第19話 生かしておくれ
「な?クレシェフ」
「え?」
「お前、薬盛られたんだろ?」
「それがどうした?ただの猫騙し程度のものだろ」
「お前、死をなんだと思ってるだ?」
「それぐらいの気持ちじゃなきゃ騎士団には入れないだろ?」
「ここはちょっときついからな」
「いや、イドタンにある騎士団の訓練の方がきつかったぞ」
「そうかよ。てかここでイドタンの話をするな」
「なんでダメなんだよ。」
「ここはニミディオ大陸以外ないと思ってるから」
「バカばっかりだな」
「それは言わないお約束」
「そ」
「で?今日はお前がこの騎士団を抜ける日か?」
「いや?リェウルをボコボコにするんだよ。2回目だしな」
「そういえばこの間も来てたね。懲りないねぇー」
「負けたのは俺だ」
「え、お前負けたの?イドタンの人間に?」
「俺も、イドタンから来てるぞ?」
「じゃあ王はなんで許したんだ?」
「生憎、俺は人の気持ちを知れる能力はないのでね」
「ま、せいぜい頑張れよ」
城
「来たな、リェウル」
「待たせたな、クレシェフ」
「いや、待ってないけどな」
「知らねーよっ!」
リェウルはいきなりナイフを取りだし、懐を狙う
血が出る
当たったようだ
しかし刺さったわけではない
「おい、そこはやべぇーだろ」
「今日は殺し合いだ。お前を殺す」
「こいや」
喋る度に血が出る
そこで思わぬ吐き気が来る
これはやはり薬の影響なのか、あからさまに俺の動きを計算してくる
「すまん……ウェ、」
「吐くなや、みっともない」
「……!」
クレシェフはニカッと笑い、リェウルを刺した
「おっ...!」
「ニヒャヒャ!このお人好しが!」
「しんぱい...なんか...して...ない...ぜ...」
「どうした?俺を殺すんじゃ」
「2つ目の武器だ」
そういいリェウルは黒い物体を取り出し、鉛玉をクレシェフにぶっ放した
バン!
「……なっ!」
「お前の負けだ」




