表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/108

43

 王は再び彌眞の首を持ち、吊り上げると激しく叩きつけた。

「聞こえるか、邪馬台国の使者よ」

 彌眞はかすかに蘇邑の声を聞いた。

「返事をせねば殺す」

 彼は声が出せなかった。ゆっくりと手をあげて意識があるのを伝える。


「まだ、死にたくないらしいな」

 彌眞はゆっくり頷いた。

「ならば邪馬台国女王卑弥呼に伝えよ。我が蘇奴国は狗奴国に従うと、そしてここにいた邪馬台国を信じるすべての者を皆殺しにしたと!」

 蘇邑は周りの戦況を見て、満足気に頷く。深く息を吸い込み叫ぶ。

「我らの積年の怨み、ここより始まる!王よ、ご照覧あれ!」

 胸元から鏡片を外し、天高く突きあげる。

 兵士たちは雄叫びをあげて叫ぶ。仲間を殺した罪悪感を打ち消す、戦勝の歓喜。


 王は満面の笑みを浮かべると、彌眞に冷たく言い放つ。

「もうよい、いずこでも立ち去れ」

 彼は恐怖で頷く事しかできない。

「これが戦というものだ。戦のないクニで育ったお前には分かるまい。」


 蘇邑は矛を強く握りしめる。

「皆の者、あと少し!一気に決めるぞ」

 高らかに叫び、自ら先頭で駆けだす。

 兵士たちはそれに続いた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ