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ぶれいぶすとーりー!2 ~佐藤唯は勇者です~  作者: なつみん
3:ドラゴン編
19/40

5:ドラゴン編 邂逅 2

 この度はぶれいぶすとーりー!2 ~佐藤唯は勇者です~5:ドラゴン編 邂逅 2を読んでいただきありがとうございます。

 ドラゴンに邂逅するまでもうちょっとお話は続くんじゃ。この辺りで、唯のテコ入れというか成長を描く予定だから仕方ない。ひ、必要経費ってことで。

 とまぁ、現状若干サブタイ詐欺では?感が否めませんが応援していただけると幸いです。

第5章 ドラゴン 邂逅 2


 馬車に揺られ、コトコト3日。早ければ明日の夜、もしくは明後日の早朝には着く見込みというところで、さびれた村を過ぎる。この辺りは、好戦的な民族が多いそうだが、こういった街道沿いの村なら比較的穏やからしい。


 文化的な違いから、男は葉っぱの腰巻と槍、女は毛皮類の腰巻にトップレスの方もそこそこいたりする。足が細く長く、格好から明らかに狩猟民族といった具合だった。明らかに文明レベルは低そうだ。

 しかし、生活水準が低いからやつれていると言うより狩りに出かけられないからやつれているといった感じであった。

 これも少なからずドラゴンの影響といったところだろう。

 この三日間、ロビンが矢を番えるところを見ていない。ロビン曰く、探せば見つけれるが非常に少なく、逃げたか喰われたか、はたまたそのどちらもか、らしい。

 そんな現状が狩猟民族である彼らの生活に、大打撃を与えているのだろう。


 いくら比較的安全な村といえど、食料を大量に積んだこの馬車が襲われるかもしれないと足早に通り過ぎた。

 余剰分が多少あるとはいえ、この先で食料の調達が見込めない以上分け与えることはできない。

 心の中でごめんなさいと詫びながら過ぎる。


「そいえばお嬢、おたくかなり気配というか、臭いというか、存在感?が薄くなったような気がする」

 ロビンが揺れる馬車の中とは思えないほど器用に矢の()になる枝を削りながら訪ねてきた。

「臭いって……!最悪です!気持ち悪いです!私の世界だとセクハラとして訴えられてもおかしくないです!」

「えぇ……。確かに言葉にしたら気持ち悪いけどもぉ……。」

「魔力が漏れ出るのを抑えているんですよ。狩人ならではの着眼点のように感じますので、ロビン気持ち悪いです。って一回面と向かって言うだけで終わりましょう。」

「すげーな、魔力操作してるのか!?あたしが居なかった三日間何があった!?」

 ロビンやセイラは、アリアや唯の言葉に明らかにきょとんとした表情をしていた。しかし、魔術系統に明るいアリアは唯が行っている超高度な技術に目を丸くしていた。


「街を観察して気が付いたんですよ。ご老人、特に天使のお迎えまで秒読みって感じの方こそ魔力が全然漏れ出てないんですよ!逆にアグレッシブに活動される方こそ大放出してたんです。なら、抑えれるんじゃないんでしょうか?ってなった訳です」

「いや。わかったからってできるものじゃない。ありえない、自殺に向かうようなものだ」

「できましたよ?というかロビンだってやってることです。」

「俺?」

「はい!魔力って存在感なんです。もっと言うと命の量。ロビンはそれを最低限しか消費していませんが、アリアさんはもう、どばぁーー!って感じです。セイラ君は漏れているというか使われているというかって感じですね。」


 生命を運営するのには必要最低限の量があり余剰分が元気な生活とする、それをおこなうための栄養を最低限しか使わない節約法。その分身体機能の一部に制限がかかってしまうが何もしないときにはかなり有効な技術だった。

 例えばグンタマを過ぎた先の国清では、魔力を『気』と呼び扱う武術が存在したりもする。だから理論上科のなのだが、ミリ単位の調整を間違えれば死んでしまうような超スリリングな綱渡りを、現在唯は笑顔でしているような感じ。アリアに言わせれば非常識もいいところなのだ。


「僕の使われているっていうのはどういう状態なんですか?」

 御者をしなが耳だけこちらに傾けていたセイラがもっともな疑問を唯に投げた。

「漏れ出た余剰分だけ精霊ですかね?に、ちゅうちゅうと吸われていますよ?」

「そういう感じなんですね」

 セイラからしたらあぁ、やっぱりそういう感じなんだなーぐらいの気分でいた。ロビンやアリアは精霊と契約をしたことがないので掴みづらい感覚だろうから、セイラがのちに少し補足で説明していた。


「んじゃあ俺がやってるってーのは?覚えがないんだが?」

「そうですね……。んじゃ今からいうことをやってくださいね?狩りに来ました。獲物がいます。はい、それです」

 ロビンに情景を想像してもらい、普段やっていることをさせた。狩りに来て気配を消す。たったこれだけの事だが、これも立派な一種の魔力操作なのだ。狩人ロビンは産まれてこの方、約25年ずっと気配を消し続けていたのだ。

 たぶんそれに影響され、消費もぐんぐん少なくなっていたのだろう。それと身隠しの加護が付いたポンチョのせいもあり、少なくとも唯と出会ってから約40日ロビンは外界に魔力をほとんど漏らしていない。


 唯としては、身近に魔力が職業に起因するかという検証の、ちょうどいいテスターがいることに少し気分がよかった。


「なるほどね……。つまり俺の存在感が薄い薄い、って言われ続けてきたのも仕方ないことだったんだな!うん」

「違います。単純に魔力の絶対量も少ないのに使わないから、倍プッシュで錆びついてるだけです。これからロビンはあの弓、え~と……。魔導弓・明光でしたっけ?あれを呼び出す練習をちゃんとしておいてください」

「えぇ~……」

 子供のように少し嫌がるロビンも説明に納得したのか、なるべく呼び出すようにするとしぶしぶ承諾した。



 夕刻になりこれ以上馬車を走らすのもという時間帯になったころ、馬車を止めキャンプするのにちょうどいい窪地があったのでそこに止めた。こういった街道には、ちょこちょことキャップ地みたいな窪地が適度な間隔で点在している。

「……。だいたい今がこの辺りだから……。そうだな、明後日の早朝には着きそうだな。帰りはキャンプ地の場所だいたい分かっているし、早く帰れるんじゃないか?」

「そうですね。じゃあ、すぐに晩御飯の準備をしますね。」

 アリアとセイラは旅の道程を確かめ、その間にロビンは箆を作るときに出た木くずを火種に使い焚火を設置した。

 ぶっちゃけ手持無沙汰な唯は風を掴む訓練を行っていた。これもまた立派な魔力操作。アリア曰く難易度は高いそうだが、唯の戦闘スタイルを考えるとできて損はないそうだ。練習あるのみ。

 焚火に風を送ればよく燃えて、さらに訓練にもなる!一石二鳥になるのでは?っと思い立ち、一度火を消してしまったのはお愛嬌。

 ロビンは突風のせいで消えたと思っているので、言わぬが花。二度目は失敗せずにできなので合格ラインってことで。



 この度はぶれいぶすとーりー!2 ~佐藤唯は勇者です~5:ドラゴン編 邂逅 2を読んでいただきありがとうございます。

 あとがきですよ、あとがき!どうもこんにちは、なつみんです!

 ちょっと書くことがないので、次回予告で!

 夜更け……。テントを張りそこで眠る一行。この辺りは比較的に魔物も少ないと、警戒を解いていたのが裏目に!?

 そん感じで次回!

 ぶれいぶすとーりー!2 ~佐藤唯は勇者です~5:ドラゴン編 邂逅 3

 そん感じで描いていくので、応援していただけると幸いです。

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