9恋と愛
「恋とか愛とかって分かりますか?」
年頃の女の子だしなあ
「なんだいきなり」
レッスンの後聖女さんが尋ねて来た。何かあったんだろうな。
「最近男の子が話しかけてくるですけど・・・」
見目は良いからなあ。
白銀の髪に深海色の瞳と最近は表情も少し出る様になったからなあ。
「嫌がらせでもされて居るのか?」
年頃の男は何するかわかんないからなあ。
「食事のときとか勉強のときにとなりに座って来ます。」
この間の『淀み』を解決してから一目置かれる様になったらしい。
「へえ、わざわざ?」
「お姉様たちに聞いてみたら良かったねえとかこの子あなたのこと好きなのよとか」
やっぱり女だなあ直ぐ色恋に持っていく
「腑に落ちないって顔だけど」
聖女さんはムッとしながら
「ここに来たばかりのときに男の子に急に触られたり、モノ取られたことがあるんで・・・」
いじめじゃないかじゃれついて居るだけなんだろうけどやられる方はたまったもんじゃない
「嫌なら嫌って言えば良いあとは教母に相談だなあ」
注意はされるだろそれまでだろうな
「・・・本を読んで思ったんですけど、恋とか愛とかって最後は性交じゃないですか?」
えっ
「いきなり何!」
ビックリした聖女さんからそんな言葉が出るなんて!なんて破廉恥な!
「愛とか恋に関する本読んだんですけど、みんな最後は性交してます。」
そりゃそうかもだけど・・・
「ダイレクトだなあ。」
「男の子たちはわたしと性行したいんでしょうか?」
まあ最終的にはなあ・・・
「それは違うと思う君の事を知りたいんだと思うよ」
そうだと思いたい
「知りたいですか?」
人間関係の最初はそうだ。
利害が有ろうと無かろうと。
まずは興味だ。
「先ずは友達から」
聖女さんの人間関係は知らないが友達ができるのは良いだろう。
「友達・・・」
考え込んでいるようだ。
「一緒に居ても良いと思える人だ」
顔を上げる
「思える人ですか」
そう彼女にとても良いはずだ。
「酷かったら教母に言えば良い」
「分かりました」
しかし恋愛・・・良く分からんなあ、前のだと奴隷ときは恋とかして居る暇無かったなあ。気晴らしと言うか、適当に発散して居たからなあ。
男同士でも有ったなあ・・・変なこと思い出しそう
貴族だと政略結婚だから義務的に交わったし・・・でも子供出来なかったからなあ。
兵士のときはお姉さんと度胸づけとうか発散とうか
恋と言うよりコレ性欲だなあ。
やっぱ転生しまくって居るからかなあ。
誰とも分かり合いたい知り合いたいと思ったことないなあ。
転生者だと知られたく無くて、明かしたことはあるけど誰も信じてくれなかったし、あっでもあの人にはばれたなあ。まあ向こうも色々有るみたいだったし。
自称転生者には会った事あるけど、利用してやろうとかいう奴だったから逃げたけど
聖女さんくらいかあ?
・・・まあ仕事だし
「そうだ!そろそろ誰かに歌を聞かせてみないか?」
「・・・聞かせるって?」
と不安そうである。
しかし思いもよらぬ方向に行くのであった。
俺フラグ立てちゃったか?




