表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
REVIVAL  作者: 三角の月
第2章 赤野 徹
21/54

彼は手品師

 コンクリートの壁と同距離を保ち続けるレール、壁に取り付けられたケーブルにライトだけの地下鉄道を赤野徹は歩いていた。夏であるのに地下鉄道は涼しい風が吹き通る。この中では、徹のフードをかぶったパーカー姿も違和感がない。


 音もない薄暗闇に携帯電話の着信音が鳴り響いた。初期設定の携帯電話の着信音だ。徹はジーンズのポケットから現在で主流中の主流、スマートフォンを取り出した。画面に表示された『通話』をスライドする。


『猪苗代和哉と諏訪美月の接触を確認しました。現在、地下鉄の線路をたどりながら西へ移動中です』


「了解しました。では、計画通りにお願いします」


 簡単に通話を終える。状況報告に時間をかける意味はなし、あんな奴らと会話する意味なんてない。よって、簡単に済ませる。


 徹はこの街の集団で1人を追い詰める方法が嫌いだ。正確には慣れない。徹はもともと一対一で相手を打ちのめす戦い方が多かった。そういう環境で育ったからと言うこともあるが、どうしても卑怯に感じてしまうのだ。だから、徹は今回のように集団戦ではあるが、内容としては1人で1人、時には複数人を相手にする作戦を担当することが多い。


「ごめんな。和哉」


 猪苗代和哉は奥からこちらに向かって歩いてきているだろう。そういう風にセッティングした。徹の『力』はそれを可能にする。


 徹の『力』はこの街では『不可視力アンチサイト』と名付けられたランク3だが、この業界ではその多様な効果を使う『力』から『手品師マジシャン』と呼ばれている。


 何度も言うようだが徹は超能力者ではない。だが、超能力のように異常な力を揮う者。


 この街の保護対象から外れた彼は、ある目的のために作戦を実行する。



 たとえ、相手が友人であったとしても。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ