side チーム塩田ー指導ホンペイユー
はてさて、塩田チームに任命された二人は、眼光鋭いホンペイユの前に立たされていた。
「さて、圭殿達の一員になろうなどと随分と浮かれた方達ですね。彼らは、これからの食材探し協会の要となる方達です。もし、あなた方が本気で一員になりたいのなら、血反吐を吐いて頂きましょう。」
二人の背中に怖気が走っても無理ない。
それから二人は、チーム:アーナとその仲間たちを見送る暇もなく駆け回っていた。
と、言うのも出掛ける前のお頭(圭)の行動にある。
ーナゼル視点ー
俺達はお頭に呼ばれて応接室に行くと皆様がもう、いらした。
ちょっと顔の赤いお頭が俺達に告げた。
「これから、俺達は遠くまで旅にでる。
そこで指令を与える。
いや〜、指令って。ちょっといいなぁ。
あ、いやいや。コホン!
いいか!これから、子分のお前達に分け前を与える!このお頭である俺の為に死に物狂いでいい塩作れ。ぶっちゃけとにかくあそこさぁ、めちゃくちゃただの砂浜のみだからこれで家とか建ててね。」
驚愕の指令。支度金が金貨5枚なのだから。
あり得ない。本当にあり得ない。
価値が理解出来てると思えない。
お頭の後ろで、頭を抱える男の人とか、完全に軽蔑の眼差しの美人とか、面白がってるだけの老人とか見えた気がするけど幻だと思いたい。
ましてや、鬼の顔の指導者のホンペイユ殿なんか見たくない!
すっごく驚く自分達に、超ご機嫌なのはお頭だけだ。大丈夫か?お頭!
この人で良かったのか、不安。。。
気前が良すぎる。
そして、この金貨5枚が大変な事を引き起こす。
ホンペイユ殿に火をつけたからだ。
この異常事態に燃え上がるホンペイユ殿が一大プロジェクトを立ち上げる。
名付けてーチーム塩田村立ち上げ隊結成ー
村って。。。
ここまできては自分達では全く力不足。
そこで、今まで冒険者としてチームを組んでいた仲間に声をかける事になる ふ。(もちろん、ホンペイユ殿の許可制)
チーム長は、俺、ナゼルに。
副チーム長は、ユーグスに。
俺の部下として元仲間のキャメリアとスエル。
ユーグスの部下として元仲間のユリスとライアン。
人数は少ないが、白い契約書を交わしても大丈夫な人間となると人選は難しい。
本来なら塩の作成は国が管理するのだが、今はそれどころでないらしい。まあ、ホンペイユ殿の名前なら一発の気がする。
塩田の場所は、カナベルから2日の距離にある。
資材や道の整備などの前段階からこのプロジェクトの巨大さを感じる。
俺達は資材を運ぶ。
そして、建物を建てて作業できる環境を作る。
まずは、管理棟を建てる事からだ。
ここでは寝起きしてまた、様々な手続きも行う。
その隣には干物の小屋。キノコ、ハーブなどお頭が新たに発見した食材を加工する場所だ。
少し離れて海の近くには、一番重要な塩田工場を建てる。ここでは、大鍋で潅水を煮る作業をするから煙突も建てる。
工場の前に塩田。柵で囲って環境を整える。
はぁ、簡単に言ったが地獄の釜を開けたのだと、分かった。これを秘密裏にと。
更にホンペイユ殿に、2週間でやれと言われ血の涙を流した。
お金に糸目をつけなかったからか、何とか仕上がる。仕上がりのチェックに来たホンペイユ殿は、満足していなかったけど、
「始めはこれくらいでしょう。まぁ、これからです。」と言われ隣に立っていたキャメリアが泡を吹いて倒れたのは、記憶に新しい。
作業は、ホンペイユ殿の鬼のテスト勉強で合格となったので作業開始となる。
塩チーム
長:ナゼルー冒険者レベルC(普通レベル)
雷系魔法使い:レベル3
キャメリア(女子)冒険者レベルE(初心者もどき)
空系魔法使い:レベル1
担当:魔法ー陽だまりの忘我ー(空系レベル1の魔法)を使用し、塩の乾燥を助ける
スエル(男)冒険者レベルD(駆け出し)
火系魔法使い:レベル2
担当:魔法ー炎の乱舞ー(火系レベル2の魔法)を使用し見回り警護担当
植物乾燥チーム
長:ユーグス冒険者レベルC
精霊系(キジムナー遣い)
キジムナーは、樹木の精霊なので、キノコやハーブ探しの担当
ユリス(女)冒険者レベルE
精霊系(仮)召喚能力未定
担当:ユーグスのお手伝い
ライアン(男)冒険者レベルD
精霊系(木霊遣い)
担当:森の木霊達の協力のもとに、不審者、密猟者対策担当
これは、塩チームの始まりに過ぎない。




