90
私の決心が固まりましたことをご報告します。
今回で転生して王女様の家庭教師になりました。
最終回となります。
と言ってもお話がこれで終わる訳ではなく。主人公が変わります。ティア様か他の誰かなのか。その辺は分かりませんが。必ず皆様に続きをお届けします。
ですのでしばしのお別れとなります。
新作として、作品が決まりましたら。Twitterで告知などしていきます。もちろん活動報告などでも告知しますので。
もし見かけた際は、読んでいただけるとありがたいです。
最後にここまで読んでくださった。多くの方々。4年近く応援してくださった皆様に感謝申し上げます。
カクヨムでも頑張ってるので良ければそちらもよろしくお願いします。
さて、1年生初めの行事は課外授業で――
「レティア」
「クロード、起こしてしまいましたか」
夫婦の寝室。ともなればベットの上にはクロード居ます。もちろん着衣状態です。
「明るかったので。学校のことでなにかしてるのですか」
起き上がったクロードが、私の後ろに周り魔道具の明かりで照らされた手元をのぞき込みます。
「日記ですか?」
「ええ、まあ学生の頃からの習慣です」
「綺麗に書かれていますね」
長らく綴って来た日記。ですがそれも最近はあまり筆が進みませんその理由は何となくわかっているのです。
「最近は長らくかけていませんけどね。今日は書いてみようと思ったのですが」
「最初の一文で止まっているわけですね」
「ええ、最近の内容は私のことではなく。生徒のことが多くなってしまって。書きずらいのです」
自らの事ではなく見たことを書く。これほど難しいものだとは思いもよりませんでした。
「別に書かなくても、いいんじゃありませんか?」
「と言うと?」
「私やレティア自身の人生があるように、生徒たちにも生徒自身の人生がありますから。無理に生徒たちの人生を描く必要はないと思いますよ」
それはわかるんですけどね、その決心がつかなくて書き続けてるんですよね。
長いこと書き続けてきたからこそ、終わらせたくないという思いもありますし。
「なかなか決心がつかなかったんですが」
「いい機会だと思いますよ」
「そう言うものですかね」
確かに、もう辞め時なのかもしれなませんね。私やルエン、ユリアがいた学生時代は終わって今学校にいるのは当たらな時代を築く子供たち。
新たな時代物のはもう始まっているのなら、それを書き記すのは私ではないのかもしれません。
誰が物語を描くのか、それは私にもわかりませんけど。
「これで最後にするとして何を書きましょう」
「これまでの振り返りとかどうですか」
「いいですね」
と、言ったものの。全て日記に書いてきたことばかりですし。その振り返りになるでしょうが。
エングレスト学園でルエン達と出会い、そしてユリアを失い。
代わりにティア様と出会って、家庭教師になり。
ティア様の婚約者との
顔合わせにも行きました。そしてクロードと出会いました。
運命、偶然、必然。今となっては何でもよかったですが。今この瞬間が幸せであることは変わりません。
結婚して子供が生まれて、そして教師になった。
私の世界が広がって、私の物語が始まったエングレスト学園で。教師ができていることに喜びを感じています。
セレスティーナにリーナも結婚して。
結婚が終わりなのだとしたら。私たち大人の物語は一旦の終わりなのかもしれません。
これから先綴られる話は、生徒たちの子供たちの話でしょう。
一つ分かっていることは。その話の書き手が私ではないということです。
「こんな感じでしょうか」
「いいですね。後で過去の日記を私に読ませてくれませんか?」
「駄目です。恥ずかしいので」
「では、後でこっそり見ます」
「魔術で封印しておきます」
私は、ティア様の家庭教師になれて。ティア様を救うことができてよかった。
ここから先はティア様たちの物語です。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
さらなる進化をして、お話をづづけていきますので。よろしくお願いします。
ここまで長らくありがとうございました。
また別の作品でお会い出来ると嬉しいです。
本当にありがとうございました。




