表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
REVIVAL  作者: 三角の月
第1章 諏訪 美月
9/54

彼女を探すもの

「きたきたきたきたきたきたきたきたきたーーーーーーーーーーー!!!!!!反応来ちゃったよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーー!!!!!」


 冷房MAXの一室には6つの机があり、それぞれに1台ずつパソコンが載っている。それぞれは3つずつ壁に向いていて、机と壁の間には大量のケーブルが束ねられ、ブラインドの下りた窓に向かって右側の壁を貫き、隣の部屋にあるサーバー群に接続されている。


「やっぱり南第1輪区だったぜぇぇぇぇぇぇぇーーーーー!!!!!見たか!樫葉かしば!俺の言ったとおりじゃねぇか!!」


 右の壁側の真ん中で大きくガッツポーズをしながら、雄叫びを上げているワイシャツ眼鏡の男の隣でキーボードを叩く樫葉は、退屈そうな様子で、


「うるさいから黙ってください。今映像出しますから。そもそも私もそこが怪しいと思ってましたよ」


 そう言っている内にパソコンの画面には、ビルの間を川のように流れる人々の航空映像が映し出された。その人ごみの中に1つの赤丸が動いていた。



「次は見失わないように奴らに追わせろ。そのほうが確実だ」


 そう言い放ったのは、左の壁側の中央のパソコンの前で椅子に座りながら3つのキーボードを操る男だ。両隣の机は45度ほど内側に傾き、どの画面も見やすいようになっている。それを操るのは、目の下に大きな隈があり、具合の悪そうな表情の男だ。


「確かにそうですけど、いいんすかね?金、取られんじゃないんすか?」


 右側の壁の窓側の机でマージャンのゲームプログラムと睨めっこする白衣の男は、あごに手を当てながら言う。


「また逃げられるより、よっぽどマシだ。そもそも、上から降りてきた金だ。残りも多い」



「そんなもんすかね?」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ