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ブックマーク100超えました。ありがとうございますこれからも頑張って行きますよねよろしくお願いします。

 クロード様と結婚することが決まった次の日、私はヴェルンティース領に向かっていました。昨日の内にティア様からお休みを頂き、結婚の挨拶に行くように言われたのです。クロード様もアーサー様から、挨拶をしてくるようにと言われたそうなので、先に私の両親に挨拶をしてからクロード様の両親に挨拶に行く予定です。

 馬車には私にクロード様、そしてレミリアもクレンも乗っています。

 二人ともクロード様とは既に打ち解けたようで、色々と話をしているようです。既に両親には昨日の内に手紙を書いて早馬で送って貰ったので私達が来ることは分かっています。半日とかからずにヴェルンティース領に着いた私達はそのまま屋敷に向かいました。


「お父様お母様ただ今戻りましたわ」


「おかえり、レミリア、クレン。レティアよく帰ってきたね。そして君がクロード君だね?」


「はい、フェルミナ·クロードと申します」


「うん、とても誠実そうだ。さすがレティアが選んだだけのことはあるね。さて、男同士で話したいことがあるから執務室に来てくれるかな」


「わかりました」


「レティアちゃん私達は女同士でお話ししましょうね」


「お母様、わかりました」


 クロード様はお父様と執務室に、私はお母様と一緒にお母様の部屋へと向かいました。


「まず、何でお母さんにクロードさんのこと教えてくれなかったのとか、いつからお付き合いしてるのとか、結婚式はいつやるのとか、聞きたいことはいっぱいあるけどそれは置いておいて、おめでとうレティア」


「ありがとうお母様」


「うんうん、お母さんはとても嬉しいわ。娘が旦那さんを連れてきたんですもの。それでクロード様とはいつからお付き合いしていたの?」


「四年前、ルビィクト王国に行った際に結婚して欲しいと言われて、その時まだ私はクロード様の事を好きかどうか分からず、結婚は待って頂いてお付き合いを始めました」


「そうなのね。レティアはクロードさんのどこが好きなの?」


「どこと言われると迷ってしまいます。クロード様の事を好きだと認識したのは昨日のことなので。でも強いて言うなら優しい所でしょうか」


「昨日好きだとわかったのね。レティアはクロードさんの所に嫁ぐのかしら?」


「いえ、クロード様が婿に来ることになっています。家督はおとうとに譲っていて問題は無いと仰っていましたし」


「そう、レティアちゃんが幸せならお母さんは何も言わないわ。それに孫の顔も早く見れそうだのも」


「そう言えばお母様に聞きたいことがあるのですが」


「なにレティアちゃん。なんでも聞いていいわよ?」


「お母様が前王妃様の騎士をしていたと聞いたのですが本当ですか?」


「本当よ。でも話してなかったかしら?」


「聞いていませんよ。元騎士だったことしか知りません」


「そうだったのね、じゃあアルビドが宰相の副官だったことも知らないのかしら?」


「お父様が副官ですか?初めて聞きました」


「じゃあ少しお母さんとお父さんの馴れ初めを話してあげるわ。お母さんは前王妃様の騎士をしていて、その日は足らない備品の請求書類を宰相様に届けに行ったの。宰相様の執務室に入るとそこには宰相様はいらっしゃらなくてアルビドが居たの。お母さんはその時お父様に一目惚れしたのよ。私の旦那様はこの人しかいないってね。すぐお母さんは結婚して欲しいて頼んだの。でもアルビドはまだお互いのことを知らないと行って断ってきたの。だからお母さんは猛烈アタックして見事アルビドの愛を勝ち取ったのよ!」


「何となく分かったような分からないような」


「そのうちレティアにもわかる日が来るわ。アルビドの話も終わるの頃だろうから執務室に行きましょうか」


「はい、お母様」


「アルビドお話しは終わったかしら?」


「プランク、ああ終わったよ」


「それなら良かったわ。レティアは明日クロードさんのご両親に挨拶しに行くのよね?」


「はいその予定です」


「ならお母さん達も行っていいかしら?」


「お母様達もですか?」


「そうなんだ。実はその事をさっきまで話していてね。クロード君は特に問題が無いと言って居るしどうかな?」


「クロード様が問題ないと言っているのでしたらいいと思います」


「うん、じゃあ決まりだ。今日は家でゆっくりするといいよ。ついでにクロード君を案内してあげるといい」


 そう言ってお父様とお母様は部屋を出ていきました。


「案内をお願いできますか?レティア」


「はい、クロード様」


「どうか、クロードど読んでくれませんか?」


「クロード……少し恥ずかしいです」


 クロードと手を繋いで屋敷の中を歩きます。手を繋いだまま歩くのは初めてで、なんとも言えない不思議な感覚でした。でも嫌とかではなく、なんと言うのでしょうか。恥ずかしいとも違いますね、嬉しいのでしょうか。屋敷の中を案内して、最後私の部屋にクロードを招きました。


「ここが、私の部屋です」


「ここがレティアの部屋ですか。本が沢山並んで居ますね」


「はい、バルコニーで本を読むことが多かったので」


「バルコニーですか。見てみてもいいですか?」


「はい、こっちです」


 クロードとバルコニーに出ます。バルコニーからは庭の花が見えてとてもいい景色です。私がバルコニーから見える景色眺めていると、後ろからクロードに抱きしめられました。


「とてもいい場所ですね」


「はい、私が一番好きな場所です」


「そうなのですか。レティアと子の景色を一緒に見ることが出来て私はとても幸せです。ありがとうレティア」


 これは反則です。私はまだ慣れてないんですよ。とても……恥ずかしすぎます。きっと私の顔は赤くなっています。とてもクロードに見せれる顔ではありません

ブックマーク100件を記念してレティア達の学園時代を描きます。これは来週から同じく更新していくのでお楽しみに。

次話はルビィクト王国にいってクロードの両親に会う予定です。

誤字脱字等ありましたらコメントや感想のほうによろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 「そうなのですか。レティアと子(コレ!)の景色を一緒に見ることが出来て私はとても幸せです。ありがとうレティア」 [一言] もう手を出すことを考えてるんですかぁ、お早いですねぇ。やっぱり…
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