気をつけよー。
「全く、圭ほどの能天気見た事がないわい。
ふー。まだ練習レベルだの。」
ドルタンド。独り言が聞こえてます!
山越えは、結構大変だったらしいけど1週間したら、もうキーナンだった。
あれっ?呆気なくない?
もう、ヘルベルトは脅すのやめろよな。
ビクつくじゃん!
山の上から見たキーナンの風景は広い緑の草原ぽかったけど、降りたらあれ。結構な森もある。
街は遠いかな。
ヘルベルトから皆んなに説明。
「やっと山越えが終わった。
皆んなご苦労様だった。
今日は、この先にある小さな村落に向かう事にする。そろそろ宿屋が恋しくなったしな。
そちらで一泊となる。」
皆んなから、安堵の溜息が漏れてる。
宿屋〜。楽しみ!やっぱ、揺れない地面が一番!
村が見えて来てた。
あれ?
全員、村の入り口で異変に気付いた。
だって、人がいない。誰も。。。
まるで廃村みたいに。。。。
人気のない村は、俺の大嫌いなお化け屋敷に似てる。ヤバ!
警護の3人が各家々を見回るが誰も見つけられない。
話し合いの結果、この村からもう少し先にある村まで行く事になる。
よ、良かったー、俺、無理だよ。
お化け屋敷で眠れませんから!!!
次の村は、かなりの深夜に到着した。
が、やっぱりここも同じ。
すると、警護のメルビスがある事に気付いた。
「ヘルベルト殿、どちらの村も井戸が枯れています。こんな森の中の村では、異常な現象に思われます。」
へー。全く気がつかなかった。
「確かに。それに村を放棄した雰囲気で魔獣に襲われた形跡もないしな。何か困難な現象で村を捨てたのかもしれない。」
ヘルベルトは、深刻そう。
取り敢えず、その晩はあまりにも深夜なので村から少し離れて馬車で休む。
もー、ちょっとビビるじゃん。
寝れないかなと心配した俺は、すぐ寝落した。
皆んなが話し合いしてるとか、全く気づかず。
「師よ。どう思われますか?」
「何か、水脈に異常があるとしか思えん。キーナンの情報では聞かんがな。どうじゃ、ゼッへル。」
「全く聞き及んでおりません。この様な事態は、首都でも知らないかと。」
ため息だけが、その場を占めた。