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26自分でも驚いている


 わたしは自分でも驚いて居ます。

 音楽家さんにもう来ないと聞いたとたん、頭が働かなくなり、まっくらになりました。

 もうお話できない、もう一緒に歌う事ができない、とそればかりが頭の中を回って回って回って


 『聖女さん』

 音楽家さんの声が聞こえて来ましたどこからでしょう

 『聖女さん、俺だよ音楽家だよ』

 と声が聞こえます。

 窓の外を見てみると、シャボン玉みたいなのが有ります。

 それから声が聞こえます。

 窓を開けてシャボン玉を部屋に入れます。

 「これは魔術ですか?」

 『そうだよ、このシャボン玉で自由に話せるんだよ』

 「すごい・・・術式」

 『分かるのかい?昔色々やって居て、()()()()()()()魔術なんだよ』

 いろいろ聞きたいことは有りますがそうゆう事にしておきます。

 『なんかごめんね期限のこと言わなくて』

 「・・・べつに良いです。私が勝手に・・・」

 『本当にゴメン俺も聖女さんと歌うの楽しかったから忘れて居た』

 「楽しかったのですか?」

 『俺は楽しかったけど、聖女さんはどうだった?』

 「わたしは・・・」

 『うん』

 「音楽家さんと歌って居ると・・・」

 『居ると?』

 「胸の奥がワクワクするんです。」

 『それが『楽しい』だよ』

 「これが楽しいですか?」

 初めてです。

 自分の気持ちをピッタリする言葉で言われたのは!

 「わたしはもっと音楽家さんと歌いたいです!」

 『そっか、歌いたいか』

 「はい、」

 『・・・そっか、契約のこととか相談してみるよ。ダメだったら』

 「ダメだったら?」

 『手紙とか文通とかして、シャボン玉も飛ばすから、なんとかして君と繋がるよ』

 「ありがとうございます!」

 終わりじゃないって分かってわたしは安心しました。

 『じゃあね』

 とシャボン玉は消えてしまいました。

 わたしはスッキリとした気分になりましたが、


 ・・・でも音楽家さんなんで魔術使えるの黙っていたんだろ?

 

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