ファルスス計画阻止作戦計画委員会
「では、第一回ファルスス計画阻止作戦防止委員会、特別会議をはじめます」
サクラが真剣な面持ちで宣言した。
「では、役割を
作戦最高権限者権委員長 サクラ
科学分野長 ヴェレナ
冒険者視点者 フォス エド
証言者 アキ
っていう感じでいいかな?」
サクラさん、GJ
いや〜、私が人をまとめるとかできなさそうだからと言って、指揮だけをさせてくれるのはありがたいっす。あ〜でも結局人前に出そうだな……
そうだ!伝達事項はフォスに任せよう。
「あの〜サクラさん。発言よろしいです?」
アキが手を挙げていった。
「なんだ?」
「僕って、この場にいていいんですか?」
「むしろいて欲しいな。なぜって、君しかファルススについてのの手がかりがないからな」
「わあ〜、私ね。こういう会議初めて!憧れてたんだ〜」
「フォス……落ちつて」
私は、干し芋片手に、フォスを落ち着かせる。
やっぱこの干し芋うまいな
「ルプスルチスの2人は一旦落ち着け、食うのをやめろ」
「ええ〜」
「あの〜私、研究所に戻って、実験の続きしないと、半年の努力が水の泡になるのですが……」
「半年の実験と、二年間行方不明の兄。どっちが大切なの?」
「ええっと……」
わちゃわちゃわちゃ
CHAOS!
ま、そうなると思っていたがな
やっぱ干し芋うまいな。
「とにかく、さっさと、会議を始めるよ。
今回は、ファルススの計画を再確認するよ。ヴェレナ説明を」
「はい、では簡潔に……」
ファルススの計画(というか、経緯)
・ファスススの幼馴染であるサクラは病弱だったため、その体を治すためにヴェレナと共に研究を開始
・研究中に、人間と魔物の遺伝子が同じことを発見
・さらに、人間と魔物の体内に魔力がためられている場所を発見
人間の場合は血液中に魔力が貯められている。魔物の場合は細胞内に魔力が貯められている
・魔物は、人間などより強い体を持ち、強い再生能力を持っている。このことをを利用して、人類進化のための研究を開始する
・しかし、それは人間の細胞内に魔力を注ぎ込むというものであり。非人道的とされ研究所を追放された。その後行方不明に(この出来事が二年前に起きた出来事)
「ここからは、推測の話です」
・研究所追放後、サクラを救うという信念のもと研究に没頭
・その研究の副産物として人間、または動物を魔物化する薬を開発。
・その薬を用いて、サクラを魔物化して病弱な体を変える。
「おそらく、これが兄さん…いや、ファルススの計画の全貌だと思います」
んん〜、憎めないな。
おそらく、ファルススは完璧な善意でやっていることで、その目的のためなら犠牲を厭わない。という強い意志を感じる。
「なあ、ファスルルを完全に止めるのは難しいと思う」
「なぜだ、エド」
「ファルススには、サクラの身体を強くするという強い意志がある。だから、捕まえて、計画を阻止した。はいおしまい。っていうふうにならないと思う」
「だろうな。私がその薬を飲むまで止まらなそうだな……」
みんなが、どうやってファルススを止めようか悩んでいると、俯いて考えていたヴェレナが覚悟を決めたような顔していった。
「サクラ。ファルススの身内としてお願いがあります」
「ん?どうしたヴェレナ?」
「はい。もし、もしですよ?もし、兄さんがその薬を飲んで、人ではなくなってしまったら……」
殺してあげてください。
その一言が、その場の空気を酷く凍らせた。
その中で、ただ1人、ヴェレナだけが口を開く。
「兄さんは、サクラを本当の妹のように思ってました。僕たちが、研究所に行くことになって、サクラにあまり会えなくなった時も、毎晩サクラのことを心配していました。
研究所内では、外のことはあまり知ることはできません。なので、サクラが、とてもすごい冒険者になっている。なんてことは知りませんでした。おそらく兄さんは、まだサクラがまだ病弱だと思っていたんだと思います。なのでそのような研究を始めて、没頭したのでしょう。
サクラが言ったとおり、サクラにその薬を飲ませないことには、兄さんは止まらないと思います。そして、兄さんが薬を飲んででもその薬を飲ませようとしたなら。
サクラ、あなたの手で止めてあげてください。
そうしないと、兄さんも安心できないでしょう」
ヴェレナは、サクラに向かって微笑んだ。
その笑顔はどうしようもなく泣きそうな、こっちまで泣きそうな微笑みだった。
そんな時、急に魔話が鳴った。
サクラが受話器を取る
「もしもし?」
『あ、サクラちゃん?久しぶりだね。五年ぶりかな?僕だよ、僕』
ファルススだよ!
私の耳には確かにそう聞こえた。
部屋の緊張感が一気に高まった。
「ええ、もちろん覚えているわ。何せ今、あなたの話題で持ちきりよ」
『え、そうなの?いや〜僕もだいぶ有名人だな。ちなみに、プラス面で?それとも』
「もちろん、マイナス面よ。というかなんで私がここにいるって知っているの?しかも、魔話番号まで?」
『ある方が教えてくれたんだ〜。で、僕の用件なんだけど。』
「多分今、あなたと同じことを考えてるわ」
「『今、君に会えないかなって?』」
ファルススとの全面対決が始まろうとしていた。
やべえ
話が破綻しそうでむっちゃこええ




