20.5
14話で話にでたリーアを女性らしくするお話です。
「それで休日に私を呼び出してどうしたんだ」
「ルビィクト王国に行った時にリーアにドレスを着せたいと言った話は覚えてますか?」
「そういえばそんな話もあったな。まて、まさか…」
「今日はリーアのドレスを選びに行きますわ」
「いやしかしお金などそんなに持ち歩いてないぞ」
「そこは安心してください。私たちが出します」
「どこにも安心出来る要素がないんだが。そもそも使う場面など無いだろう」
「そうとも言いきれませんのよ?リーアの場合正装は騎士服ですけど夜会などでドレスを着るかもしれません」
「私が夜会に出れるとは思わないが」
「何かあるかわからないのですから、買っておいて損は無いと思いますよ」
「そうか、いや納得しかけたが二人して私がドレスを着るのを見て楽しみたいだけだろ!」
「そのようなことは」
「そんな訳ありません」
「本当か?」
「ええ」
「はい」
「そうか、私に美的感覚など皆無だからな。選んでくれるのは素直に嬉しいぞ?」
((ごまかせましたわ)ましたね)
((ちょろいですね)わね)
「それで何処に行くんだ?」
「ティア様がよくお使いになられてるところに行きますわ」
「ティア様が使っている店だと?そんなお金を二人に払わせる訳にはいかないぞ」
「大丈夫です。普通のドレスもありますし、これはリーアへの贈り物ですから。誕生日近いですよね」
「そういえばそうだったな」
「自分の誕生日忘れてたんですの?」
「祝わってくれるのは家族と王女宮の皆くらいだからな。それに一年に一度の事だとどうしてもな」
「とりあえず行きますわよ」
「いらっしゃいませ」
「連絡していた、セレスティーナ·クオークです」
「クオーク様、お話は伺っております。ご友人様のドレスをお選びになりたいととの事でしたので何種類か用意しております」
「ありがとう、リーアさっそく来てみましょう」
「あ、ああ。分かった」
そして数分後
「ど、どうだろうか、似合ってるか?」
化粧室からリーアが出てくると、赤いドレスに身をつつみ後ろ髪はシンプルに下ろしていました
「似合ってますよ。ただ」
「何か違いますわね」
赤の髪色に赤のドレスはあまり合わないのでしょうか。
「こ、これは大胆すぎじゃないか!?」
次のドレスは胸元が空いていて肌の露出も多めのドレスです。黒いドレスなので髪色にも会っていますが、リーアの雰囲気としては露出は少ない方がいいですね。
「露出が多くてリーアの雰囲気とは会いませんわね。もっと露出の少ないドレスの方が似合いますわね」
「リーアはお堅いイメージがありますからね」
「レティアだけには言われたくないぞ、私よりもお固いじゃないか」
「否定はしません」
次は青の鮮やかな色合いのドレスです。前回の反省点を踏まえて露出は少なめにし、可愛さに重点を置いて選んでみました。ふんわりとしたスカート部分にはフリルがふんだんに使われており可愛いさは今までのドレスの中でも1番でしょう
「このフリフリしたの多過ぎないか?なんか動きずらいんだが」
「可愛いのですが……リーアには会いませんわね」
「良かれと選んでみましたが壊滅的に似合いませんね」
「私でも言わんとしていたことをそのまま言うな!せめてこう濁して言うとかだな……」
「可愛いですわ、ドレスは」
「可愛いですよリーア。ドレスに着られていて」
「遊んでるだろ!そして濁すどころか酷くなってるからな!?」
「いえいえ、そんなつもりはありませんでしたよ」
「そうですわ、私はありのままを言っただけですもの」
「余計たちが悪い!」
「しかしなかなか良いものはありませんわね」
「そうですね、ですがだんだん絞り込めてはきました。色は暗めもしくは色合いの強いものです。露出は少なめでフリルと言うよりはレースをあしらった方が良さそうですね。そしてふんわりとしたものよりかは身体のラインが出るものの方が似合いそうですからこの辺りでしょうか」
私が選んだのは暗めの紅色のドレス自体の主張が激しくないものと青い色合いのレースが所々に使われ黒い刺繍がなされたドレスの2着です
「これは…身体のラインが出過ぎというか露出が多いのより恥ずかしいぞ!?」
「いいですね」
「今までで1番似合ってますわ。とりあえずもうひとつのものも見てみましょうか」
「色合いはさっきの方が好きだが、これはレースが付いてるのか?それに刺繍も。ちょっと可愛くていいな……」
「もうこれでいいのではありませか?」
「リーアも気に入っているみたいですし」
「だが、色がな……いや贅沢は言っていられないか」
「このドレスの暗めの青と暗めの紅はありますか?」
「ごさいますよ」
「では、持ってきてくださいますか?」
「かしこまりました」
「リーアどちらがいいですか?」
「んんん……暗めの紅もいいが暗めの青も捨てがたいな」
「暗めの青のほうが落ち着きがあるように見えますよ」
「そうか、元々落ち着きがないし服だけでも落ち着いた色のものの方がいいか。よし、これにする」
「二人とも今日は助かった。私だけではこうは行かなかっただろうし」
「私たちが好きでやったことですからか」
「そうですわ。それに王女宮に帰ったらティア様に見てもらうんですから忙しいですわ」
「ん?!まてそれは聞いてないぞ!」
「だって」
「言っていませんからね。大丈夫です、ドレスが届くのは一週間後ですから」
「何もよくない!良くないからな!」
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