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【受賞】10円魔力の駄菓子ごはん~錬金術じゃなくてただの料理です~  作者: 富士とまと


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ピンチ!

 道が見える森の浅い場所で拾っていたはずです。

 なのですが、次々に米粒魔石を見つけては拾いながら進んでいるうちに……どうやら奥に来てしまったようです。

 どうしましょう……あたりをぐるりと見回すと、入り口付近に比べてずいぶんと木々がうっそうとしています。見上げても太陽の位置が見えるほど空が見えません……。

 あ、でも木漏れ日の光のさす角度とかで太陽の位置は分かるでしょうか。

「……でも、太陽の位置が分かっても、道は太陽に向かってどちらの方向かわかりません……」

 ダメです。積みました。どうしましょう……。このまま森から出られなかったら……。

 はっと、指に視線を落とします。

 右手の親指にはまった指輪。

 これで助けを求めることができるのでは?

 グレイルさんの顔が思い浮かびました。

「だ、だめですっ」

 これ以上迷惑をかけられません。

 だ、大丈夫です。死ぬわけじゃありません!

 食べるものは魔石があれば手に入るのです!

 魔石はスライムがいれば大丈夫です!

 うんうん、全然大丈夫です!

 そう思ったら気が楽になりました。

 人間、水と食べ物がある安心感は半端ないですからね。

 改めて道に戻ろうと考え、なんとなく光のさし方から南と思われる方に進むことにしました。

「あ、あのあたり明るい!」

 開けている場所に出るのかと、明るく見える場所に向かいます。

「ふ、ふおうっ!」

 木々をかき分け光の元が目に入ると、そこには白馬がいました。

 いえ、白馬なのかな?サイズ的にはロバ……を一回り小さくしたような。ポニーよりもさらに小さい、えーっと、ヤギとか?下手したら大型犬?仔馬というよりも、馬をそのままサイズを小さくしたような生き物……もう、ミニ馬とでも言いましょうか?がいました。

 真っ白を通り越して、ぴかーと光り輝いています。

 本当に、ミニ馬なのかな?もしかしたら、妖精とかの類?

 アニメで見た森の中に白くぼんやり浮かんでいる生き物を思い出しました。

「いや、待って、神秘的だからって神様系だと……人を助ける存在なんて思っちゃ危険よね。神様だって、祟り神だとか、貧乏神だとか、人にとってあまりよくない効果をもたらす神様もいるわけだし……」

 スライムが平気だったからって、他の生き物に対する警戒心が薄すぎました。

 やっぱり森の中にずっといるのは魔物とかモデルでしょうし、危険だと思うのです。

 と、思っていたら光るミニ馬がこちらに頭を向けました。

 うわー、絶対馬の中でも整った美しい顔してるよね。スケッチしたい!

 と思っていたら、ものすごい勢いで私の方に駆けてきました。

 ええっ、これ、どういう反応?

 なんか、嬉しそうな様子というよりは、「縄張りを荒らすな」と言わんばかりに怒っているように見えます。

 まずいんじゃないでしょうか。ごめんなさい。すぐに立ち去ります。

 いや、もしかするともっともっと状況はまずいかもしれません。魔物で、人を襲って食べるとか……。

 うわーっ。

 私のすぐ目の前まで欠けてきた馬が、ぱかっと口を開けました。

 歯が、歯が、臼歯が発達した馬の歯じゃないです。それ、狼とかの歯並びですよねっ!

 もう、駄目だぁぁぁ!


おうまちゃん( *´艸`)

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― 新着の感想 ―
[良い点] こんなの! 描くしかないじゃない! [気になる点] 肉食系ユニコーン? (角は無いか見逃したか後ろに二本とかあるか、伸縮するとか) [一言] ……突き飛ばされて押し倒されて服に無理やり鼻面…
[一言] ユニコーン系の馬かとおもったらまさかの肉食系? リツどうなってしまうんや…
[一言] 大丈夫だ! きっとすらいむさんが助けて……無理……かな?
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