表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

仕事をしながらでも、あの声が今にも聞こえてきそうな気がして、落ち着かなかった。


それほどまでに私の耳に残っていたのだ。


その日は少し残業をして帰ったが、声が聞こえることはなかった。



夜、ベッドの中で再びあの声について思いを巡らせた。


今のところは何もない。


だったら何故先輩は会社に来なくなってしまったのだろうか。


そんなことを考えているうちに、いつの間にか眠りについた。



目覚ましが鳴る。


私はベッドで上半身を起こした。


そしてベッドからおりようとした時に、聞こえてきた。


「く・る・し・い」


あのホテルで聞いたのと同じ声だ。


そして何かが私の肩と背中に乗ってきた。


感触は人間の女性。


首だけで振り返ったが、何も見ることはできなかった。


重い。とてつもなく重い。


私は上半身を起こした状態で動けなくなってしまった。


するとまた聞こえた。


「く・る・し・い」



       終

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] ∀・)じわりとくる感触というか、王道ですけどしっかりとしたホラーでしたね。個人的にはオチで原因がよく解った感じがしました。 [気になる点] ∀・)「く・る・し・い」はこう擦れ文字になると雰…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ