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第70話 暗殺女子小学生



剣が溶けるか、くっついてしまうので逃げるしかなく、攻撃などもっての他だった。デスナイトには反撃をするが拮抗しており、戦力を削ることはできない。


そしてダメ押しの


召喚ドラゴンゾンビ


ドラゴンゾンビは普通、対等に渡り合えない。多良見が使った氷爆に必要な魔力は控えめにいっても尋常ではない。一般プレイヤーのMPが800前後位なのに対し、氷爆は5000ほどのMPを消費するのだ。多良見は半分以上の魔力を使い、この魔法を使ったのだ。術士を殺せる可能性があったのだから出し惜しみなどするはずがない


今の多良見は除霊剣によって5%程のアンデッドに対する追加ダメージがあるもののスキルで斬りかかってるわけではないのであまり効果がない。10000ダメージの時は10500とまぁまぁ増えるのに100ダメージの時は105にしかならない


そして普通の人の魔力は1秒に1回復するのに対し、装備品によって1秒に1.5回復する。だがそれでも、まだ除霊剣から20秒も経っていないため強いて極めて弱いファイヤーボールが打てるくらいである


「諦めるんだな。」


「私は最後まで諦めないのだ。時間を稼ぎ、お前の魔力を出来る限り削ることが私の仕事なのだ。」


「時間をとれば魔力を失い、魔力をとれば時間を失う。か、」


「そうなのだ。」


「まぁ後20秒も持たないだろうし見ているよ。」


そう言ったのは間違いではない。ドラゴンゾンビの殺息(ブレス)は30秒に1回の発動ペースだ。そのため、召喚してから10秒ほどたった今、20秒後には死の未来が待っているのだ。


「そのようなのだ・・・・・・粘りに粘ってみたけど、助けは来ないようなのだ・・・」


そう言って多良見は悲しげに笑った。









そして20秒後。多良見は死者が集まる、ロビーへと転送された。その寸前、涙を流したのは、期待していたのを裏切られた気持ちからだろう。──────蒼真が来ると信じてた
















「依奈~これ大丈夫なの?見つかったら即死だよ?」


「・・・・・・静かにしてて。」


由比と依奈ことエルナーは敵軍の真ん中をくノ一さながらの運動神経と、気配遮断で突っ切っている。由比は依奈に姫様抱っこされている。


18歳のJKは12歳のJS(女子小学生)にたしなめられていることをさほど気にしていないようだった。完全に子供扱いである。・・・・・・まぁ姫様抱っこの時点で手遅れな気もするが


「・・・・・・ッッ!?」


「どうしたの?」


「囲まれてる・・・・・・由比は支援と回復に徹して。防御とか余計なことは考えなくていい。強行突破する」


「気をつけてね~」


防御しなくていいと言われると疑問か恐怖を持ちそうな物だが、全く持たないようだ。・・・・・・もはやなにも言うまい。手遅れのアホなのだ。




「くノ一双剣スキル《静命狩猟》」





腰についた鞘から2本の剣を取り出し、両手に構える。ちなみに由比は武器《鎖鎌》で巻き付けている。・・・・・・安心してね、ダメージはいかないから。───目の前に鎌があってたまに当たるだけだから


「人が多い・・・・・・由比。チャットで援軍を頼んで。」


「わ、わかった。」


この時、多良見はそれほど遠くない距離で死闘を繰り広げ、神代と水無月は全速力で走っているため、届く人などいるはずがなかった。

それ以外の人など役に立たないから。


「くノ一スキル《分身》《隠密》」


分身とは自分と全く同じ動きをするNPCを出現させるスキルだ。方角を変えて出現させれば少しは戦ってくれる。何しろ敵はたくさんいるのだ。がむしゃらに振っても当たる。


「ヒーラースキル~《自動治癒(オートヒール)》《疲労回復》《毒精製〔サイレンス〕》」


依奈の体が淡く2回光る。毒精製の時はクナイや忍刀を連想させる短刀より少し長い剣が光った。分身はワンテンポ遅れて光った。


「準備はできた。3.2.1.go」


数える気さらさら無しなカウントダウンのあと、スキル《静命狩猟》が猛威を振るう。毒が付与された剣は当たると、声がでなくなる。プリーストの妨害魔法サイレントに似ているが、プリーストのは詠唱以外は喋れる。逆にサイレンスは詠唱はできるが自分の声が回りに音が届かなくなるのだ。伝達不能に陥らせる妨害魔法だが、こういう使い方もできる。


前方にいた敵は、《隠密》により見つけられずにあっさりと命を刈られた。だが、その死んだ際に起きる光が他の人に知らせてくれた。

とはいえ対応できずに刺されて喋れず、即ご臨終の方が多かった。《隠密》は職業くノ一補正もあり、視認されにくいのだ。例えば原っぱの上で黄緑の服を着ていたら見つけにくいように依奈を見たプレイヤーは背景と同化した依奈に気づくことなく殺られる。


「くっ・・・・・・熟練もチラホラいる。」


そう、同化しているのに気付くのは一部のゲーマー達である。強くなってくると擬態したモンスターを駆除するクエストとかがでるため、やりこんでる人にとってはいつもの調子で見つけられるのだ。


「うーん・・・じゃっヒーラースキル~《治癒》《治癒》《治癒》・・・・・・」


この治癒を掛けているのは分身たちである。分身の内の1人だけに治癒魔法を掛ける。すると、こいつが本物と誤認するのだ。まぁ3人いたのが1人になってるのはしょうがない。


「《背景同化》《滑歩》武器スキル《手裏剣》」


今度は胸ポケットに入れた手裏剣を隠密の上位スキル《背景同化》を使い死角からダメージを与える。背景同化の欠点は動くスピードが極端に遅くなることだが、手裏剣では変わりがない。ちなみに手裏剣は当たっても3割位しか削れないので《麻痺(パラライス)》の魔法付与している。



そしてクリティカルヒットの音である、『キランッ』という音が聞こえてくる。その音に合う映像が流れている。・・・・・・血の変わりにキラキラが出てくるのだ。














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