表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幽霊学園  作者: 久遠 零


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

52/52

52

 翌日、支音(しおん)は普通に教室に登校した。教室に入るとすぐに、支音の友人のカレンと苺花(いちか)が駆け寄ってくる。


「支音! 大丈夫なの?」

「もっと安静にしてた方がいいんじゃない?」

「2人ともありがとう。でも、大丈夫だよ」


 支音の言葉もあまり信用できないようで、疑り深く観察している。しかし、ひとまず追求するのはやめたようだ。

 こうして、3人で話しているとある人物から声をかけられる。


「昨日の話は?」


 (ゆう)が教室に来ていた。周りのクラスメイトも久しぶりの登校に動揺している。

 支音が答えようとしたところを、カレンが前に立ち塞がる。


「何のよう?」

「あなたに用はない」

「あんなことをしておいて、よくここまで来れたね?」

「それは私とあいつとの話」


 静かに怒りをはらんでいるカレンとは、対照的に優は落ち着いて冷静に返答している。


「何が!」


 ついにカレンが動き出そうとしたところを慌てて、止める。


「カレンちゃん! 大丈夫だから、私が約束してたんだ」

「支音がそう言うなら……」


 そう言って、ようやく後ろに下がる。


「昨日の話はどうなったの?」

「そうやって、聞いてきたってことは行く気になったってことでいいかな?」

「そう言うこと。今日は具体的な予定を聞きにきた」

「じゃあ、今から行こうか」

「わかった。今からね。――今から?」


 支音は歩き出す。


「カレンちゃん。苺花ちゃん。ごめん、今日は休むね」


 2人は突然のことに呆然とする。支音は返事を待たずに教室を出る。優も後ろをついてきた。


「ちょっと、外に出るには許可が必要なんじゃないの?」

「大丈夫。昨日のうちにお願いしたから」


 そう言って、向かった先は職員室。担任を呼ぶとスムーズに例のネックレスをくれた。礼を言って、外に向かう。

 優は戸惑っているが、外に行くことに異論は無いようで、素直に支音の後ろを歩く。


「さて、まずはどこから行こうか」

「こんなに準備万端なのに決めてなかったの?」

「えっと、逆にここまで準備したら気が抜けたと言うか」


 恥ずかしながら支音は言う。昨日のようなわだかまりは薄れてひとまず普通に話をすることはできている。優も一晩経って、冷静になれたのだろう。


「そしたら、行きたいところあるんだけど、いい?」

「うん、いいよ」


 目的地は告げず歩き出す。

 ついた先は鉄村(てつむら)の表札がある。つまり、優の実家と言うことになる。


「私1人で行くから待ってて」


 そう告げて優は行ってしまった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ