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あとがき

『歌姫と銀行員』のアナザーストーリー、ニューヨークを舞台にした大人のラブロマンス。お楽しみいただけましたでしょうか?


 実はこのお話の構想は、連載中からありまして。

 作中に出てきたキーアイテム、雨宮さんの結婚式で撮った二人のツーショットの写真も『歌姫と銀行員 第二幕「第二十四話 結婚式」にちゃんと出てきますよ。


 あとは同じく第二幕の「第四十話 占い」にminaが占い師の老婆から「二人が結婚するタイミングは半年と、あとは三年後くらいの二回チャンスがある」と言われています。

 半年が本編。三年後というのが今回のお話という設定です。


 金髪イケメン男子、ダニエルは実はゲイでした(笑)

 英語圏でダニエルという名前には『真実を明らかにする』という意味があるらしいです。日本人での名前にすると真明まさあきくんとかそんな感じか(笑)

 二人の仲を取り持ち二人の本当の想いを明らかにする、そんな意味を名前に込めました。


 ちなみに二人が作中で飲んでいるカクテルにも意味があるんですよ。

 カクテルには花言葉、ならぬカクテル言葉というのがありまして。それぞれ込められた意味というのがあるみたいですね。


 佐伯くんが飲んでいたドライ・マティーニ 「知的な恋」

 minaちゃんが飲んでいたテキーラ・サンライズ 「熱烈な恋」


 なんとなく、二人のイメージにぴったりだと思いませんか?



 各話のタイトルについても触れさせていただきます。

 私は一九六〇年代くらいの古ーーいジャズが好きでして(mi◯a様ばっかり聴いてるわけじゃないよ)、サブタイトルはそれぞれジャズの名曲から取っています。

 

■Stella by starlight

 スタン・ゲッツのアルバム『PLAYS』より。ジャズの名盤は数あれど私はこのアルバムが一番好きでして。『PLAYS』の一番最初に収められているのがこの曲です。『星影のステラ』。ネオンの光り輝くマンハッタンで二人がもう一度出会う。そんな瞬間にふさわしいんじゃないかな、なんて。優しいピアノのイントロ、そして落ち着いた響きのスタン・ゲッツのサックスの音色。このCDを掛けながら冷たい日本酒をキキリとあおるのが、至高の時間です。


■But not for me

  チェット・ベイカーのトランペットで有名な曲。「だけど、僕のためじゃない」そんな感じの意味かな。佐伯くんとminaちゃんがお互いの存在を認識するけど、ちぐはぐな不協和音が……物悲しいトラッペットの調べはそんなシーンにふさわしいのではないでしょうか。


■What is this thing called love?

  ジャズ・ピアノの巨匠ビル・エヴァンズの名盤『Portrait in Jazz』に収められている曲。「愛って何でしょう?」そんな根源的な問いを投げかける名曲。久々の再会を果たすもかなり辛辣な言葉を佐伯くんに投げかけるminaちゃん。二人のやりとりの中に真実の愛はあるのか……あのminaちゃんが悪女に……やり過ぎ感もありましたが結構書いてて楽しかったです。


■Say it

 情熱的なサックスを奏でるジョン・コルトレーンの演奏で有名な曲。「愛の言葉をささやいて」くらいの意味で私は勝手に解釈しているのですが。ニューヨークの夜景が見渡せる高級ホテルのバー。でもなかなか素直になれない二人。この曲はね、ムードたっぷりで好きです。


■Body and Soul

 最初に出てきたスタン・ゲッツのアルバム『PLAYS』より。「身も心も」お互いの感情に素直になった二人は、身も心もとろかすようにお互いを求め合うのです。そこにはもう、言葉はいらないでしょう。



 これからの季節、秋の夜長にグラスを傾け、お気に入りの曲を掛けながら読書にふけるというのも、また一興ではないでしょうか。私はお酒を軽く飲みながら小説を読むというのが結構好きです。


『歌姫と銀行員』読了まだの方は、ぜひ読んでみてね。

 あなたの妄想を叶える、大人のラブコメディですよ(笑)


 ブクマ・評価・感想等もぜひぜひお待ちしてます!

 いただくとほんとに励みになりますんで、よろしくお願いしますm(_ _)m


 ではまた、いずれどこかで。




 詩野紫苑うたのしおん

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