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彼女を取り巻く3人と1つ
「稗畑先輩……」
病室のドアを開いた稗畑先輩は、肩に錐香を担いでいた。先輩は足音を立てずに和哉の前に屈み込んで、首を絞める陽太の眼を隠した。
すると、陽太の腕は力無く和哉の首から離れた。見ると、どういう訳か、陽太は眠ってしまったようだ。
「早カッタデスネ。モット手コズッテクレルト思ッタンデスガ、アナタノ力ヲ見誤ッテイタヨウデスネ」
稗畑先輩は立ち上がって人形のほうに歩いて行く。
「ただの超能力者相手に手こずる方が難しいと思わない?超能力者は力はあっても戦術を知らない人達ばかりだもの、そんなのにこのあたしが手こずるわけ無いじゃない。あたしを足止めしたいなら、あなた自身が来なさい」
「ソウダナ、ソノ通リダ。ガ、別ニアナタヲ足止メスルコトガ目的ジャナイシ、手段デモナイ」
そう言うと、人形の周りに黄色い光が走った。その光は人形を中心に丸く円を描き、その内側に文字列を描いていく。そこには、漫画で見で見るような魔法陣があった。
「ソコニ眠ッテイル麒麟ヲ殺スコトデス」
人形が弾けて、腕が6本顔が3つ、身長が病室の高さぎりぎりの3メートルほどの仏が現れた。




