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遅くなってしまい申し訳ないです。仕事疲れと気力が湧かないのとで。執筆の手が止まっていました。

今後数ヶ月は忙しくなるので同じような更新はスピードになると思いますが、何卒よろしくお願いしますすく

 懐かしいですねあの頃は。まだマユとも話が出来ていましたし、ジャックとも頻繁に会えておりましたわ。


「セレス、考え事?」

「ジャック、会いに来たんですの?」

「最近はほとんど会えていなかったから。近くにいると思うと会いたくなって」



 昔から変わっていませんねジャックは。

 私が居るのは王女宮ではなく王都にあるクオーク家が持つ屋敷です。

 結婚パーティの前日ということもあり屋敷の中は慌ただしい人が往来していきます。


「これからは一緒ですよ、ジャック」

「そうだね」

 

 招待客の中にはあまり顔を合わせたことの無い貴族も多いですが、その中にも親しき友人たちを招待出来て今から楽しみですわ。

 レティアは来れるか難しいと言っておりましたが、会えたとしたら少しだけでも話して体調が悪くなる前に帰ってもらわなくてはなりませんわ。

 無理は禁物ですものね。


  ●


「レティア、体調は大丈夫ですか?」

「何事もありませんよ、明日はセレスティーナのパーティーですし体調をくずしていられませんよ」


 セレスティーナから招待状が届いて直ぐに、手紙を送りました。今は身重ですからね、急に行けなくなるかもしれないことと別室で会えるか聞く手紙です。

 その日のうちに手紙は帰ってきました。別室で会うことは私のことを気遣ってくれ部屋を用意しておきます。そう書いてありました。

 パーティには、クロードもパートナーとして着いてきてもらうのですが、色々と迷惑をかけてしまいますね。


「気分が悪くなったら言ってください。その時は帰りましょう」

「迷惑をかけるかもしれませんが、お願いしますね」

「どんどん迷惑をかけてください。夫婦ですから気にすることはありません」

「そうですね」


 パーティは夕方から夜にかけて行われるとのことで、体を冷やさないようにドレスでは無い緩い服をきて向かいます。

 セレスティーナが別室を用意してくれて良かったです。人目の多いところにこの姿では出たくはありませんから。

 馬車にはお祝いの品とクッションが敷かれ、窮屈ではありますが体のことを思えば必要なことです。


「大きなお屋敷ですね」

「セレスティーナはクオーク侯爵の長女ですから、この規模のお屋敷を持っていても不思議ではありませんよ」


 門前で招待状の確認が終わり、中へ入るとまばらに招待客の来客が来ており使用人達は対応に追われていました。

 夜からのパーティーだと聞きましたが夕暮れ時だと言うのに早いものですね。


「改めて招待状の確認を」


 クロードが招待状を使用人手渡します。


「ヴェルンティース子爵ですね、今案内のものを呼びますので、少しお待ちください」


 案内された部屋は暖かく、寛げる空間でした。

 セレスティーナが気を使ってくれたのでしょう。毛布やクッションが多いですからね。


「レティア来てくださったのね」

「セレスティーナ、お久しぶりです。そちらの方が婚約者の方ですか?」

「ええ、ジャックですわ」

「ジャック・エバァンズと言います。セレスからレティア夫人のお話は聞いていました」

「ありがとうございます、ジャック様。私の夫のクロードです」

「クロード・ヴェルンティースです。よろしくお願いしますね」

「こちらこそ」

「自己紹介も終わりましたし、レティア来てくださって本当にありがとうございますわ」

「セレスティーナの婚約者にも会いたかったですから。それに私の時に来てくれたのですから、お礼の意味もあるのです」


 私はセレスティーナとクロードはジャックと話に花を咲かせています。

 あたらもあちらで楽しそうですね。


「それにしても、これで残ってしまったのはリーアだけになってしまいましたね」

「相手が見つかるといいのですが。近衛という立場柄、なかなか出会いもありませんものね」

「他騎士団との交流はありましたよね?」


 何度か一緒に訓練していたのを見ましたから。関係が悪いことは無いと思うのですが。

 セレスティーナは気まずげに笑っていました。


「リーアはそれこそ男性騎士よりも強いことは、レティアも知っていますわね?」

「ええ、知っていますがこれとどう関係が?」

「どうやら男性騎士からは畏怖と尊敬の眼差しで見られているらしく、関係は良好でもそういった関係にはならないのだとか」


 そういう事でしたか、確かに学園でも周りの男子から尊敬と畏怖の眼差しを向けられていましたね。


「それにリーアは結構乙女なところもありますから尻込みしまって、なかなか話しかけられないようなのです」

「仕事中であればそうでも無いですが、仕事外だと恥ずかしがりますからね」


 リーアは公私がハッキリしていますからね。仕事で話しかけることが出来ても、私用の時に話しかけることはしないんです。


「セレスティーナ準備はいいのですか?暗くなってきていますが」

「もうそのような時間ですか?名残惜しいですがまたお話しましょうレティア」

「ええ、もちろんです」


 セレスティーナ達と一緒に部屋を後にし、馬車に乗り込みます。帰りの馬車から見えるのは続々と入ってくる馬車の列です。

招待状の確認で時間が取られるのか混雑していますね。


「クロードも楽しげに話をしていましたが、どうしでしたか?」

「話しやすい方でしたよ。それと聞いたのですが、クオーク家の家督を継ぐのはセレスティーナ夫人なのですか?」

「そのことを聞くの初めてです。クロードの疑問はジャック様が家督を継がないのかということですね?」

「ええ。本来であれば婿に来るのですから、ジャックが家督を継ぐと思うのですが」

「本来ならそうなのですが。実際に女性当主は認められていますから問題もないです。なぜセレスティーナが家督を継ぐのか、その理由まではわかりませんが」

「そうなのですか」


馬車は人通りの少ない夜の街をゆっくりと進んでいきます

誤字脱字は下の方からお願いします。

次話は一応は決まっているのですが、レティアの身に!といった内容になります。恐らく……

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