ヘルベルトと調味料
帰り道コンピュータと俺は頭の中で言い合いを続けてた。
【とにかく、圭。
カブトリ倒せて良かっただろう、
何の文句があるんだ?】
【あのなー。
無茶振りの上にあの変な虫1匹て事ぁないだろ。
お前、いっぱいいるって言ったじゃねえか。
ありゃ嘘か?】
【ふー。やっぱりバカだ。バカ決定!
カブトリは確かに大量発生してた。
でも、親玉は1匹。
あの個体を倒せば、他は毒まで持つ事はない。
常識だろう。】
【なにー!じゃ言い方があるだろ!
大量発生って。何!
しかも、あのカブト虫もどきとか!!】
【情報は間違ってない。
それにいつものカブトリは5センチくらいの大きさ。その上、大人しく毒性も無い。
それがあの毒!
親玉の大きさと言い、毒と言い、危機に間違いない。
この世界に危機が訪れている。】
。。。
返事はしないよ。だって。
このヘボコンピュータは、俺に変なスキル付けてるし。関わらないのが一番!
そしたら、その後はコンピュータも黙った。
乗せてもらったお化け馬は、帰りも早かった。
ちなみに化け物馬の名前は、怪馬だとさ。
魔物対策部隊は、俺を街にまた捨ててさっさと捨てていく。
この国の人。よっぽど異世界人に酷い目に遭ったな。
そんな事よりも早く、ヘルベルトの家に行こう。
来いよって!言ってくれたんだから。
飯。。。何かな。
ヘルベルトは、ちゃんと歓迎してくれた。
良かったー。
もう、娘さんのカノンちゃんも元気に遊んでた。
おっ、俺役に立ったな。
ちょっと感動。
テーブルの上にサカナンの実の料理。
でも工夫がいっぱいで、蒸したり焼いたりすんごくいい匂い。
あぁ、たまんねー。
「いただきます。」と言うなりご飯を掻き込む。
育ち盛りの男の子を舐めるなよ。
母ちゃんなんかいつも「あんた、まだ食べるの?」ってちょっと嫌そうだったんだから。
あー、心配してらるかな。
いっくら、天然ボケでのんきな母ちゃんでも。。。
やめよー。美味しいご飯を食べているんだから。
。。。でも味付けがさぁ。
文句じゃないよ。
素材の味も大切だけど。。。
「何だ。口に合わないのか。」
不満げなヘルベルトが聞く。
「ごめんなさい。そうじゃ無いんだけど。」
やっばー。また、顔に出てたか。
「はっきり言え。私は、料理人だ。
今は材料不足で、店を閉じているが腕前には自信がある。だが、異邦人は別だ。
とにかく、何か言え。」
腕組みして、どっかの怖いラーメン屋の大将みたいにこっち見てる。
「あの、気を悪くしないでもらいたいんだけどさ。味のバリエーションがあればもっと美味いかなぁなんて、素人は思うわけです。」
超ちっさい声で言う。
「味のバリエーションって何だ?」
えー。まさかの素材の味のみ?
そりゃないよ。じゃあ、食材当てのスキルなんて全然役に立たないじゃん。
あー、俺の大好物の味噌ラーメンがー。
「ヘルベルト。俺の世界には、色々な調味料があるんだ。特に俺の住む日本には、醤油とか味噌なんていう素晴らしい調味料があるんだ。」
久しぶりに、語ったよ。
ヘルベルトも聞き入ってくれて、余計熱くなっちゃった。
そしたら。
「よし!ではその調味料を作ろう。圭も手伝ってくれ!」
ヘルベルトが、やる気に満ちてる。
「ういっす。頑張ろ!」
俺だって負けないぜ。
調味料の食材探しの旅に出る。らしい。
なんか高校野球ぐらいの熱いノリがきて、、、
こうなりました。
。。。
味噌ラーメンの為です!やるぜー。(ちょっと、半泣き、で、ヤケクソ)




