表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

73/99

64

あとがきにレティアが出てくるので良ければお読みください。まぁ、読まなくてもストーリーなどに影響は致しません。どうでもいい感じのお知らせのようなものですので。

 その後、鼻を塞いでマリーさんを起こして術式の解析をしています。


「どうだい、どうにかなりそうかな?」

「単体で使う分には問題なく構築できると思いますが、同時使用に関しては難しいかもしれません」

「単体で使えるなら、ひとまずは問題ないよ。魔法としては完成しているからね」

「扱える人は少ないんでは無いですか? 消費する魔力もそうですが、魔力操作も相当なレベルを要求されるはずです」


 魔法は、無から有を作り出すものです。才能がなければ使うことができません。

 一方魔術は、きめられた魔術式を使い魔力があれば誰でも扱えるものです。

 才能がなくても使えるという利点もあります。

 ですが魔法のように無から優を作り出すことは出来ないため、あまり戦闘向きとは言えません。

 魔術、魔法。それぞれ物は違いますが共通していることもあります。

 それが魔力と、魔力操作です。魔力が無ければどちらも発動することができません。

 そして、魔力操作もまた拙ければ威力などに影響が出ます。

 魔力操作は突き詰めれば、いかに効率よく魔力を使うかです。

 魔力操作が上手ければ上手いほど、消費する魔力は減りますし。

 威力や精度も向上します。

 そして同時に魔法や魔術を使う際にも魔力操作は必要で。マリーさんのように結界を使うとしたら一流の魔法使いだったとしても、魔力操作が上手くなければ発動すらできません。


「まあ、単体での発動ならそこまで魔力操作を要求されないからね。それにどれも一つだけでも十分な効果がある」

「それに関しては同意しますが、全てが使えるにこしたことはありません。このまま解析を続けます」


 そもそもこの程度のことであれば、アルビーネ教授でも可能なのですが。

 現在大きな研究をしているらしく手が回らないのだそうです。

 マリーさんもその手伝いに駆り出されており、私しかする人が居ないそうです。

 出来れば今日中に魔術式の書き出しをしたいところですね。

 魔法を魔術として使えるようにするには、いくつかの工程が必要です。

 初めに魔法を魔術式として書き出します。いかに魔法が無から有を作り出すとはいえ、そこには過程があり結果があります。

 そしてその過程は発動中の魔力の流れという形で現れるので、それを魔術式という形に変えるのです。

 その次に書き出した魔術式を魔術として使える形に調整します。

 書き出した魔術式はそのまま使おうとしても発動しません。

 魔法陣を書き出したものですから、魔法特有の説明できない現象が書き出した魔術式には現れてしまうからです。

 説明できない現象を、説明できる現象に整えるこの工程が一番大変です。

 そして最後に、実際に使用して問題があれば調整をするという繰り返しがあり。

 これが終われば魔法を魔術に変える作業は終わりです。

 この結界は長期休暇が終わるまでには完成させたいと思っています。

 多くの研究成果は発表された後に一般公開されます。

 一般公開がなされれば、魔道具として使うことも可能になります。

 つまりティア様に護身用の魔道具として持たせることが可能です。

 出所の不明なものを王族に待たせることはできませんからね。

 ちなみにマリーさんが、体の表面に発動していた結界は、さほど難しい原理ではありませんでした。

 結界の硬度を極端に低くしたうえで、結界の範囲を徐々に狭めることで解決しました。

 もちろん硬度は最後に元に戻します。ある意味では応用技術だといえるでしょう。


「レティアそろそろ寝たらどうですか」

「もう少しだけ」

「もう少しだけですよ」


 魔術式を家に持ち帰って、自室で作業しているとクロードにやんわりと止められてしまいました。

 おおよそディーがクロードにお願いをしたのでしょう。日が落ちてからだいぶ作業をしていますから。

 既にディーに何度も、もう少しといって続けましたからね。

 ですが、本当にいい所でもう少しなのです。

 魔術式が完成すればあとは修正するだけですから。今日中に終わらせたいのです。


「レティア、今日中に終わらせないと行けないものでは無いのですから。寝ましょう」

「ですが本当にもう少しな、んっ」

「寝ましょうね?」

「はい」


 口付けをしてくるなんて反則です。もう思考がまとまらなくなっちゃったじゃないですか。これじゃあ魔術式を調整することも出来ません。

 もう、反則です。私がこういうことに弱いのを知っていてやるんですから。

 卑怯です。嬉しくて、ふわふわして恥ずかしいので言い返せませんし。ほんとにクロードは卑怯です。


誤字脱字は下に専用のがあるのでそちらからお願いします。


感想は私のモチベーションに直結してるので頂けると泣いて喜びます。面白いの一言でも大変うれしいです。

ちなみに下には誤字脱字のものの他に評価や感想などはというものもあったりするので気が向けばお願いします。


次話は……


「唐突ではありますが、観測者様には少し眠って頂きました。次話は手紙が届いてから大きく動きだします。


そして観測者様に眠っていただいた理由ですが、この度Reincarnationanndo&Worldのキャラクター絵を絵師様に書いていただく予定なのだそうです。

数ヶ月後の予定だそうです。絵師様に描いていただくことはいい事なのですが、観測者様は以前私たちの絵を描けたら描くと言ったそうではありませんか。

私は嘘は良くないと思います。なので少し暗示を現在かけております。どのような絵が出来上がるかわかりませんが楽しみにしていてください。観測者様に台本を渡されたレティアでした」


レティアさんばらさないでもらえますでしょうか?!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ