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VIII
「マジで……コイツら……!!」
青森の波止場、海底から大量に湧き出てくる瓦落多を一人のメカヘッドが容赦なく蹂躙している。それを周りで見ている人間達はヒーロー映画を見ているかのように声援を上げている。その期待とは裏腹に戦士は決して勇敢では無く、気が気じゃなかった。瓦落多はまるで魚と虫を変に融合させたようなルックスで、正直なところ醜くて不快で今すぐにでも逃げたかった。時々羽を持っている個体が現れ、空を飛びかう。その度に彼は高く地を蹴り、目を瞑り電撃刀を振るう。
「ガンバレーッ!!」
子供達の声も聞こえた、なんだか本当にヒーローな気分になった。ただ、数が次第に増えていてキリがない。不運にもこの地域を巡回していたのは彼1人だけ、他に仲間は全くいなかった。
「なんで俺一人なんだッ!!俺はそんなに強くないっての!!クソッ……!!」
敵は雑魚同然なのに、数が多すぎる。質より量とはこの事かと不満にもそう思った。やがて、湧き上がりは止まり、全て倒し切った。歓声が上がる。こんなカッコよくもないゴリ押しの戦いなんて賞賛されても嬉しくなかった、それに疲弊しすぎて怒る力もないから苦笑いをした。
「はは……どうも、どうも……」
そう言って、地を蹴り、その場を去った。今日で、これから単独行動は金輪際しないと誓ったのであった。




