三つ目の七不思議「真夜中の実験」
地縛霊一人(?)と猫叉一匹(?)は一階にある理科室を訪れていた。
彼らの目的…それは、理科室の七不思議の犯人に会うことだ。
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三つ目の七不思議「真夜中の実験」は一階にある、第一理科室
その場所に一時丁度、訪れると中から実験をする音が聞こえる、というものだ。
理科室は必要がある時、授業などでも理科の教師が二人以上同伴しないと使用してはいけない、という決まりがある。
これは昔、理科室で起きたある事件が原因なのだが…
七不思議は、理科室を訪れると、白衣を着た誰かが実験をしている。
白衣を着るのは教師のみ
つまり、教師だと思って話しかけると…
実験をしていた人物…白衣を着た「人体模型」が振り返り、ニヤリと笑う。
手に持っているのは、試験管。
その試験管には様々な液体が入っている。
ある時はマゼンダ色、ある時は真っ青で沸騰しているもの、またある時はどす黒い色をしたもの…
一つ目の七不思議のように色々な種類があるようで、人によって様々だ。
そして、誤って足が竦み、動けなくなっていると…その液体を飲まされる。
ここまでが、三つ目の七不思議
その犯人は
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「アイス!」「あいしゅ!」
バンッと壊れるくらいの音を出してドアをスライドさせ、一緒に叫ぶ。
奥の方にいる白衣を着た奴に向かって。
「っるせえ!もう少し静かに開けれねぇのかよ!?」
白衣を着た奴は後ろを振り返り叫ぶ。
どっちもうるさいので、おあいこだと思う。
大きすぎて肩からずり落ちている白衣に薄めの色つきシャツ、二年生を象徴する黄色…
現在の樺沢高校の男子生徒が着ている制服を身に纏うのは、半分が人間、もう半分が人間の体内になっている模型
三つ目の七不思議の犯人 人体模型だ。
「アイス!」
未だに「アイス」としか言っていない二人に、迷惑そうな顔をする人体模型。
はあ、とため息をついて「ちょっと待ってろ」と言うと理科準備室に入っていく。
それを待つ間、空いている椅子に座って手遊びで遊ぶ、生とロロ。
少し経つと準備室から人体模型が出てくる。
手にはアイスキャンディーとカップのアイス。
紫色とオレンジ色、カップのアイスには「パチパチする!」という文字が印刷されている。
ロロはカップのアイスを見た瞬間にそれを持つ人体模型の元へ突進する。
「じん!」
キラキラとした瞳でカップを取ろうとするロロとアイスキャンディーをぶん捕る生。
「あざーっす」
ユルユルとしたお礼を言ったあとに早速オレンジ色のアイスキャンディーの袋を開けて口に入れる。
その様子を苦笑いで見ながら、ロロにカップのアイスを渡す人体模型。
「いや、もう少しねぇの?」
「年上は敬おうかね、人くん?」
にこやかな笑顔で生に言われ、言葉が詰まる人体模型…もとい、人
彼らの服装の説明で言った通り、生は昔の制服を着ており、人は現在の制服を着ている…つまり、生の方が年上で、人はそれよりも若い。
実際はそこまで変わらないのだが、年上であることには変わりがなく、何となく逆らえる感じではないのだ。
ちなみに、年の差は一歳である。
「で、これもらいに来ただけ?」
紫色のアイスキャンディーを舐めながら途中だった実験を再開する人。
試験管やアルコールランプ、ビーカー、チャッカマンなど色々なものが人のいる机の上には置かれていた。
「え、そうだけど?」
何当たり前なこと聞いてんの?と言うような顔でアイスキャンディーを頬張る生
それを見て、呆れ顔の人。
ロロは夢中になってパチパチのアイスを食べている。たまに生がパシャパシャと写真を撮っているのはいつもの事なのでスルー。
これが、いつもこの二人(基本は一人)に振り回される苦労人、三つ目の七不思議「真夜中の実験」の犯人 人体模型の人である。




