信仰は儚き人と神の為に
はい~皆さん、桜花こと作者です!
今回は早苗との会話回になります。
早苗との戦闘ですが...それはまた別で書きます(早苗の修行的な感じに...)
そんでもって、タイトルを本文に合せて
少しだけ変えてみました!
~守矢神社 夕~
桜花視点
「早苗...」
「やはり来ましたか...桜花さん」
今、自分達は守矢神社へと来ている。
そして、目の前には守矢神社の巫女
東風谷早苗が居る。
早苗とは、外の世界からの付き合いだ。(一章、幻想郷へ 参照)
それ故に、互いの事は
この場に居る誰よりも知っている。
優しくて...頑張り屋で...
自分が嫉妬したくらいに...ね。
そんな早苗が、乱暴なやり方で
信仰を集めようとしている。
決して...集まりもしないやり方で...。
自分は、早苗に問う。
「早苗...何故こんな事を?」
「これが一番手っ取り早い方法だからです」
「本当にそうか...?こんな事では信仰は集まらないと...君は知っているだろ?」
「そんな事...」
早苗は、そう言うと
何も言わずに黙り込んでしまう。
どうしてこうなったのか...
自分の知っている早苗は、こんな人じゃなかった。
もし...この原因があの二人なら...
いや...もしかしたら、原因は自分にもあるのかも知れない。
その時は...。
自分が、そう考えていると
「それでも...例え間違っていても...私はお二人を信じます」
と、早苗は言う。
やはり...あの二人も...
ならばやる事は一つだ。
自分は、この先に居るであろう二人のとこへと向かおうとする。
「待ってください!」
早苗が自分の前に立ち塞がる。
「そこをどいてくれ早苗...君とは戦いたくないんだ...」
「桜花さんの気持ちは嬉しいです...ですが、この先へ行ってどうするのです?」
「わかっているのだろう?」
「.....」
自分がそう言うと
早苗はまた黙り込む。
空はもう夕暮れ
正直言うと、妹のレミィとフランが心配だ。
朝から紅魔館を、咲夜と美鈴と共に留守にしていますからね。
早く戻らないといけないですしで、時間が惜しい。
自分は少し強引に、早苗を無視して
横を通りすぎようとした。
しかしまた...
「ッ....早苗ッ!」
「わかってます!!わかってます...こんな事は間違いで...逆に信仰は減るって事くらい...!」
「なら!」
「それでも...私は神奈子様と諏訪子様の御二人を信じたい!」
まるで感情が爆発したかのように
早苗は自分に言う。
神奈子様と諏訪湖様の二人を信じたいと...。
「けど...幻想郷に来て...いざ信仰集めとなっても...神奈子様に諏訪子様...御二人以外に頼れる人が居なくて...私にとって、一番頼れる人が傍に居なくて...ッ!!」
「早苗...」
「私は怖かったッ!桜花さんが居なくなって、次に神奈子様に諏訪子様が居なくなってしまえば、私はまた一人になる...それが嫌で...怖くて...ッ!!」
涙を流しながら
精一杯自分にそう告げる早苗。
そして訪れる沈黙...。
言いたい事があっても言えないような空気の中
早苗の泣く声だけがする。
信仰がなくなる...
それは神にとって死を意味する。
それを何とかしようと
早苗は外の世界でいろいろと頑張っていた事を
自分は知っている。
そう言えば...早苗はよく自分に
いろいろと聞いてきましたっけ...。
どうやったら信仰が集まるのだろうか...とかをね...
よく早苗の相談に乗ったものです。
そうやって、頑張っていた早苗に
自分は追い込んでしまったのかもしれませんね...。
やれやれ...情けないですね...自分...。
早苗にはいろいろと教えてもらった事もあり
孤独だった自分を救ってくれた人でもあるのに
自分は恩を仇で返してしまった。
自分は、長く続いた沈黙を破って
早苗に言う。
「自分が二人を死なせない」
「え...?」
「あの二人が死ぬのは、本当に信仰がなくなり、0になった時の事だ」
信仰が一つでもある限り
あの二人は死なない。
たとえ、0.01でも
完全に0にならなければ...。
「自分があの二人に教えるよ、幻想郷での信仰の集め方をね」
そう言って、自分は
早苗に笑顔を見せてから、優しく抱きしめた。
そして、囁くように
早苗の頭を撫でながら言う。
「辛かっただろ?ずっと一人で抱え込んで...悩んで...」
「あっ...」
「だけど、もう一人で抱え込まなくてもいい...幻想郷には、頼りになる人がたくさん居るし、それに」
自分は、早苗との距離を少しだけ空けてから言う。
「また、自分も居るから」
そう言ってから
自分はまた、早苗に笑顔を見せた。
「桜...花さ...ん」
途切れ途切れに、自分の名前を言うと
早苗は、自分の胸に顔を埋めて泣いた。
はい~今回はここまで!
次回は戦闘前の会話となります~
言わなくてもわかるでしょうけど、次回の相手はミ〇エ、またはガ〇キャノンです(笑)
※強引な終わらせ方をして反省している...後悔は秘密
ま...まぁ...この極幻想物語が完結してからですけど、改変するつもりです~。




