1 プロローグ・・・だと思う・・・
初めての投稿です。
「ななしの」と申します。よろしく。
まんず、続けられるでしょうかね~
ちょ~っと妄想がデカすぎる気がするが・・・
まあ、生暖かい目で読んどくれwww
俺の名はワタナベ。63歳。初老である。
職業:アパート経営
備考:独身。モテた記憶がない独り者。
独身貴族ならぬ「独身じさま」である。
ほっとけ!
三年前にあっさりと父が他界。
二年前まで「歯科医」として開業していたが、視力の衰えや認知症の母の介護などの理由により閉院。
貯金を切り崩しながら細々と介護に精を出していた。
先日までは・・・
いつものように食材の買い出しに、スーパーへと車を走らせていると・・・
「・・・は?・・・」
白い世界・・・
最初の印象である。
正確には
塵一つない継ぎ目のない床に、ドライビングスタイルで座ってた。
壁が見えない。
うすぼんやりとした霞が視界を妨げる。
「・・・・ん~とぅ・・・」
軽いパニック。
そりゃそうだ。
慣れた道である。
自分の年齢を意識して、法定速度をやや下回る速度で走っていたはず・・・
事故った覚えもない。
車もない。
首から下げたスマホもない・・・・
ってか・・・
全裸じゃね!?
幸いにも暑くも寒くもないが「裸族のじさま」なんぞ誰得だよ!
せめて服を・・・パンツだけでも・・・
「・・・勇者よ・・・」
声が響く
「風車?いや服を・・・」
「勇者よ」
「いや、元歯医者。せめてパンツを・・・」
「そなたは選ばれた。」
声は頭ん中か。ついに耄碌したか?
ヤバい?
「私の名はエルサデラ。ヘマの創造神である。」
「カミさま?プリーズギブミーパンツ!」
この際布切れでもいい。なにか隠すものをくれ。
耄碌に力を!!
「耄碌ではない。そなたは呼ばれたのだ。」
「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャ~ン(^^♪・・・じゃなくて服下さい!落ち着いて話せません!!」
「これはすまぬ・・・驚かぬのだな・・・」
いえ、十分に驚いてます!
ですが、まず服が先です!!
ん?
いつのまにか普段着に戻っていた。
ボロボロの作業服が肌になじむ。
医療従事者と言えば白シャツにネクタイというサラリーマンスタイルに白衣が定番だが、肩がこるという理由で、公の場以外ではずっと作業着で通していた。
ま、いわゆる「変わり者」である。
それは開業してからも変わらない。
やっと運動不足の身体を隠せて、一息ついた俺は周囲を見渡した。
相変わらず霞がかって、よく見えない。
老眼か・・・
「ここはこういう世界だ」
幻聴もか・・・老々介護はキビシイな・・・
「・・・なるほど、頑固よな・・・」
余計なお世話だ!
「ってか、狂ってないなら姿くらい見せてくれません?放置プレイの趣味はないんですが・・・」
「ここにおる」
っとう!
隣におるがな!
いつの間に・・・
オリエンタルな服装に鍛え上げられた体躯。
白髪に胸元まで伸びた白い髭がよく似合う。
さぞかし若いころはモテただろうな・・・
モテた覚えのないオッチャンには目の毒だ・・・くそぅ・・・
「あ、初めまして。ワタナベと申します。すみません。名刺は持ち歩いてないので・・・」
とりあえず当たり障りのない会話から・・・。
「承知しておる。お主を呼んだのはワシだからな。」
・・・そっすか。
「お主を呼んだのは他でもない。儂の管轄する世界に転生して欲しいからだ。」
「転生?」
いや知らないわけじゃない。
異世界転生ものはよく読む。アパート経営は存外にヒマなのだ。
パラレルワールドというか、次元の異なる世界で俺Twueeeee!とかやって・・・
厠二病か!・・・否定できん ( ノД`)シクシク…
「当たらずとも遠からずといったところか、まあそういう解釈でよい。」
あ、当然のように思考読むんですね。
きれ~なネーチャンでなくて良かった・・・
「ふっ・・・女神の方が良かったか・・・」
「いやいや!それはそれで話が入ってきませんので。このままで・・・」
「変わった奴よの。」
「よく言われます。んで、私は何故呼ばれたので?」
「勇者として転生して欲しい。決定事項だ。」
「そこに私の意思は・・・」
「決定事項だ。さもなくば世界が亡ぶ。」
「・・・・うわぁ・・・」
好きに生きていいとかじゃないんだ・・・やだなぁ。
「あのぅ、何で私で?」
「お主も知っておろう。創造神は儂一人ではない。」
「そっすね。神々の世界も階級制で、【悟り】の度合いによって下級神から上級神に分かれて、その頂点が創造神、でしたっけ?しかも世界は一つじゃないっと・・・」
仏教の教えだがね。曼荼羅が仏の世界観を表してんだっけ・・・
「・・・そうだ。ついでに言うなら転生先は【いわゆる剣と魔法】の世界だ。」
「わ~い!嬉しくな~い!」
「そう言うな。お主の憧れでもあったろう?」
「若い頃ならですね。もうジサマですよぅ。」
「問題ない。転生と言ったろう?」
「0歳からですか。元の世界に認知症の母が居るんですが・・・」
「それも問題ない。先ほど他界した。」
「・・・うわぁ・・・」
ごめんカァチャン。看取ってやれなくて、文句は創造神サマに・・・
「先に他界したお主の父親が迎えに行っておる。問題なかろう。」
現世の迷惑顧みない発言だな~
母の肉体が腐る前に誰かに見つかればいいが・・・
「・・・っとなると、俺の肉体は?」
「未練があるのか?」
「いえ、誰かの迷惑にならなければ・・・」
「・・・ふっ!」
そこ笑うとこ?
ニヒルな笑顔が似合うなオイ!
うらやましい・・・
「そろそろ時間だが、チートについては【ステータスボード】を見るがよい。」
「そこに俺の意思は・・・」
「ない。諦めろ。」
そんな~
◆◆◆
・・・というワケで生まれました、
「うんぎゃ~」である。
創造神サマとのグダグダなやりとりもしっかり憶えてる。
普通忘れるもんだろ・・・
なんで記憶があんねん?
とりあえずオッカチャン、親不孝でゴメン。
親父殿、ドラ息子の尻ぬぐいは任せた。
今世でおっ死んだら創造神サマにクレーム入れよう。
ヘマのエルサデラさまだっけ?
天国にもカスタマーセンターあるんかいな?
などと考えてる間にゴツゴツとした手が身体を洗う。
もそっと丁寧に扱ってくれんかな~
「おんぎゃ~!」じゃ解らんか。
何か言うとるが言語が解らん。
生まれたてで視界もぼんやりだ。
うお!
いきなり場面が変わった!
目の前に美女の顔が?
この人が母親か?
初めまして「ほんぎゃ~!」です。
ピッチピチの0歳児です!
捨てないでね♪
それから隣で覗き込んでる男!
髭くらい剃ろうぜ!
あとそこのチビっ子ども!
突くな!痛ぇって!!
そんなこんなでグッダグダな転生初日は、
されるがままのグダグダな一日で終わった。
お疲れ様です。
グッダグダな始まりでした。
後悔していません。
きっと、気のせいですwww




