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海神  作者: 葉月 優奈
三話:イチゴの香り
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(INNNAN‘S EYES)

自分は、この神戸タワーの警備員だ。

客を守るのが、自分の仕事。

だが、自分は正直言ってしまえば仕事ができていない。

残念なことに、二人の死者を出してしまった。


(こういう時は、まずは調べることだけ)

自分は、警備員であって警察ではない。

でも、この展望室には犯罪が起こっていた。

自分の時間帯で起こったのだから、これを見過ごすことはできない。


「さて、まずは上原さん」

自分が最初に聞いたのは、茶色のスーツの男性。

自分は彼の正体を知っている。彼は偽名の人間だ。

上原は、キナと会話をしていたけどすぐに自分の方を向いていた。


本当は、神影刑事という警察の人。

ここには『エノシガイオス』を持った人間を探しに来ていた。

これらの死因も、エノシガイオスの関係がさらに強まっていた。


「俺は、ずっとトイレに居ました。

おなかが痛くて、個室にこもっていました。

波多野さんと、ほぼ一緒に行っていたんですけど」

「ええ、彼とは一緒でした」

確かに、上原は波多野と一緒にトイレに行ったのを自分は目撃した。


「その波多野さんは?」

「僕はトイレから戻った後、彼女伊丹さんと一緒に話をしていました」

「エノシガイオスが、どうとか言っていましたよね」

伊丹も、話を続けていた。


「あなたも一緒ですか?」

「ええ、一緒にキナも絡んできました」

「そうや、うちもアリバイがあるで」

キナも伊丹に、続いた。

確かにこの三人が一緒にいたのを、自分は見ていた。


(話に間違いは、なさそうだな)

この三人のアリバイは、間違いない。

これで四人は、アリバイが完璧だ。


「砂川さんは?」

「私は、カフェの閉店準備をしていました。

少し三人とは離れていますけど、カフェの店内で店じまいをしていました」

「確かに一緒に離れたから、そうでしょう」

自分は、砂川さんの仕事の中身を知っていた。

彼女の仕事の動きも、自分は把握していた。


「と、なると後が4人」

自分の目の前には、成沢と柚乃。

それから薬栗と自分の4人が、ここに残っていた。



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