表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冤罪で処刑された侯爵令嬢は今世ではもふ神様と穏やかに過ごしたい【WEB版】  作者: 雪野みゆ
第三部 魔法学院編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

180/186

閑話・シャルロッテの暴走

短いです。

 最近、頭の中がうるさい。


 まるで複数の人間が私の頭の中にいるようだ。


『光魔法』を手に入れた頃から聞こえ始めた声。


 うるさくて敵わない。


『憎き……に復讐をするのだ』


 復讐しろとか訳が分からない。


 誰に復讐をするのよ。


『復讐をするのだ。……に復讐を!』


 声は徐々に大きくなっていく。



 待ちに待った王宮舞踏会の日がやってきた。


「いよいよ貴女も大人の仲間入りをするのね。成人したら、今までのように甘えは許されないわよ」


「分かっているわ、お母様」


 相変わらず口うるさいお母様だけれど、私が娘なことを光栄に思う日がくる。


 私は社交デビューとともに王太子であるリックの婚約者に内定するのだ。


 そうなれば、将来お母様は王太子妃の母になるのだから……。


 だが、『アントレー』は認められなかったのだ。


 どうしてよ。私は王太子の婚約者になるのよ。将来の王太子妃なのよ。


 王族に連なるのだから、優先的に入場するのが当たり前でしょう。


 おまけに王宮に登城する途中では、ヒノシマ国の馬車と事故を起こしそうになってしまった。


 馬車に乗っていたのは、魔法学院のトージューロー先生とヒノシマ国の大使である女性だ。


 あの二人はなぜか威圧感があって、苦手なのよ。


 これというのも礼装の着付けに時間がかかってしまったせいだ。


 何よ! トレーンはきれいだけれど、こんなに重いなんて思わなかったわよ!? 


 あまりに重いから、王宮の控室であらためてトレーンをつけることにしたのだが……。


 危うくリックとの待ち合わせ時間に遅れるところだったわ。


 国王陛下との謁見が一番目になるかもしれないというから、急いできたのよ。


 それなのに謁見は結局序列順になってしまった。


 国王陛下と王妃殿下は私に好意的ではなかったし、最悪だわ。



『そうだ。憎め。憎い者たちに復讐をするのだ』


 また、頭の中が騒がしい。



 王宮舞踏会ではリックが私との婚約を発表したと言うのに、なぜか法律がどうのとかで宰相に邪魔されてしまった。


 今日は何だか上手くいかないことばかりだ。


 頭の中がまた騒がしくなる。


『憎いだろう? 復讐をするのだ』


 うるさい!


 でも、もうすぐ憎いカトリオナも終わりかもしれないわね。


 私が仕掛けた罠でうまくすれば断頭台行きだ。


 お父様の裏取引を偶然知ってしまったけれど、いい物を手に入れた。


 ブルースノーローズの毒。


 この毒は無味無臭で証拠が残らない。


 あの暗殺者が成功しようが失敗しようが構わない。


 失敗すれば、この毒をあの暗殺者に使って葬ればいいだけだ。


 そして次の罠をカトリオナに仕掛ける。


 いつかあの女をこの世から抹殺してやるのだ。


 リックはまだあの女を想っている。


 時々、私のスキルから覚める時があるのだ。


 なぜあの女なの?


 あの女のどこが好きなの?


 憎い! あの女が憎い!



 声はどんどん大きくなっていく。


 『復讐をしろ。憎きか……に復讐をするのだ』



 上手くいったはずなのに……。


 暗殺者は上手くやった。


 カトリオナに頼まれたと自供した。


 それなのに、なぜ暗殺者と私の取引の映像が流れている。


 いつ後をつけられたのだろう?


 なぜ知られた?


 なぜなぜなぜなぜなぜ?


『憎き者に復讐をするのだ。

今がその時だ。

復讐を。憎き神に復讐を!』

ここまでお読みいただきありがとうございました(*^▽^*)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ