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タイトルを[転生して、王女様の家庭教師になりました]から[転生して、王女様の家庭教師になりました。私は死の運命を変えてみます]に変えましたことを、ここにご報告致します。

事前告知なくすみませんでした

 夏季休暇が終わりました。

 ヴェルンティース領に帰ったのではと言われるでしょう。帰りましたがあったことといえばお母様に四六時中付きまとわれたということくらいでして。

 本当にそれ以外に何も無いのです。クロードとのイチャイチャも無かったですし。

 お土産はちゃんと教授に渡しました。すごく喜んでいたので今日中に無くなるでしょう。食べ物を渡しましたからね。

 頼まれていた手紙はリーアに渡したのでちゃんとティア様に渡っていることでしょう。

 二学期目が始まり落ち着いた頃、学園での用事もなく完全な休みが取れた私は街に来ていました。街と言ってもエングラスト学園の周りにある街ですから目と鼻の先です。

 ただ目的もなく来た訳ではなく、リーアがこちらにしばらくいると聞いたので会う約束をしているのです。王女宮近衛団長のリーアがなぜここにいるかと言えば。ティア様がここにいる以上、王女宮に居ても意味が無いとの事だそうで。ルエンやティア様の許可もあるそうです。とはいえ王女宮に居る近衛全員が来てはダメだということで、リーアを含め五人がこちらに来ているそうです。王女宮には副団長が残って居るのだとか。


 リーアとの待ち合わせは、エングラスト学園街のシンボル。よく待ち合せ場所として使われる噴水広場です。噴水と言っても魔術を使ったものですので、大きな魔道具と言っても問題ありません。もちろん上下水道が街全体に張り巡らされているので、ちゃんとした噴水も作れるのですが。そこはエングラスト学園のお膝元。魔術を使ってしまえば楽だし、名物になるとの判断がなされたようです。


「レティアー!」

「そんなに叫ばなくてもいいですよ」

「こうして会うのは久しぶりなのだから、気分が高まるだろう?」

「楽しみでしたが、叫ぶほどではないですよ。早くいきましょう、少し注目されてますし」

「わかった。そうだ行きたい店があるんだがいいか?」

「いいですよ。行きましょうか」


 着いたお店は明るい雰囲気のお店で、可愛さが売りのカフェでした。


「気になってはいたんだが、こう一人だと入りにくくてだな、どうも場違いな感じがしてしまうんだ」

「私もリーアも堅苦しくてあまりこう言ったお店は似合いませんからね」

「私はともかく、レティアは似合うと思うぞ? 結婚してからだいぶ雰囲気が柔らかくなったからな」

「私自身では気づきませんが、そうなのですか」

「ご注文はお決まりでしょうか」

「ミルクティーとパンケーキを」

「私は紅茶とケーキを」


 店員の来ている服も、フリルが多くピンクに茶色のミニスカです。可愛さを求めたな服なのは分かりますが、ミニスカは可愛いでしょうか。

 道に面する壁は、ガラスが多く外から中が見えるようになっています。なのでチラチラとこちらを見る視線の中に、男性のものが混じるのです。

 明らかに店員のスカートを見る視線が。こういうのを見ると長い方がいいと思うのは、私にファッションセンスがないせいなのかと思います。


「かしこまりました」

「リーアはいつもパンケーキですね」

「ケーキだとあまり食べた気がしないんだ」

「ケーキはお腹にたまるようなものではないと思いますが。デザートですし」

「仕事からどうしても、腹持ちを気にしてしまう。休みの日ぐらい忘れた方が良いのはわかっているが、どうも染み付いてしまってな」

「職業病というものですね。今日はこの後どこに行きますか?」

「あまり考えてなかったな、一応話しておきたいこともあるが」

「話しておきたいことですか」

「うむ。こちらに来てから、鍛錬を早朝の公園でやっているんだがな。学園生と思わしき少年に、剣を教えて欲しいと言われてしまってだな。その辺どうなのだろうかと、教師をしているレティアに聞きたいのだ」

「学園生であれば、件の教えをこう相手は沢山いるのですが」

「それが教えて貰えないのだという、領地経営を学んでいて無理だと」

「領地経営となると高等科ですか。それは、たしかに断られてしまいますね」


 高等科は初等科よりさらに上の知識などを学ぶ場所です。同時に高等科で強さを磨くことも出来るのですが。高等科で知識を学ぶものは中途半端になっては行けない。と言うことで他のことをするには許可が必要なのです。専攻する授業以外を受講するならその担当教師の許可が必要なのですが。

 その少年が領地経営を専攻しているとなると、剣を学ぶことは中途半端になると判断されてしまってもおかしくないのです。評価が良いのであればできないことも無いのですが、断られているとなると評価もあまり良くは無いのでしょう。


「となると、やはり教えない方が良いのか」

「おそらく成績が良くないのでしょう。剣を学ぶ時間があるなら勉強をしなくては行けないほどに」

「そうか、誰にも負けないくらい強くなりたいと言っていたので手ほどきをと思ったのだがそうか」

「妙ですね、成績で負けて悔しいのであれば分かりますが。なぜ力で負けたくないと言うのでしょうか」

「む、そう言えばそうだな。あの言い方では力で負けているということになる。しかし少年は学問を習っているとなるとおかしいな」

「少し私の方でも調べて見ます。名前を聞いていますか」

「たしか、クリスと名乗っていたな。家名までは聞いていない」

「名前だけですか。また会うのであれば家名もその時聞いて欲しいのですが」

「返事を保留にしてまた来るように言っておいたから大丈夫だ。聞いておく」

「お願いします。この話はここまでにして、次どこ行きましょうか」

「そうだな……」


 少々問題が舞い込んできましたが、まだまだ休日は始まったばかり。今日はゆっくりリーアと過ごしましょう。問題は明日から出ないとどうにもできませんからね。

ギリギリ1週間経ってないということになりませんでしょうか。はい、ごめんなさい遅れました。

誤字脱字は下に専用のがあるのでそこからお願いします。

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