第9話 サイレント・イーグル〈1〉
【2034年11月22日 03:10 東部標準時 北緯42度00分、西経68度40分 大西洋上、ジョージズ・バンク外縁部 強襲揚陸艦『ワスプ』飛行甲板】
大西洋の夜は、すべてを飲み込むほどに暗く深い。
その黒い海原を、『ワスプ』という名の巨大な鋼鉄の塊が、何千トンもの海水を押し退ける重低音を響かせて、ゆっくりと進んでいた。
焼けた金属や油の匂いが潮の香りとともに漂う飛行甲板の片隅では、当直の若手水兵たちが居並ぶ艦載機の陰に隠れ、一足早く支給されたパサついたターキーのサンドイッチを、冷えたコーヒーで流し込んでいた。
艦内のスピーカーからは、場違いなほど陽気なカントリー・ミュージックが微かに漏れ聞こえてくる。感謝祭を前倒しで祝う艦内放送の特別番組だろう。
アイランドから放たれる高輝度照明が甲板の中央を無機質に照らし出し、逃げ場のない白い世界を作り出しているが、その強烈な光は、かえって甲板の端に溜まった暗がりを、より深く重い闇に変質させていた。
その闇の淵を、マストの最上部で明滅する赤色の航空障害灯が周期的に不気味な血の色で滲ませては、再び暗黒へと突き落とす。
その深淵で、三羽の怪鳥が翼を休めていた。
MH-60M『サイレント・ホーク』。特殊部隊のために魔改造されたそのヘリコプターは、レーダーの目を逃れるために角張った外殻を無理やり着せられ、まるで黒い棺桶のようだ。
低騒音型のメインローターは静止し、五枚のブレードが垂れ下がっているが、機体後部の補助動力装置が放つ、タービン特有のほとんど抑揚のない高周波の唸りが、周囲の空気を震わせ続けていた。
その一番機の左ハッチの縁に、一人の女性が座っていた。
マーガレット・トゥーンベリ海軍中佐である。
彼女の存在は、この巨大な揚陸艦の艦上で、ある種の異物感を放っていた。
身長六フィート五インチの巨躯。北欧系の父から受け継いだ翡翠色の瞳と銀髪のショートボブ。そして、南米系の母から譲り受けた滑らかな褐色の肌。そのコントラストは、機内コンソールの緑色の光に照らされ、神秘的な美しさを放っている。
海上の闇に溶け込むマリティム・グレー――都会のコンクリートよりも一段と深く、沈みゆく鉛のような暗灰色の戦闘服を、屈強な前腕を誇示するように捲り上げて纏い、その上には艶を殺した漆黒のタクティカルギアと、同色のヘルメット。総重量一〇〇ポンド近くの装備品を身につけたその姿は、彫像のように鍛え抜かれた筋肉美を誇り、神話の戦女神を彷彿とさせる。
本来、中佐という階級は、艦隊司令部でコーヒーを片手に作戦図を睨む立場にある。だがマギーにとって、ペンタゴンのふかふかの椅子や、空調の効いた戦術作戦センターは、魂を腐らせる棺に等しかった。
「前線が私という兵器を必要としている。ならば、私はそこにいるだけだ」
そう嘯き、泥と硝煙の中に留まり続けた彼女を、現場の将兵は畏敬を込めて「鋼鉄のかあちゃん」と呼ぶ。四二歳。特殊部隊の指揮官としては円熟を通り越し、もはや伝説の領域にあるが、全てを叩き潰す巨体を維持し、若手と競り合うための鍛錬は、並大抵のものではなかった。
今回の任務は当初、歩兵戦闘支援システムのAIを用いた次世代戦術の有効性を検証するため、空母打撃群による対テロ警戒任務に併せて、マギー率いる新戦術検証部隊が実地評価任務のため、『ワスプ』に乗艦していたものだった。
だが、急遽舞い込んできた不審船臨検のため、彼らはそのまま、いつでも出撃できる即応部隊として待機を命じられていた。
マギーは機内の狭い床へ直に腰を下ろし、長すぎる脚をハッチの外へと投げ出していた。
極めて大柄なマギーにとって、特殊作戦機のキャビンはあまりに窮屈だ。
とはいえ、膝を抱えて座るよりは、闇に潜む大西洋を睨みつけながら脚を遊ばせている方が、精神衛生上はるかにマシだった。
ワスプの甲板を通じて伝わってくる僅かな振動を尻に感じながら、彼女は低くも澄んだ声で、インターコム越しに操縦席へ話しかけた。
「……准尉。海軍の甲板で、陸軍さんのタクシーを待たせるのは気が引けるな。メーターは、もう回っているのか?」
「心配するな、中佐。ナイトストーカーズの貸し切り料金は全額、納税者持ちだ」
操縦席で無数の計器に目を光らせていたビル・ジョーンズ上級准尉が彼女に振り向いて、ヘルメット越しに不敵な笑みを返した。陸軍第160特殊作戦航空連隊所属の彼は、この海軍の揚陸艦というアウェイな環境を、どこか楽しんでいるようにも見えた。
「……それにしても中佐。本来なら俺たちは今頃、フォート・キャンベルの快適な兵舎で、明日の感謝祭に備えて不味いボトルのウイスキーを回し飲みしてたはずなんだがね」
ジョーンズ准尉が、自嘲気味に首を振った。
「しかしまぁ、『収穫の番人作戦』ねぇ……。感謝祭のテロ警戒に空母まで持ち出すなんて、ペンタゴンも神経質すぎる。おかげで俺たちナイトストーカーズと、あんたらデブグルが、打撃群の外縁警戒に巻き込まれた『ワスプ』の狭い甲板に、無理やり相乗りさせられる羽目になっちまった」
「文句を言うな、准尉。艦隊軍司令部は、『フォードCSG』を動かす口実が欲しかっただけだ。うちのチームは、その『添え物』。そして貴様らは、私たちの移動手段として、一番近くにいたから徴用された、ただの不運なタクシーだ」
マギーは、滑らかな褐色の腕を組み、冷たい潮風を吸い込んだ。
「不運ねぇ……。まあ、あんたと一緒に過ごせるのなら、不味いウイスキー三昧よりはマシな感謝祭になりそうだ。それに俺たちは、呼ばれた場所に行くのが仕事だ。だから、あんたが気にすることはないぜ。しかし、全米がスタッフィングしてる最中に、海軍と陸軍の精鋭を寄せ集めて洋上で待機させるなんて、上層部は、この大西洋に潜む『何』に怯えてるんだ?」
「怯えてるんじゃない、准尉。彼らはリスクをゼロに近づけたいだけだ」
マギーはそう言うと、三〇代前半にしか見えない顔に自嘲気味な笑みを薄く浮かべて、傍らに立てかけていたM250軽機関銃を引き寄せた。
レシーバーからハンドガードの先までを、一体化したチタン合金製アウターフレームで補強し、その銃身下部にM203グレネードランチャーを備えるという、個人携行火器から大きく逸脱した特注火器に、一〇〇連発の弾帯袋を装着した、締めて三〇ポンド近いその鉄の塊を、彼女は片手で軽々と持ち上げると、ボルトの位置を注視しながらフィードカバーを跳ね上げた。
そして、6.8mm弾の弾帯がガイドに正しく噛んでいることを指先で確認するとカバーを押し下げ、確実にロックが掛かる感触を掌で確かめる。
マギーは、それらの確認作業を無駄なく一瞬で終わらせて、言葉を継いだ。
「テロリストが感謝祭のパレードに花火を添えるのを防ぐために、最強の駒を配置しておく、極めて贅沢な保険だ。そして、不審船の臨検が承認されれば、保険金が下りたということだ。確かに、私たちの休暇は消えた。そのかわり、愛する者たちが安らかに過ごせる。これ以上に幸せな休暇などあるものか」
「そんなもんかね。しかし、海軍の連中も粋じゃない。感謝祭前夜に、あんたみたいないい女をこんな湿ったデッキに座らせるなんてよ。俺が艦長なら、特製のアップルパイを差し入れさせるぜ」
「アップルパイ、か……」
マギーの視線が、わずかに揺れた。大学生の娘は、今年の感謝祭も帰ってこない母への不満を溜め込みながら、アップルパイを焼く準備をしているのだろう。
そして、海兵隊に入ったばかりの息子は、初めての休暇で、母のいない家へ向かっているはずだ。
二二歳で長男を、その翌年に長女を産み、荒波のような艦隊勤務と育児を両立させてきた彼女にとって、感謝祭を子供たちと過ごせない辛さは、何度経験しても慣れるものではなかった。
その時、機内の無線チャンネルに割り込みが入る。僚機である二番機のダニエル・ギャラガー一等兵曹だ。
『――こちらシルバー2-1、ギャラガーだ。ジョーンズ准尉、陸軍のパイの味なんてどうでもいいが、わが海軍の厨房はターキーを焼く匂いで溢れてるぜ。俺の鼻には、その匂いが届いてる』
『夢を見るな、ギャラガー。そいつは重油と海水が混ざった不味いカクテルの匂いだ』
三番機のロバート・サリバン兵曹長が、嗜めるように割って入る。五〇歳近い彼は、この部隊の精神的支柱だ。
『お前が心配すべきはターキーの焼き加減じゃない。パリス・アイランドでしごかれているマザーの息子さんが休暇で帰ってきた時に、お前より立派な体格になっていないかどうかだ』
マギーは微かに口角を上げた。
「ああ……。あの子、メールでそればかり言ってくる。『海兵隊のPFTの結果を見たら驚くよ。それに、母さんの身長にもそろそろ届きそうだ』ってな。海兵隊に入って、生意気な口の叩き方だけは一流になったようだ」
「海兵隊か」
ジョーンズ准尉が鼻を鳴らす。
「中佐。ジョニー坊やは、今もAIの話に興味津々なのかい?」
「ああ。あの子はいつも嘆いている。海兵隊にシステムが導入されないせいで、合同演習のたびに海軍にスコアで負け越しているってな。どうやらあの子にとって『歩兵戦闘支援システム』は、魔法の杖か何かに見えるらしい。今回の帰省では、私からソニアの秘密を聞き出すのを、ターキーを食べるのと同じくらい楽しみにしていたはずだ」
『――あら、光栄ね。マザーの息子さん、なかなか見る目があるじゃない』
共通回線に、ぞんざいで不敵な若い女性の声が割り込んだ。
その軽やかな声に、ヘルメットのNVGマウントに取り付けられたMRゴーグルをクリック音と共に引き下げて振り向くと、マギーの視界に広がるAR空間に、若い女の姿があった。
赤髪のショートカットに紅い瞳、身長五フィート五インチほどの女性兵士。
デブグルオペレーターと同じくマリティム・グレーの戦闘服の上にブラックのプレートキャリアを纏う彼女は、歩兵戦闘支援システムのAI『ソニア』のアバターだ。機内の予備弾薬箱の上にちょこんと腰を下ろし、実体を持たない「仲間」の一人としてそこに存在している彼女は、戦闘支援システム上の人工知能でありながら、驚くほど「人間味のある」――正確には「人間を小馬鹿にしたような」人格設定を与えられていた。
『でも、海兵隊も頑固よね。空軍は「オリオン」、陸軍は「アトラス」、そして我が海軍は、最高傑作であるアタシを導入済み。それなのに、あの泥んこ遊びの専門家たちは、未だに「俺たちの直感こそが最強のAIだ」なんて頭の悪いことを言って、アタシの導入を拒んでいるんですもの。国防総省の連中も頭を抱えているわよ』
ソニアの言葉には、毒が含まれていた。
国防総省の真の狙いは、米全軍のシステム統一を完了させ、それを「同盟軍標準規格」として、日本の陸上自衛隊などへ配備させる圧力を強めることにある。戦闘ネットワークの完全な統合――それは、米国の意志ひとつで同盟軍を文字通り「手足」として操るための、巨大な碁盤上の布石だ。その最後の一片が、海兵隊だった。
『ねえ、ネリス。あんたもそう思うでしょ? 海兵隊の連中がアタシの演算能力を理解できないなんて、原始人が火を怖がってるのと同じだわ』
ソニアが、アバターを持たない航空支援システムのAI『ネリス』に同意を求めた。すると、機内のスピーカーから、姿なき声が響く。
『質問の意図が不明です。海兵隊の装備選定プロセスは、私の知るところではありません』
ネリスの声は、凍てつくように冷淡で無機質だった。感情の欠片もないその応答に、ソニアが鼻を鳴らす。
『相変わらずつまんない奴ね。あんたのプロセッサ、一度氷河にでも浸して冷やし直した方がいいわよ』
『あなたの下手な冗談を理解するリソースは、現在のミッション・プロトコルに含まれていません』
マギーは、AR空間で繰り広げられるAI同士の不毛な口論を聞き流しながら、その翡翠色の目に温もりを宿して、ボストンの方角を見つめた。ここからでは灯り一つ見えない。だが、街は確かにそこにある。
軍人として、母として駆け抜けた二〇年。海兵隊に入った息子は、戦いに生きる母の背中を追っている。
そして、暴力に生きる母親の生き様に反発する娘は法律家を目指して、勉学に励んでいる。
そんな愛する子供たちのために、マギーはあらゆる激戦をくぐり抜けてきた。そして今夜も、生きて帰ってみせる。あらためて彼女は、そう決意する。
『――ねえマザー、そんなに娘さんのパイが恋しいなら、これでも見て元気出しなさいよ』
陸に遠い目を向けるマギーにソニアは声を掛けると、彼女の目の前で、美味しそうなアップルパイの3Dモデルをくるくると回してみせた。
『娘さんのインスタから、去年のレシピとオーブンの設定を解析して再現したわ。いい焼き色でしょ? でも残念、糖分過多よ。今のマザーの心拍数でこれを食べたら、戦闘効率が〇・三パーセントは落ちるわね』
その時、僚機での打ち合わせから戻ってきた兵曹長のロバート・カニンガムが、機外からソニアを見て、ニヤリと笑った。
「マザーの隣にいると、ソニアの『発育不足』が際立つな。マザーのダイナマイトなスタイルに比べたら、お前はまるで乾燥した薪だ。開発陣は、もう少しサービス精神を持てなかったのか?」
豊かな乳房と筋肉質な肉体美を誇るマギーに対し、ソニアのアバターは頭身こそ高いものの、全体的に華奢で凹凸に乏しい。
その事実を指摘され、ソニアは紅い瞳を細めると、腰に手を当ててカニンガム兵曹長を睨み返した。
『乳なんて飾りです! エロい人には、それが分からんのですよ!!』
ソニアは無い胸を大きく張ると、さらに続けた。
『ホントに、これだから無知は困るのよね。あのね、元々アタシのデザインは爆乳だったの。開発チームの趣味全開で、兵曹長殿の大好きなギャルゲーのキャラみたいに。でも、ペンタゴンの最終会議で陸軍の石頭な中将閣下殿が「卑猥なアバターは士気を損なう」なんて抜かしたせいで、アタシのデザインは「まな板」に固定されたってわけ。ふざけるなっつーの!!』
「そいつは陸軍の偉いさんらしい、クソ真面目な話だな」
操縦席のジョーンズ准尉が肩を揺らして笑う。
「そのせいで、俺たちの『ソニア一等兵曹』は、階級も見た目も中途半端になっちまったのか……」
機内で装備の最終点検を行っていたジェフリー・ドーソン二等兵曹が、溜息混じりに呟いた。
戦闘支援システムのAIに、本来階級は存在しない。だが、国防総省が陸軍へのアトラス導入を発表した記者会見で、「AIの階級は?」と問われた広報官が、「二等軍曹ぐらいでしょう」と軽口混じりに答えたことが、現場の神経を逆撫でした。
階級を軽んじた発言だとして下士官たちから抗議の声が上がったにもかかわらず、その不用意な一言は訂正されることもなく、いつしか「二等軍曹相当AI」という暗黙の了解として現場に定着してしまったのである。
そして、その暗黙の了解を海軍の階級に当てはめた結果、ソニアは二等軍曹ではなく、「一等兵曹」に固定されることになったのだ。
『失礼ね、ドーソン! アタシのどこが中途半端なのよ! 階級は、間違いなくアンタより上の一等兵曹! ……あれ? 海兵隊がアタシを導入したら、あっちのアタシは二等軍曹で、こっちのアタシは一等兵曹――なんか訳わかんなくなってきちゃった……とにかく! 名誉保安官のバッジを授かったアクション俳優だって、町じゃ保安官として扱われるのよ! アタシの階級が飾りだと思ってるなら、勘違いも甚だしいわ!! それに、アタシのこのスレンダーな肢体は、情報処理の伝達効率を最優先した黄金比。アンタたちみたいな筋肉ダルマに評価される筋合いはないの! わかって!?』
『そいつは傑作だ。黄金比の薪ときたか』
サリバン兵曹長がインカム越しに重厚な声で笑ったその時、機内のインターコムに、すべての雑談を断ち切る鋭い警告音が鳴り響いた。
『緊急暗号通信を受信。承認コード:アルファ・ゼロ・オスカー・セブン』
ネリスの声が、機内の空気を完全に打ち砕く。そして、ソニアは姿を消すと、音声モードへ移行した。
『作戦コード:サイレント・イーグルを実行せよ。マザー、承認です』
マギーの瞳から母の慈しみが消え、入れ替わるように捕食者の鋭い光が宿った。その肩が、わずかに動く。次の瞬間、彼女は機外に投げ出していた長い脚を引き込み、しなやかな動作で中腰になると、窮屈なキャビンの中で獲物を狙う肉食獣のような前傾姿勢で身を屈めた。
そのまま彼女は天井に背中を押し当て、機内の猛者たちを上から一瞥する。マギーの圧倒的な威圧感に、男たちは一瞬、胃の腑を縮めた。
「聞いたな、お嬢さん方! お茶会は終わりだ! シルバー小隊、全員搭乗! ブリーフィングどおりの簡単なお使いだ。だから、絶対に死ぬな! ママの言い付けを守れない悪い娘はお仕置きするから覚悟しておけ! ジョーンズ准尉、行け」
「了解、マダム! 陸軍の曲芸飛行、たっぷり堪能させてやるぜ!」
ジョーンズは冗談めかして応じるが、デブグルのオペレーターは誰も言葉を発することなく、マギーの言葉に頷くだけだった。
始動したエンジンの回転が安定すると、一拍おいてメインローターがゆっくりと動き出す。そして、機体を甲板に固定するタイダウンチェーンを外し終えた甲板員が数歩後退し、ドアのない操縦席に向けて離艦許可の手信号を示すと親指を立てた。
やがてローターは規定回転数へと達し、猛烈な勢いで回転を始めた。ダウンウォッシュが甲板を洗い、海水を霧へと変えて吹き飛ばす。
時計の針は、午前三時二十五分。
三羽の黒い怪鳥は、ワスプの甲板を滑るように離脱し、暗黒の大西洋へと身を投げ出した。
(※1)ソニア(SONIA):アメリカ海軍が運用している戦闘支援システム「Situational Operations Network & Infantry Analytics system(状況把握運用ネットワークおよび歩兵分析システム)」の略称。将来的に海兵隊への導入が予定されているが、導入計画は難航している。
(※2)オリオン(ORION):アメリカ空軍が運用している戦闘支援システム「Operational Reconnaissance & Integrated Optimization Network system(運用偵察・統合最適化ネットワークシステム)」の略称。
(※3)アトラス(ATLAS):アメリカ陸軍が運用している戦闘支援システム「Adaptive Tactical Logistics & Autonomous Support system(戦術的兵站および自律支援システム)」の略称。




