補助者。。初めて口きく。。悪口だけどね!
俺、何とか吐かずに頑張ったよ。
一気に山まで来たから。
結構近くて助かったー。
山へ近づくと、嫌な臭いがしてきた。
「これ何?臭い。マジ無理!」
いくら、鎧の人に囲まれてても主張するよ。
もう、耐えられないし。
「何の事だ。臭いなどしない。」
えー。鼻が死んでるよ。
流石に青い顔色が分かったらしく、少し休憩。
魔物対策部隊の隊長がこちらに近づくと俺の顔を覗き込んだ。
「嘘ではないようだな。」
失礼な!
【ピーン!お知らせです。
すでにビビットリが充満。
このまま行けば中毒になる。
ただし、圭には効かない。】
周りがざわめく。
俺の口は、もちろんコンピュータの言いなりよ。
タイミングとか、機微を読むとか無いから!
また、きた!
【ピーン!お知らせです。
レベルアップ!しました。
こちらの情報が詳しくなり、意思疎通ができるようになりました。
圭!お前バカだろ。我々補助者の悪口をこれだけ言う奴は、お前くらいだ。
ビビットリの対処方法聞きたいか?】
なんだ?コンピュータ俺の事名前で呼んだ?
【バカ!今、それどころじゃないだろ。もう、しばらくお前の口貸せ。】
「初めまして。私は補助者である。
緊急事態につき、直接会話する。
前方の山に住むカブトリはすでに巨大化してお主達の敵にない。毒に耐えられるのは、この中村圭ひとり。
だが、此奴には魔力はあれど使用する方法を知らぬ。ひとりで行けば、辿り着く前に毒は耐えても魔物にやられる。
そこで、最強の防御魔法をかけよ。
カブトリを倒すすべは、中村圭が知っている。
急げ!時はない。」
コンピュータ。。。実は敵?
なんつー作戦!無理すぎて笑う。
いや、笑えない!
あっ、なんか魔法掛けられてるし。
いや、感じないよ。兵隊さんに囲まれてブツブツ言われれば、俺だってわかるよ。
マジ、無理!何?
槍で突くなよ。
ただ今山の中。
もう、コンピュータのヤツめ。。。
確かに魔物には襲われないけど、不安いっぱい。
だって、一人きりだよ。
道も知らない山でー。
ブツブツ考えてもコンピュータは頭に【進め】しか、寄越さない。
引き返そうとしたら、
【見捨てるのか?お前ひとりしか救えないのだぞ。】と脅すし。
必ず勝てる、とか励まし欲しいー。
靄のかかった山中でバタバタ羽音がする。
きたのか?カブトリ!
え。カブト虫?でかいけど、敵これ?
大きな木のウロにステーキくらいのカブト虫?
【カブトリ出現!この一匹が毒を出している。
捕まえてやっつけろ!】
ぽいっと、ぺしゃっと。
終了ー。
【良くやった。カブトリの毒に耐えられるお前の力だ。】
。。。
。。。。。はい、とにかく帰る!
カブト虫とか楽勝とか後で考えよう。
人間の方が怖い。
山の道を帰ると魔物対策部隊の人々が喜んで迎えてくれた。
暖かな出迎えとは逆に、俺はシラケテル。
これでいいのか?
【ステイタス レベルアップ
体力:125(125)
魔力:13000(13000)
ラッキー:12(12)
称号:毒耐性(神レベル)MAX
デフ耐性(最強)#
(#のマークの意味は、現在低下中の意味)
食材当て(神レベル)
カブトリを倒せし者
ラッキースルー(中)
スキル:言語能力(中)
厄介事解決スキル(小)】
え、今?お化け馬に揺られながら、ヘルベルトの家のご飯の事を考えて現実逃避中。
疲れたー。
すみません。訂正しました。
記憶能力の低下(神レベル)みたいです。。。