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はじめてのお買い物

 でかい。

 エルメイルさんと共に、コロッセオへとやって来た俺は、目の前の建物に圧倒される。

 外の外壁は十階建てのビル程の大きさはある。


「ほらボウヤ、ぼさっとせずに行くよ」

「は、はい」


 コロッセオの正面入り口に向かうエルメイルさんの後に付いて行く。


「さあさあ今年も大会の時期が来たよ! 席のチケットはいらんかね!」

「一予想たったの50MSだ! 他じゃ仕入れていない情報もあるよ~!」


 入り口に近付くに連れて、それっぽい生業の人達が大声で客寄せをしている。

 ああ、やっぱりこの世界じゃ掲示板も木製なのか。張り紙も小さい釘で打ち付けられているだけだ。

 そう言えば来るまでに街中でも小さめの看板に張り紙を出している店が幾つかあったが、あれはどういう意味なのだろう。


 それにしても、本当に異世界に来たんだなぁ。

 自分のいた世界の文明とのあまりの違いに、改めて異世界に来たことを実感させられる。


 そんな事を考えながらエルメイルさんと一緒にコロッセオの正面入り口の階段を上がって、開きっぱなしの門を一緒に潜る。


 門を潜って通路を少し行くと、通路の両端に受付カウンターらしき物が見えてくる。

 カウンターの内側には受付女らしき女性達が座っている。

 エルメイルさんはその中から一番入り口側の受付に近付いて、書類をカウンターの上に置く。


「大会出場の申し込みをしたいんだが、まだ間に合うかい?」

「はい。今日いっぱいまでは受け付けております。まずは参加証明書を確認いたしますね」


 魔人族の受付女がカウンターの書類に一通り目を通し終えると、書類を置いてこちらに向き直る。


「次にソウルクリスタルのチェックをさせて頂きます」

「はいよ。ソウルクリスタルオープン」

 

 エルメイルさんがソウルクリスタルを取り出して、それを掴んで魔人族の女性に近づける。

 というかあれって持てるんだ。

 俺が驚いている間にエルメイルさんのチェックが終わったのか、受付女がこちらに振り返る。


「それではお次は出場者の方のソウルクリスタルを確認させていただきます」

「ほら、ソラ」

「あ、ああ」


 まずい。非常にまずい。

 調律者なんてばれたら、色々まずい事になりそうだ。


 ジョブチェンジを使うしかない。

 解析は念じるだけで効果が出た。スキルは基本念じるだけで発動すると考えていいだろう。


 俺は心の中で祈りながら、ジョブチェンジと念じる。

 すると頭の中に調律者と魔人の文字が上下に並んで浮かぶ。上が調律者で下が魔人だ。

 よし、成功だ。今持っているジョブは調律者と魔人のみか。とりあえず調律者と魔人の位置を換えてみるか。

 俺が換われと念じると、魔人と調律者の位置が変わる。

 これで行ってみよう。駄目だった時は……その時はその時だ!

 人生には勢いに任せるべき時もある!


「ソウルクリスタルオープン」


 現れたクリスタルを掴むと、石の様な感触がした。


 俺はクリスタルを受付女の前に近づける。

 その際にステータスを確認したが、ジョブの順番はちゃんと換わっていた。

 スキルなどに変化はなかった。


 受付女が俺のソウルクリスタルに触れる。


「あ、あの。本当に出場なされるので?」

「ああ勿論」

「そうですか、畏まりました。確認は終了しましたので、もう結構です」


 俺はソウルクリスタルを消す。

 反応を見るに、多分成功だ。彼女が戸惑ったのは俺が魔人のジョブでレベルが1だからだろう。


「それではスポンサーは娼婦館、夢の花園。スポンサー代表者は悪魔族のエルメイル様。出場者は魔人族のソラ様でよろしいですね」

「ええ」

「ああ」

「では明日は予選が行われますので、六時までに町の南門、西門、東門のいずれかに集合してください。こちらが明日の予選で使う砂時計と予選参加資格の指輪となります」


 受付女が引き出しから、砂時計と黒い小さな石の付いた指輪をカウンターの上に置いた。


「どちらも無くさないよう、お願い致します。それではまたのお越しをお待ちしております」

「さ、用件も済んだし次の店に行くよボウヤ」

「はい」


 エルメイルさんから予め受け取っていた巾着に砂時計と指輪を仕舞い、エルメイルさんの後に続いてコロッセオを後にした。


「さて、次は装備か」


 エルメイルさんが懐からキセルを取り出して吹かしながら来た道を戻る。

 俺はその後を大人しく付いて行く。


 そう言えば今日は昨日よりも露出抑え目の服装だな。

 スリッドの入ったショートラインのドレス。

 凹凸の少ない体で唯一の凹凸部分のウェストを強調した作りになっていて、その上ガーターに網パンスト、下半身の丈は大事な部分がギリギリ隠せるほどで、綺麗な足を惜しげもなく露出している。


 あれ? 全然露出しまくりじゃね?

 最初の衣装のイメージが強すぎて感覚が麻痺していたようだ。


「な、なあ、あの悪魔族の女見てみろよ」

「す、すげえ美人じゃねえか!」

「あれは娼館夢の花園の館長様だな。一晩ん十万MSとか言われている超高級娼婦だな」

「てか後ろの変な格好のあいつはなんだ」

「ま、まさか彼氏とか?」

「あはは無い無い。知人の息子かなんかだろ」

「もしくは隣の店の愛の茨園の新人か」

「おい止めろ。あそこのことは思い出したくも無い」


 エルメイルさんが通る度に周りの男が振り返り、だらしない顔で溜息を吐く。

 やっぱりこの世界じゃ小さい子の方がもてるんだな。

 一緒に歩いて改めて実感する。


 ジーナは、どんな気持ちで過ごしていたんだろう。

 今も店で仕事をしているジーナの事を思い出しながら、ついそんな事を考えてしまった。

 いや、まだまだ人生これからだ。俺はジーナを必ず幸せにしてみせる!


「おーいボウヤ、何処行くきだい?」

「あ、すいません」


 エルメイルさんは店の前で立ち止まっていた。

 慌てて戻って店のエンブレムを見ると、盾のマークが描かれていた。


「ここが私おすすめの防具屋だよ。防具屋は盾のマーク、武器屋は剣のマークだから覚えておきな。あと今覚えておいた方がいいのは鍛冶屋と道具屋か。鍛冶屋はハンマー、道具屋は葉のマークだよ。宿屋はこれから行くから直接見て確かめな」

「了解です」


 文字が読めない以上、しっかりと覚えておかないと。

 そう言えばコロッセオのエンブレムは人同士が剣をぶつけ合ったマークだったな。


「先に入るよボウヤ」

「あ、待ってくださいよ」


 慌ててエルメイルさんの後に続く。


「こんいちはー、ソフさんいるかい?」

「おや、エルメイル様、お久しぶりで御座いますね」


 カウンター内で防具の手入れをしていた初老の男性が、にっこりと微笑んで俺達を迎え入れてくれた。

 尻尾と羽が恐竜っぽくて、角もある。特徴から考えて竜人族だろう。


「ソフさんもお元気そうで。今日はこのボウヤの装備を見繕って貰いたいのよ」

「おや、そちらは始めての客様ですね。初めまして、店長のソフと申します」

「あ、これはどうもご丁寧に。ソラといいます」


 完璧と言ってもいいくらいのお辞儀をされてしまい、こちらも釣られてお辞儀を返す。


「それで、どのような装備をお求めでしょう?」

「大会上位入賞を狙うならどんな装備がいいかしら、しかも素手で」

「素手、ですか……ガントレットは必須でしょう。そして機動力を潰さないように鎧や兜は避けるべきでしょうね」

「ふむ。装備のランクはどうだい?」

「そうですね。この町の大会規定では鋼ランクより上の使用を禁止していますから、最低でもガントレットは鉄、それ以外の装備は予算が許すなら鱗か上質な革がよろしいかと」

「だそうだ。どうするねボウヤ?」

「はえ?」


 い、今までこっちガン無視だったのに、いきなり話を振られても何がなにやら。


「あ、あの。できれば装備について一から教えて頂けるとありがたいのですが」

「あんた装備品無しで刃物持った相手や鈍器持った相手とやり合ってたのかい!?」

「それは凄いですね。では、僭越ながら私がご説明いたしましょう」


 ソフさんは油で汚れたグローブをカウンター内の工具などが置かれた机の上に几帳面に並べて置くと、一度店の奥に消える。


 戻って来たソフさんは、手に丸いトレーを持ち、トレーの上にはサブレのようなお菓子とポット一つ、それと三つのカップが乗っていた。


「少し長くなりますので、どうぞお茶でも飲みながらお話し致しましょう。淹れたてでなくて申し訳ありませんが」

「い、いえお気遣い無く」

「あははは、相変わらずねソフさんは」


 エルメイルさんはカウンター傍の椅子に座って遠慮無く茶菓子に手を伸ばす。

 俺も空いてる席に座ってカップに注がれた紅茶の様な飲み物を一口飲む。

 あ、紅茶の味だ。

 ただ味はこっちの方が美味く感じた。

 まあ俺が飲んでいたのはパックだから、ちゃんと茶葉から入れたであろうこっちのお茶の方が美味しいのは当たり前かもしれない。

 それでも自分のいた世界と似た味の物に出会ったお陰で少しリラックスできた。


「まずは装備品とは何かから、お話し致しましょう」


 ソフさんも自分のカップに口を付けながら、ゆっくりと説明を始めた。


「装備品とは肉体に纏うエーテル強度の底上げをしてくれる品で御座います」

「エーテル強度?」

「はい。我々は生まれた時からエーテルという名の魔力を持っています。それはソラ様もご存知で御座いまね?」

「あ、ああもちろん」


 ジーナに魔法について訊いておいて良かった。


「エーテル強度とは、自分自身を包むエーテルで出来た天然の防具の様なものでございます。強度の強さは肉体に内封しているエーテルの量が多ければ多いほど増して行きます」

「えっと、エーテルで自動的に体を保護している。という解釈でいいですか?」

「はい。その認識で問題ありません。エーテルの総量、そしてエーテル強度は自身のレベルが上がる事で上昇して行きます」


 ゲームで言うところの装備無し状態でのステータスってとこか。

 ということは最悪レベルの差によっては装備無しでも勝てるし負けるって事か。

 

「エーテル強度が上がると、どういう恩恵が得られるのですか?」

「魔法や物理攻撃の緩和が一番の恩恵でしょう。強度に差があればあるほど、その恩恵は強くなります。例えば魔法の攻撃で衝撃はありますが怪我を負わなくなったり、刃物で刺されても浅く刺さる程度や、そもそも刃を通さなかったりでございますね」


 まさにレベルがものを言う世界だな。だが待てよ。


「強度が強ければ問題無いと言うのに、それを補う装備品があるということは、エーテル強度にも何か欠点があるってことですよね?」

「ソラ様は鋭いですね。その推察通りで御座います。エーテル強度は自身のエーテルを纏ったもので御座います。つまり自身の持つエーテル量が減れば」

「強度も必然的に落ちるという訳か」


 つまりゲームで言うMPとDEF、MDFの数値が繋がっているって事か。

 そして現実的に考えるなら防御の強化はそのまま攻撃力の強化になる。

 軽い剣と重い剣を純粋にぶつければ重い剣が勝つのが当たり前だ。

 MAGについては分からないが、強化されるとしたら同じ魔法どうしをぶつけたら、レベルが高い方が勝つ可能性はあるな。

 

「しかし装備品のエーテル強度は、装備品が壊れるまで一定のままで御座います」

「つまり装備部分のみだが、強度が装備品以下の数値に下がることがなくなるって事か?」

「その通りでございます。因みにエーテルは肉体にダメージを負っても減ってしまいます」


 つまり万全な状態のエーテル強度を100として、そこに強度50の装備品を纏えばその箇所の強度は150になる。

 そしてエーテルが減って元々の強度が1になっても、装備箇所の強度は51、という事か。


「それと装備品には耐久値というものが存在します。あまり攻撃を受けすぎると壊れて四散致します。そうなる前にある程度の段階で鍛冶屋で修繕して貰うのが得策でしょう。目安としては装備品に大きな傷やヒビが出始めたり、刃こぼれしだしたら修繕して貰った方がいいでしょう」


 装備は装備でやっぱりそういうのがあるのか。

 鍛冶屋ってジョブなのかな? あったら俺が覚えれば済むんだが……。


「基本的な説明は以上で御座います。次は直に装備を見ながらご説明いたしましょう」


 ソフさんがガントレットが並んだ棚に移動したので俺も後に付いて行く。

 エルメイルさんだけは優雅にティータイムだ。


「こちらが鉄のガントレットで御座います。装備品にはドロップアイテムと同じで稀に耐久値や強度値が高いレアな装備が御座います。そのため基本的にはお客様ご自身で選んでいただく形となっております」

「レアか」


 解析スキルを試してみるか。


 俺はガントレットを見ながらこれは何だと念じた。すると頭の中に情報が浮かぶ。



 名前:鉄のガントレット

 耐久:中 強度:中



 お、出たな。

 多分これが普通なんだよな。俺はいくつかのガントレットを調べる。


 中……中……お、高の文字がある。



 名前:鉄のガントレット

 耐久:高 強度:中



 耐久の横文字が高、つまり耐久値が普通のものに比べて高いって事か。

 という事は強度が大きい物もあるかもしれないって事だよな。

 俺は視線を動かして残ったガントレットも調べる。



 名前:鉄のガントレット

 耐久:高 強度:高



 あった。これが一番レアな装備に違いない。

 よしこれは超レアと呼ぶことにして、片方だけ高い物はレアと呼ぶ事にしよう。

 

「これがいいんだが、鉄のガントレットは幾らくらいするんだ?」

「鉄のガントレットは二千五百MSになりますね」


 た、高いんじゃないか?

 エルメイルさんの方に振り返る。


「ボウヤがいいならそれにしな。ま、借金との折り合いも考えつつ選ぶといいさね」


 くぅ、あくまで俺の判断か。

 だが装備をケチってもいい事はない。ここは最高の物を揃えるべきだ。

 たとえ借金しようとも!


「分かった。ソフさん、他に揃えた方がいい装備は?」

「足、胴体、頭の三つは選んだ方がよろしいでしょう。ソラ様の戦闘スタイルを考えるのなら、ブーツとジャケットを革、鱗、上質な革の三種類から選ぶのがよろしいかと。お値段は平均で革は三百、鱗は九百、上質な革は二千百MSになります」


 高い……。

 多分一番良い装備を一式揃えたら1万は行くんじゃ。

 最悪大会が終わったら売って返済の足しにしよう。うん、そうしよう。


「じゃあ上質な革のブーツとジャケットを」


 もちろん超レアを選ぶ。


「あとは頭装備だけど」


 兜を抜いて、残っているのはボクシングのヘッドギアみたいな帽子に、バンダナ、額当てか。

 リボンとかもあるが男がするのはどうか。


 額当てを手に取る。

 銅の額当て、帽子は革の帽子か。どうやら額当ては金物扱いらしいな。


「鉄と上質な革だとどっちが装備としてランクが上なんだ?」

「どちらもそう大して変わらないというのが正直なところで御座います。お求めになる装備の種類で決めて宜しいかと」

「では……この鉄の額当てで」


 唯一超レアのあった額当てを手に取る。


「で、これってどうやって身に着ければいいんだ?」


 ガントレットなんて付け方すら知らないんだが。

 そもそも全体的に装備は大きめサイズに作られている。


「装備品は装備する際に体に合わせた大きさになります。服の上から身に付けて問題ありません」

「そ、そうなんですか」


 便利な作りなんだな。

 試しにガントレットに手を通してみる。元々大きいサイズなので留め金を外す事無く腕に填まる。

 するとガントレット全体が光り、光りが弾けるとガントレットが縮んで、俺の腕のサイズピッタリになっていた。

 

 これは凄いな。


「外す場合はどうすればいい?」

「外す場合は少し面倒でして、ちゃんと外す必要があります。ガントレットは手首の部分と、腕の留め金を外します。やり方をお見せし致しますね」


 ソフさんが慣れた手付きでしかし俺が覚え易い様にゆっくり丁寧に留め金や結い紐を解いていく。

 俺も自分が外す時のために真剣に見ておく。


 俺はソフさんに教えられた逆順で腕から外したガントレットの留め金や結い紐を再度止め直す。

 全てを終えるとガントレットがまた光り、俺が装着する前の大きさに戻った。

 結い紐も俺が結んだ歪な形から整った形に変わっていた。


 装備する分にはいいが外す場合金物系は手間が掛かるな。


「それでソフさん、全部でお幾らだい?」

「占めて八千九百MSとなります」


 俺が装備について考えている間に、後ろではすでに買取の話しが始まっていた。

 そして予想通り値段が凄い事になった。


「それじゃ、これで頼むよ」


 エルメイルさんが腰のポシェットから緑色の石を取り出してソフさんに手渡す。

 大きさとしては俺の世界の五百円玉硬貨より一回り程の大きさか。平らで円形なとこも似ている。


「一万MSお預かり致します。では少々お待ち下さい」


 あれがMSなんだ。随分とカラフルだな。

 ソフさんは裏に下がると、トレーに先程エルメイルさんが渡した石の色違いを乗せて戻ってくる。


「お釣りの千二百MSで御座います」


 千二百だから黄色が一つに橙色が二つなのか?

 先程と石の色が違うのも気になる。

 しかし今は言えない。多分あれがこの世界のお金で間違いない。

 もうかなり嘘をついている。これ以上はボロが出そうで怖い。


 取り敢えず仮説として、緑が一万の位を表す色、黄色が千、橙色が百の位と考えよう。

 それを踏まえた上で、それとなく聞く。


「色々と色があるんですね。黄色までしか知らなかったのでビックリです」

「まあ質素な生活していたら精々千MSがいいとこだろうからね」


 受け取ったお金を仕舞っていたエルメイルさんに話を振ると、彼女は苦笑しつつ答えてくれた。


 よし、色がそれぞれの位を表しているという仮説は正しいみたいだな。

 しかし根本的にMSとはなんなのかまでは分からなかった。


「それじゃあボウヤ、次は宿に案内するよ」

「りょ、了解です」


 装備品をなんとか両手で持とうとする。


「ソラ様、こちらをお使い下さいませ。古い物で恐縮ですが、まだまだ使えますので」


 ソフさんが麻袋を俺に手渡してくれる。


「ありがとうございます。ソフさん」

「いえいえ。またのお越しを御待ちしております」


 丁寧なお辞儀と笑顔に見送られながら、俺は受け取った麻袋に装備品を詰めて、エルメイルさんと共にしばらくお世話になる宿屋へ向けて歩き出した。


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