表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/108

9

 鏡片は祖母の首に紐でかけられていた。

 そっと外し十六夜は鏡片を胸に抱き、祖母を見つめる。

 祖母は何言わぬ屍と化していた。

 十六夜はしばらく祖母の姿を目に焼き付けていた。

 きゅっと顔を引き締めると、祖母に感謝の一礼を深々として立ち上がった。


「ありがとう、おばあさま」

 十六夜は祖母に小さく呟いた。

 鏡片を握りしめ、自分の首に提げる。

祖母との絆を確かめるように、紐をしっかり結び微笑んだ。

振り返り、自信に満ちた表情で母の元へ歩く。


一部始終を見ていた女王は我が母に感謝する。

戻って来た娘をしっかりと抱きしめた。

「十六夜よく頑張りました。でも、これからがはじまりなのです」

「はい」

 十六夜は母の胸の中で力強く答えた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ